23話:ワーピングドラゴン
今日は後1話か2話程投稿しようかと思います。
愁とハクはスキルを集めていた。その際にレベルも1上がった。そしてステータスが以下のようになった。
名前:シュウ クホウイン
年齢:18歳
種族:人族 男
レベル:26
HP:600
MP:3100
STR:580
INT:3000
SPD:580
LUC:5800
ギフトスキル>
・スキルアブソープション
・天運
・スキルフュージョン
・スキルトランスファー
・隠秘
・詠唱破棄
・アイテムボックス
・ヘルフレア
・炎魔法Ⅲ
・風魔法Ⅱ
・水魔法Ⅰ
・土魔法Ⅰ
・光魔法Ⅰ
・治癒魔法Ⅲ
スキル>
・鑑定Ⅴ
・言語能力Ⅴ
・剣術Ⅴ
・斧術Ⅲ
・槍術Ⅲ
・盾術Ⅲ
・短剣術Ⅱ
・杖術Ⅳ
・テイムⅤ
・調教Ⅴ
・身体強化Ⅲ
・棒術Ⅱ
そして歩いているとハクが突如静止を掛けた。
「御主人様、ワーピングドラゴンがいます。属性はわかりません」
「どの方向かわかる?」
「まっすぐ行ったところにいます」
そう言われて愁は鑑定スキルを使用した。
ワーピングアースドラゴン ♂
レベル:18
スキル:加速Ⅴ・ワープ・土魔法Ⅴ・爪術Ⅴ・状態異常耐性Ⅴ・魔法耐性Ⅴ・探知Ⅴ
(うぉ!なんだあのスキルの数と質!)
そう思った愁はすぐにスキルアブソープションを使いワーピングアースドラゴンのスキルを全て奪う。
「ハク、あいつのスキルは全部奪った。俺がワープを使ってあいつの退路を防ぐからこっちに来たところをお願いできるか?一応剣と剣術を渡しておく。スキルトランスファー」
「かしこまりました」
そして愁は聖銀の剣と剣術Ⅴを一時的にハクに渡す。そして愁はワープを使ってワーピングアースドラゴンをハクがいる方へと誘導する。そしてハクの視界にワーピングアースドラゴンがやってくる。それをハクが一刀両断する。そして土の魔石が落ちた。
「御主人様、やりました!土の魔石です!魔石なんて初めて見ました!」
「魔石ってそんなに貴重なのか?」
「貴重も何も売ったら中金貨5枚はしますよ!それにオークションに出せばもっと良い値段もつきます!」
属性の魔石が何故ここまで高いのか。魔石自体は非常に流通している数が少ない。属性に対するドラゴンを倒しても極稀にしかドロップせず(100体殺して約1個)、ドラゴン自体も非常に強いのでなかなか倒す事も出来ない。ワーピングドラゴンはスキルの通りに人間の使う探知に比べると範囲が狭いが探知を使え、尚且つ加速、ワープと言ったスキルを駆使して逃げる。また状態異常は効かず、魔法に対しても高い耐性を持っている。そのため今までに3匹しか殺されてこなかったのである。以上の事から魔石は流通数が非常に少ないので高い値段が付くというわけだ。
「さて、問題だが・・・この魔石どうする?ギルドで買い取ってもらうか?それともオークションに出すか?」
「私はオークションに出すべきだと思います。それにオークションの物品は珍しい物ばかりですのでもしかしたら素晴らしい商品に巡り合えるかもです!」
「なるほどな。近い内に開かれるオークションはどこだ?」
「隣の街のメリリアナですね。確か3日後でした。明日に出たらちょうど良い時間帯につきますね!」
「そうか。んじゃ明日はメリリアナに向かうか。そろそろ疲れたし帰るか?ちょっと思いついた合成があるんだ!」
「かしこまりました。それでは帰りましょう」
「あ、待って」
歩いて帰ろうとしたハクを愁が止める。
「せっかくだからワープを使って帰らない?」
「報告はいかがしましょうか?」
「家に着いてからでいいんじゃない?」
「それでもそうですね!行きましょうか」
そうして愁は自分の家の空き部屋をイメージしワープを使った。すると見事に愁とハクは自分の家に戻ってきた。
「お、やっぱりできた」
「ワープとは便利な物ですね・・・」
「あ、そう言えばハクから剣と剣術を返してもらわないと!」
「あ、そうでした!お返しします」
そう言ってハクは剣を渡してきた。そしてスキルアブソープションを使い剣術Ⅴをハクから返してもらう。
「んじゃ、ギルドに行くか」
「かしこまりました」
そう言って2人はギルドへと向かった。
―――…――…―――
「リムさん、迷宮の許可証をお返しします」
「あら、案外戻ってくるのが早かったわね。何かトラブルでもあったの?」
「いえ、迷宮自体は順調でした。これをオークションに出すために戻って来たんです」
そう言って愁は土の魔石をアイテムボックスから取り出す。
「こ、こ、こ、これは・・・魔石じゃないの!?まさかワーピングアースドラゴンを倒したの!?」
「はい。運良く倒すことが出来ました」
特に何の苦労もなく倒したことは内緒の話だ。そう言った愁に対してリムが冷たい視線を送ってくる。あぁ・・・この視線堪らない・・・もっと睨んで!ゲフゲフ。少し暴走しちゃいました。申し訳ないです。
「この魔石どこのオークションで出すつもりなの?」
「メリリアナで出す予定です。でもなんでそんな事を?」
「冒険者の中には魔石が欲しくて欲しくて仕方がない連中がいっぱいいるからですよ」
「なるほどですね!そう言うわけで明日からメリリアナに向かうのでしばしお別れと言う事であいさつに来たんです。またお会いしましょうね!」
「えぇ、良い値段が付くといいわね」
そうして愁とハクは家へと帰った。明日の朝、ギルドにはメリリアナのオークションで土の魔石が出る事が大々的に張り紙に書いてあった。それを見た多くの冒険者がメリリアナのオークションに殺到したのは言うまでもない。
最後まで読んで頂きありがとうございます!




