17話:新しい家とスキルトランスファー
なんか、PVやらユニークアクセスやら総合評価やらがとんでもないことに・・・
読んでくださってる皆様方、ありがとうございます!
16話にて主人公の性格が別人のように・・・と言う指摘がありましたが、それに関して言えば、自分に従順である超絶美女がいれば誰だって少しぐらい意地悪になると思います!そう言うあれだと思って頂ければありがたいです。今後は少し気をつけようかと思います。
無事にリムにDランク試験合格を言い渡された愁はハクと共にギルドの訓練場を出て商人ギルドへとやって来ていた。目的は新しい家である。
「ハクと住む家を買おうと思うんだけどどう思う?」
「良いと思います。ただ迷宮に行くのでしたら索敵関連のスキルや罠関連のスキルを持つ人を連れていく必要があります。それが無いと迷宮に行くのは少し厳しくなります」
「ふむ・・・なるほど・・・そう言う関連のスキルを持つ奴隷っているのかな?」
「いるとは思います。ただこの都市にはいないでしょうね。近くのメリリアナの街にある奴隷商会でしたらいるのでは?此方の奴隷商会に比べて規模が大きかったはずです」
「なるほど。んじゃ明日はメリリアナに行く馬車に乗って移動して索敵や罠関連のスキルを持つ奴隷を探しに行こう。すぐに2人きりじゃなくなっちゃうけどごめんね?」
「いえ、御主人様が迷宮に行きたいのは知っていましたので御気にしないで下さい!そ、その代わり・・・人が増えても、変わらずお情けを下さいね?///」
顔を真っ赤にしながら言うハク。
(・・・こんなかわいい子にお情けをやらないで誰にやれって言うんだろう?毎晩いっぱい可愛がるつもりでいるけどね!)
「その点は大丈夫だよ?毎晩いっぱい可愛がってあげるから覚悟しててね?」
耳元で囁く愁。そのセリフを聞いたハクは町中にもかかわらず顔を真っ赤にしている。
「っと、着いたな。ここが商人ギルドか・・・」
「はい。商人ギルドでは空家や借家の契約、オークション等で今後利用することが多くなりそうですね。」
「オークションか。興味深いね!いつかは出品する側にもなってみたいよね」
「それは言えてますね。では行きましょうか」
そう言って愁とハクは商人ギルドへと入っていた。
―――…――…―――
商人ギルドの中は冒険者ギルドと大方似ていた。しかし冒険者ギルドにはある定食屋が商人ギルドでは休憩スペースになっていた。この休憩スペースで商人同士で情報を交換するためである。
愁とハクは受付へと向かった。
「商人ギルドへようこそ。御用件はなんでしょうか?」
「借家か空家の契約に来ました」
「左様ですか。では2階の応接室5番の部屋でお待ちください。後程担当の者が向かいます」
そう言われた愁とハクは2階へと上がり5番の応接室で待った。
3分もすると商人がやって来た。
「初めまして。住宅関連の契約を担当とするエミリと申します。本日はどういった住宅をお探しでしょうか?」
「キッチン、トイレがあって部屋が3~4部屋の物件を探しています。場所は冒険者ギルドかグレイブさんの武器屋の側だと有難いですが、特に希望はありません」
「その条件ですとこの3つになります」
そう言って出してきた物件は以下の通りだ。
物件1>
空き部屋4つにキッチンとトイレと庭があり3つの物件の中では一番大きいが、冒険者ギルドとグレイブさんの武器屋のちょうど中間に位置する場所で他の2軒に比べて2つの建物が遠い。
物件2>
空き部屋3つにキッチンとトイレと小さな庭がある。3つの物件の中では一番小さいが冒険者ギルドの隣の隣のため冒険者からすると非常に有難い。
物件3>
空き部屋3つにキッチンとトイレと庭がある。3つの中で真ん中の大きさでグレイブさんの武器屋へは歩いて1分の距離。しかし、3つの物件の中で一番古い。
「どうする?」
「1が一番いいように感じますが御主人様はどうでしょう?」
「俺も1かな。中間ってのがありがたいよね!」
「すいません。1番目の物件でお願いします」
「1番目の物件は借家で1ヶ月大銀貨1枚になります。家具もある程度は備付で存在します。部屋の1つが食卓になっていますので、実際の空き部屋は3つになります。御値段も手ごろでお勧めですよ。いかがですか?」
「それでお願いします。とりあえず3ヶ月分をお願いします。」
「確かに受け取りました。此方が契約書になります。御確認下さい」
そう言ってエミリが紙を渡してくる。内容には一切の問題がない事を確認した愁は、
「問題ないです。明日から住んでも大丈夫ですか?」
「えぇ、では本日中に掃除は済ませておきます」
「ありがとうございます」
こうして愁とハクは新しい家を手に入れた。
その日の夜・・・。
―――…――…―――
明日から借家に住むことをラミアに告げて晩御飯を食べ終わった愁はハクと部屋で体を拭き終わった後、ハクを椅子に座らせた。
「御主人様いかがなさいましたか?」
「ハクは信頼できると俺は思った。だからハクには色々と告白をしようと思う」
「私なんかを信頼してくれてありがとうございます」
「まずは俺のステータスを見てもらわないとね」
「私は鑑定系のスキルを持っていないのでステータスが見れないのですが、いかがいたしましょうか?」
「それは俺がどうにかするよ」
愁はハクの頭に手を当てながらスキルトランスファーと念じて『人物鑑定Ⅰ』のスキルをハクに渡した。そして隠秘のスキルをハクに対しては発動しないように設定をした。
「今ハクに俺のギフトスキルで『人物鑑定Ⅰ』のスキルを渡した。人物鑑定と頭の中で念じて俺を見てみて?」
突然の事に戸惑うハク。そして人物鑑定と言われたとおりに念じた。すると愁の本当のステータスが明らかになった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
早速前回のあとがきの予定を無視しました!キリッ
次の次こそ別視点での話を書きます。
次の話は今回の話の続きです!




