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Futuristic Memory ――この世界に届けられた物語――  作者: 破月
未来の魔法編 第二章 科学魔法 〜Next stage 〜
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閑話 とある検視官の日記

ここに出てくる人は全くハヤトたちには関係がないです。ですが彼が知ったことは今後の伏線、かもしれません。

 2051年6月23日(木)

今日も日差しが強く、じめじめした不愉快な日だった。しかも仕事から帰ったら自動で冷房のスイッチが入るはずだったのに、それの設定を忘れていて室内がサウナ状態だったのだから堪ったもんじゃない。しかも運悪く出しっぱなしにしておいた作りおきのカレーが腐っている始末。給料日が昨日だったから金はあるがやはり損失は大きい。俺の精神負荷も大きい。


 とほほ・・・・・・。


 やはり恋人を作って置いた方が良いのかと悩む今日この頃。そしたら色々と面倒を見てくれて、俺の負担もぐっと減るんじゃないかと思う。もちろん全部人任せにするのは男として恥だが、今は猫の手も借りたいほど忙しいのだ。


 とは言っても合コンとか行ったこと無いからまたハードルが高すぎるんだよなぁ。


 と、まあ、残念な話はここまでにしておいて、今日仕事で見つけた不思議なことを書いておこう。                             

 もしかしたら、いや絶対公開したら俺の首が飛ぶが、あまりにも不思議なことだったから日記に書いておきたい。これから書く内容はお箱入りするかもしれないことだけは要注意だ。それと俺の友人たちの話の内容もちょくちょく入る。


 今日の仕事はあるIT専門?の企業の爆発現場に行った。そこでは一人の死亡が確認されて俺はその検死に携わった。彼はその企業の代表で同時に研究者だったらしい。司法解剖の結果、直接の死因は瓦礫に潰されたことによる出血多量だったそうだ。

でも、胸元と頭には明らかに銃痕があり、頭の方は運良く跳弾していたのと、胸の傷は心臓の直ぐ隣を貫通していたから臓器はそれに関しては無事だった。まあ、瓦礫でだめになったようだが。

因みに使われたと思われる銃は、見つかってない。


 しかし俺は気づいた。彼には全くの火傷がなかったのだ。髪や着ていた衣服にもそれらしいものがない。

そしてもう一つ気づいた。それは消防隊の友人から聞いたことなのだが、その殺人現場――状況的にそう考えられる――の何処も焦げていなかったそうなのである。燃えた痕跡も無い。爆発事件のはずなのに絶対おかしい。炎上する映像も多数上げられているにも関わらずにだ。

友人曰く、爆発現場は別らしいのだが、それでも殺人現場があんな状況になるにはやはり爆弾が必要らしい。

しかし燃えた痕跡は皆無。一体何があったのだろう?

不思議だ。


 明日からは彼の遺体をさらに詳しく調べる予定だが、もしかしたらまた何か見つかるかもしれない。


 そして最後に警察官の友人の話を聞いていて更に不思議なことを聞いた。あの時間、その人を殺したとされる犯人の出入りが全く記録にないのだ。被害にあったもう一人の男性は状況的にありえないし、自殺の線も論外だ。


 実はけっこうヤバイ案件なんじゃないかって思ってる。


 まあ、事件について書くのはこれくらいにしておいて、あと、書くとすれば冥福を祈ります、くらいか。


 ああ、あと彼の子どもたちが事件現場で寄り添って泣いていたらしい。彼らが言うには事件が発生してから来たらしいが、消防の友人の話を聞く限り可哀想でならない。自分たちの父の許に駆けつけたら既に死んでいるなんて、まだ少年少女の彼らが心配だ。


 一人の少女はずっと泣いていて、少年の方は心ここにあらずだったそうだ。

俺には何も出来ないが、せめて心の整理がつくことだけでも祈っておこう。


 さて、日記はこれくらいにしてもう寝ようと思う。明日も朝早いから目覚ましを忘れないようにしなければな。

あと、カレーの処分も考えないと……。

 爆発によらない破壊と、行方を眩ませた犯人――。


 思ったんですけど、この検視官、帰える余裕があるんですね。私の勝手なイメージですけど、帰る暇もないくらいに忙しいのではないでしょうか?それも泊まり込みだって有り得そうです。

それに消防と警察に友人がいるって顔広いですね。もしかして学生時代からの友人なのかな?


 そういえば物語とは関係ありませんが、検視官って海外だと検死官と言うそうです。違いは解剖するかどうかだとか。ちなみに昔の日本では検屍官(屍=遺体を検査する)と書いたそうです。使われなくなった理由は屍という漢字が表外字だからだとか。


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