洞爺丸台風通信記録4 翌27日0時~2時 救難派遣難航
翌27日0時
02⇒06JKJC⇔イシマ
SOS Ok JNIの送信不良ですが、受信は良いと思われますから貴船のSOS、QSLと思われる。
此方連絡船石狩丸、今函港内です。
⇒本船は今の所砂浜に横になって約10度右舷傾いているが、転覆の危険は無いがワッチ頼む。付近多数の漂流者が海岸に助けを求めているから最寄に連絡方法ありや。本船も2名救助した。
08⇒12トニセマ⇒ハコ
2400南防波堤灯台より230度1・7マイルの地点にてチチュウSW20m突風30m涙6うねり6動揺左右15度最大25度各部異常なし。
13⇒18JKJC⇒イシマ
貴船を通じ救助連絡頼む 尚本船付近に多数の漂流者あり何らかの方法により至急救助頼む。本船も2名救助せり。
18⇒20イシマ⇒ハコ
2305(0005の間違い)第六真盛丸のSOSに接し応答せるところ七重浜海岸に座礁救助を求め尚同船の通知によれば付近に多数の漂流者救助を求めつつあり同船も約20名(2名の間違い)救助した至急救助方依頼ありたるに報告す。漂流者洞爺丸と判明。
22⇒23JKJC⇒イシマ
現在2名救助したが、多数は海岸に上陸している。
救助の2名は1人は二等機関士、1人は船客(t.aさん)
28⇒30タセマ⇒ハコ
0010葛登支灯台より222度10・2マイルに投錨せりW18m波3雨エンジンその他詳細後報告す。
30⇒32イシマ⇔JKJC
貴船より洞爺丸の様子が判りますか?
⇒海岸に座礁後横倒しとなり、その後電灯は消えた。それから船内に残ってる人がいるらしいとの話です、よく判りませんとの事。
35⇒37ハコ⇒トカマ 呼び出すがNoAns
39⇒40JKJC⇒イシマ
洞爺丸の正確な位置判りません。本船のSWに座礁したのは分かってますが視界悪く距離不明。
49⇒58JNI⇔ハコ
当局不良中のところ応急修理完了。
今迄に貴局で判明した連絡船動静頼む。
⇒洞爺丸七重浜付近に座礁横倒しとなり転覆、乗客乗務員は海岸に多数上がったようだ。十勝丸、日高丸宜しく頼む。
57⇒59ハコ⇒タセマ 呼び出すがNoAns
59⇒00ハコ⇒トカマ 呼び出すがNoAns
1時
07⇒09トニセマ⇒ハコ
0100南防波堤灯台より230度2・1浬の地点でチチュウ。SW18m突風25m波5うねり5動揺左右15度最大20度各部異常なし。
なお遭難現場向かいたくも波高く変針不能 船長アリカワ
33⇒37タセマ⇒ハコ
26日1920函港内にて避難中第六青函丸左舷中央部と本船船首接触ロセマ被害ある見込み本船損傷なし。船長マナベ
揚錨機故障原因目下調査中、操舵機室浸水甚だしくジャンネーポンプキャプスタン濡れ損の為使用不能、船体機関その他異常なし。
操舵機室排水作業中 船長マナベ
45⇒48おくしり⇔ハコ
SOS人が多数漂流中救助頼む。
本船作業中洞爺の救助に向かっている。
⇒Ok
57⇒59おくしり⇔ハコ
SOS 赤灯台に多数流れているから上げた人はだいぶ衰弱している。
⇒函館桟橋より「おいわけ丸」「かつとし丸」の二隻を洞爺丸現場に向かわしたから0050にやった。
2時
01⇒03おくしり⇔ハコ
ランチ二隻では足りぬ。
⇒Ok連絡する。
07⇒08トニセマ⇒ハコ
0200南防波堤灯台より230度2・1浬の地点にてチチュウ中。SW15m突風25m波5うねり4動揺左右13最大18度各部異常なし。 船長アリカワ
10⇒11ハセマ⇒ハコ
おいわけ丸にて十勝丸乗組員3名救助す。十勝丸、茂辺地沖で沈没す。
14⇒15おくしり⇔ハコ
大変な人だから早く⇒Ok
16⇒19おくしり⇔ハコ
本船は赤灯台の内側500m位です。⇒Ok
19⇔25JNI⇔ハコ
十勝丸の人は乗組員ばかりか?⇒YES
日高丸の状況判るか?⇒此方も知りたい。
連絡取れないか⇒はい。
十勝丸の救助は手配済み⇒Ok
37⇒38ハコ⇒ハセマ 貴船位置知らせ。
49⇒50ロセマ⇒ハコ
沈没せるヒタマ乗組員5名救助至急医者手配乞う。
51⇒57おくしり⇒ハコ
本船に救助した人は日高丸十勝丸の乗組員で、それによれば係りが中の人ばかりで何処で転覆したかよく判らぬが多分有川桟橋付近だろうとの事。




