表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/114

89話

「わー、すごーい。こーくんのそれ、とてもきれいだね~」


 また夢を見ていた。


 場所は前と同じく、どこかの病室。

 登場人物もあの少年と少女だ。


 少女は何か病気を患っているらしく、ベッドの背にもたれかかっていた。


「ふふーん、すごいでしょ。これ、最近、練習してできるようになったんだ~」


 少年は得意げに胸を張る。


「うんうん、すごい、すごい。あやも、こーくんみたいにやってみたい」


「うーん、どうだろ……。あっ、そうだ。それなら、あやちゃんが病気を治したら教えてあげるってことでどうかな?」


「うん、絶対だよ。絶対」


「あははは、わかったよ。なんなら指切りする?」


「うん」


 少年と少女が、お互いに小指を出し、絡める。


「―――――嘘ついたら針千本のーます♪」


「「指切った♪」」


 指切りをすると、なんとなくおかしくなってきて、お互いに笑い出す。

 見ていてとても微笑ましい光景だ。


「こーくん、もう一回さっきの見せて」


 よほど気に入ったのか、少女が少年にせがんでいた。

 少女の無邪気なお願いに、少年が笑みを浮かべる。


「もう、仕方ないなぁ。じゃあ、あやちゃんにもう一度見せてあげるね」


「うん」


 そして、少年はとある言葉を口にする。


「――――【接続(コネクト)】」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ