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105話
翌日の放課後、綾女は昂輝の家を訪れた。
その目的は、魔力移譲の魔導の手がかりを探すためだ。
しかし、部屋の隅々まで調べたが、手がかりは何も見つけられなかった。
翌々日の放課後は、昂輝のお見舞いに行った。お見舞いよりも手がかりを探す方が望ましいのだが、そうもいかなかった。
いつ昂輝の容態が変わるかもわからない。そんな不安定な状況の中で、彼の様子を見に行かないというのは不安で仕方がなかった。
次の日は、昂輝の父親の部屋を訪れた。
父親の部屋は、昂輝の部屋よりも物がたくさんある。そのため、一日ですべてを見るのは不可能だった。
そこで、部屋の右半分に限定して、手がかりを探し回るものの、ここでも何も見つからなかった。
その次の日は、また昂輝のお見舞いに行った。
そのまた次の日は、昂輝の父親の部屋でもう半分を見て回った。
しかし、やはりなんら手がかりを得ることはできなかった。
すみません、今日はめっちゃ短いです。
次話は長くなる予定ですので、許してください……




