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【コミカライズ開始】悪役令嬢は最強を志す! 〜前世の記憶を思い出したので、とりあえず最強目指して冒険者になろうと思います!〜  作者: フウ
第5章 魔王襲来編

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73話 思ってたのと違うっ!!

「……」


 これが、伝説に語られる英雄の力。

 これが、400年にわたって帝国を守り続けてきた現人神と称される皇帝陛下の実力!!


「すごい……」


 まさか、こうもアッサリと……それも、魔王の最高幹部を瞬殺しちゃうなんてっ!


「すごい! すごい! えっと、なんというか……とにかくすごいですっ!!」


 目を離したわけでもないのに気が付いたらジンの背後にいて、一瞬でその首を刎ね飛ばした圧倒的なスピード!

 そして、ボワッと空気に溶けるように切っ先から消えた白い剣!!


 たぶん、ジンを包み込んで消滅させた白い炎を圧縮して作られた白炎の剣だったんだろうけど……なにあれ!? 超カッコいいじゃないですかっ!!


 魔王ナルダバートの最高幹部。

 五死の一人である幻殺のジンを歯牙にも掛けない、この圧倒的な強さ!

 語彙力がヤバいことになっちゃうほどに、とにかくすごいっ!


「ふふっ、まぁこのくらいはね」


「あの剣! 白い剣はなんだったんですかっ!?」


「あぁ、アレは神炎の太刀と言ってね。

 神聖な白き神の炎を凝縮して形作った、実体を持つ炎の剣。

 不死者(アンデッド)の弱点である火属性と神聖属性、双方を兼ねているから対不死者には最適なんだよ」


「へ〜!」


 やっぱり、あの超カッコいい白い剣は炎を凝縮して作られた剣だったんだ!

 触れることはできても掴むことなんてできない炎を……


「こんな感じかな〜?」


「ん? ソフィーちゃん何を……」


 炎を物質化して握れるまでに!

 魔王の最高幹部の首ですら一刀のもとに刎ね飛ばせるようになるまで硬く、鋭く! 一気に極限まで圧縮する!!


「むぅ〜!」


 けっこう難しいけど、あとはこの形のまま押しとどめるっ!


「ふぅ〜、できたっ!」



『ぴろん!

 エクストラスキル・神炎の太刀を獲得しました!』



「よし!」


 ちゃんとスキルも獲得できたし、ボワッと空気に溶けるように切っ先から消すこともできた!


「むふふっ!」


 我ながら完璧だわっ!!


「……まさか、一度見て軽く説明を聞いただけで再現されるとは思わなかったよ」


「ふふんっ!」


 確かにけっこう集中力が必要で、難しいけど……さっきの皇帝陛下と幻殺のジンの戦いは〝探究者〟の権能を使いながらしっかりと見させてもらったし!

 私にかかればこの通り! この程度は当然なのだっ!!


「ふふふ、流石は私の教え子ね」


「アレでまだ10歳なんだから末恐ろしいわ」


「まったくだよ……」


「ふっふっふ〜ん!」


 マリア先生、ガルスさん、皇帝陛下と伝説に謳われる3人から褒められるなんてさすがは私!

 自分の力を過信して自惚れるわけにはいかないけど……自画自賛しちゃうわ!

 もっと私を褒め称えるです!!


「あぁ〜もう! ルミエ様、見ましたかっ!?」


「えぇ、バッチリ! ドヤ顔をするソフィーが可愛いわっ!」


「ぐっ……なんて破壊力だ!! 私の娘は、私達の天使はどれほど可愛いんだっ!?」


「ソフィーのドヤ顔をこの目に……魂に焼き付けなければ!!」


「ルミエ様! 今のもバッチリ撮影してましたよねっ!?」


「ふふっ、当然よ」


「……」


 違うっ! なんか思ってたのと違うっ!!


「うぅ〜!」


 恥ずかしいからもうやめてぇ〜っ!!






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「ジンがやられた」


 イストワール王国が王都ノリアナより数キロの地点に存在する朽ち果てた教会跡。

 その朽ち果てた外観とは異なり整えられた教会の中で椅子に腰掛け、目を瞑っていた男がゆっくりと目を開いて静かに告げる。


「ほう」


「へぇ、流石だね」


「まぁ、相手があの現人神じゃあ仕方ないわ。

 相手が悪かったわね」


 男の言葉を受けて、思い思いに寛いでいた3名の人物。

 巨体の男にが感心したように、少年が楽しげに、妖艶な美女が当然だとばかりに軽く返す。


「それで? 現人神の他に大賢者と冒険王もいるんでしょう?」


「あぁ」


「本当に、僕達は損な役回りだよね」


 妖艶な美女の質問に肯定で返した男の言葉に少年が戯けるように笑みを浮かべる。


「どうするのかしら?」


「……仕方ないさ。

 これが我々の任務なのだから」


「クックック! そうこなくてはなっ!!」


「はぁ、仕方ないわね」


「じゃあ行きますか!」


 巨体の男が豪快に笑い、妖艶な美女がため息をついて肩を落として、少年が楽しげに笑みを浮かべる。


「行くぞ」


 男が呟いた次の瞬間……朽ちた教会にいたはずの4人の姿が、最初から誰もいなかったかのように消え失せた。


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