ハッシュドビーフ
今朝は目覚ましを早めにセットしておいたので、いつもよりも少し早い時間に起床。
パンを最後に買って帰るルートで街をぐるっと一周ランニング。
早い時間でも、冒険者はダンジョンに入っていく姿を見かけるので少しだけ気分も逸るもの。
「まぁ、準備も出来てないしがーさんに確認も出来てないからすぐにとはいかないけど、楽しみだな」
このルートは最初に南の方へ行ってからなので、走りはじめの辺りが色々と誘惑が多く、結構いい香りが辺りに漂っているので少しばかりまわりの方が気になりますが、誘惑に負けることなくランニングを。
そしていつもの様にパンを買って、帰宅。
「ただいま」
行ってきますはあまり言いませんが、帰ってきた時はすぐに言うのは癖でしょうか?
「おかえりなさい」
今朝も精霊の返事はあって。
「パンですね。早速食べましょう?」
相変わらず精霊はお腹が減っているようです。
パンを食べて、少し足りなく感じた分を残り少ないシリアルで満たします。
「今日、なにつくろう」
朝食も終わったら、お昼を考える時間。
パンを昨日は食べて、昼は串揚げを出したけど、一応気分としてはうどんを出した気分で麺も出した感じ。
「そうなると、ご飯?」
ご飯で食べたくなるもの。
昨日もパーティーのような感じだったので、今日は普通に。
「となると、洋食?」
洋食、ご飯で時間的に間に合う料理となると結構色々と。
洋食で自分が思い浮かぶのは何故かマッシュルーム。キノコ類が元々好きなのもありますが、あの食感が昔から大好きで。
「きーめた」
マッシュルーム、洋食で思い付くのはご飯に合う一品。
メインが決まったので、合わせるものも考えます。
色的には茶色というか赤系がメインとなるので、緑のサラダは欲しい所。
グリーンサラダを作ることは頭の片隅に置いて、メインを作っておきますか。
使う材料はキノコ多めで。しめじ、マイタケ、そしてマッシュルーム。
タマネギ、後は牛肉。
トマトも使うのですが、ホール缶の様なトロトロの物か普通にトマトを使う場合は湯剥きを絶対に忘れずに。口当たりがそれだけで全然違います。
キノコ類は食べやすい大きさに。しめじは手でバラバラに。マイタケも食べやすい大きさにそろえて、マッシュルームは大体四等分か数枚にスライスします。
タマネギは食感用と味用で大きく櫛切りにしたものと薄くスライスした二種類。量を作るので二種類にしていますが、量がそれほど多くないのであれば、櫛切りや薄切りだけでも大丈夫。タマネギが食べたいのであれば大きく切ると思う程度で十分です。
野菜のカットが終ったら、牛肉に軽く塩、コショウを振ってから小麦粉を少しまぶしてコーティング。
フライパンに油を敷いて、キノコ類をまずはしっかり炒めます。
水分が出てきても気にせずにずっと炒め続けると水分が減ってくるのでそこまでしっかりと。そうすることによって具の量はグッと減りますが(ギャグじゃないです)、キノコ一つ一つが旨味の塊に。
キノコの水分が飛んだら、一度皿で休ませている間に同じフライパンでタマネギと牛肉に火を通します。
ここでは薄切りのタマネギを一緒に炒めて、牛肉の色がしっかり変わった辺りでキノコも戻して、最後に火を入れていないタマネギも一緒に入れてここからは煮込む感じに。
フライパンから鍋に移し替えて、コンソメ、トマト缶、ケチャップ、ソース、塩、コショウ、隠し味の醤油。それらを纏めて一緒に入れて火にかけます。
コレだけでも十分美味しいのですが、味に深みを持たせたいのでもう一手間。
さっきと同じフライパンにまずはバター、ある程度溶けてきたところに赤ワインを入れて酒精を飛ばすのでしっかりと火を入れます。
「んー、いい香りですね」
精霊もこのいい香りに引き寄せられたのかやってきます。
「今日のランチ、まだできていないけどね」
「おや、ソレを?」
「うん、多分これのおかげで美味しくなると思うよ」
「ほぅ?」
精霊が見ているのは、この間の干し肉。
干し肉をお湯に浸けて旨味を引き出しているのです。このまま汁だけでもいいのですが少し勿体ないのである程度柔らかくなっているのを確認して出来るだけ細かく。場合によってはミキサーやフードプロセッサなどで細かくするのもいいでしょう。
バターと赤ワインを煮込んでいるところに干し肉のスープを入れて、味の確認。
干し肉のスープが結構な塩味なのであまり塩辛くなりすぎていないか確認です。
「よし、いい感じ」
しっかりとお酒も飛んだのを確認して、具材も入っている鍋にフライパンから一緒に入れて後は弱火でじっくりと。
底が焦げやすいので、定期的に鍋を混ぜるのを忘れなければ焦げ付くこともありませんん。
これでメインは完成。
時計を見ると思っていたよりも時間はかかってしまっています。
「余ったら、フレークとかグラノラ作ろうと思っていたけど……、今日は外でないでお昼の後作るか」
後はご飯を炊いて、サラダを人数分作って。
スープも何か作ろうかと思ったのですが、サラダとハッシュドビーフはそれだけの方がいいイメージがしたので、今日はスープの代わりはコーヒーで。
「ん、いい感じかな」
頭の中で並べてみると丁度いい感じ。
「雅、これはオムレツを乗せてもらったりするのありですか?」
「いいと思うよ。やるつもりは絶対にないけど、オムライスみたいにご飯を包んで、ハッシュドビーフをかけるとかもあるけど、やらないからね」
「それをなぜやらないのです?それの方が美味しそうですけど?」
「時間的に、一人だと難しいの。数人分だったら何とかなるけど七人とか八人はいつもの様にずれ過ぎちゃうから」
「そうなのですか……。ん?それでしたら、私の分だけでいいです」
「え?」
「私の分だけさっき言った“オムライスハッシュドビーフ掛け”をお願いします」
話の流れでつい言ってしまっただけだったのですが、余計な口を滑らせていた模様。
「えーと、今すぐ?」
「んー、お客さんが帰ってからでいいです。まだ朝ごはんを食べてそれほど消化していないので」
「そう。わかった」
「ええ、お願いします」
自分で絶対にやらないと言ったモノを後で作らないといけなくなるとは……。
ちょっとだけ悔しい気持ちになりながらもお昼はすぐそこまで来ています。
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