水菜と大根のサラダ&ジャーマンポテト
生地を作って、ソースを塗って。そうすると色々と具材の乗ったものが返って来るので、それを確認してオーブンで焼く作業を数回繰り返す事三十分。
チラリと客席をみるとドリンク等はしっかりと出してくれているので何も問題は無く。
「流石が、がーさん」
お店だとああいう事をしていたのは自分なので、お客さん対応の大変さというのもよくわかるもの。ドリンクを出して、食事を出して。合間でお皿を新しいものに変える時やそのままの場合と色々とやることが実はあって、その判断もなかなか難しく最初は慣れるのに時間がかかることもあると教わりましたが、その様子はありません。
「雅、次のピザは何です?」
客席で食べているのかこの厨房で食べているのか、あまりよくわかっていないのですが順調にピザは食べているようで、次の催促。
「一回ビスマルクを出すから、ソレで一段落かな」
使う具材はシンプルに。
生ハム、チーズ、そして卵。
オーブンがしっかりと温まっている前提が必要ですが、逆にわかりやすいのは卵が綺麗に温まって白くなったら出来上がりというお手軽さ。生ハムはそのまま食べられるし、チーズもしっかりとけるしそのまま食べられます。
「これはすぐ出来ていいですね?」
「他のピザだってそんなに時間かかってなかったよね?」
たまたま今回厨房で出来上がるのを見ていた精霊が言いますが、他のピザと時間はそれほど変わりありません。
「皆さんかなり楽しんでいますし、この後どうするのです?」
「今更かもだけど、一応サラダとか出そうかなって」
「サラダです?」
「すぐ出来るからね」
そう。作ろうと思っているのは水菜と大根のアッサリサラダ。
作り方は材料そのままのような感じなので簡単。
水菜を三、四センチのざく切りにして、大根は皮を剥いて千切りに。
千切りもいまはスライサーがあるので時間もあまりかからずすぐにできるので、皮を剥くだけで簡単に。
両方の具材が整ったら、それをボウルに入れて後は味付け。
お酢、醤油、ゴマ油を入れたら隠し味に砂糖をひとつまみだけ。
最後にツナ缶を開けて、油ごと一気に混ぜたら出来上がり。
「がーさん、コレ皆さんに」
「はいよー。もう少しピザイケる?」
「イケますよ。あとはジャーマンポテト出すぐらいですけど、それで足ります?」
「十分だと思うよ。っと、一回休憩してもいいよ?」
こちらの手が微妙に遅くなったのを感じたのか、気を使ってくれました。
「いえ、作り切った方が楽なので。このままいきます」
「わかったよ。すまないね」
がーさんは出来立てのサラダをボウルのまま持って、取り皿はあちらに用意がもうある様子。
次に作るのはピザの具にしてもいい感じのジャーマンポテト。
まずはポテトから。
じゃがいもは綺麗に洗ったら、皮つきで食べやすい大きさにカットして、芽だけは一応しっかりと取ります。
そのままお水に入れて火にかけて茹でている間に他の具材をカットします。
タマネギはあっても無くてもいいのですが、あると少し甘味が出て個人的にそれが好きなので今日も入れる方向で。切り方は適当で大丈夫。食感が欲しければ少し大きく、どちらでもいいのであれば薄切りで。
次はベーコン。薄いタイプのであれば少し大きめに。分厚いタイプのベーコンは短冊ぐらいの食感を残す感じで。
今日はピザを作っているので、ウィンナーもあるので一緒に入れることに。
ウィンナーは三等分ぐらいでいいでしょう。
あとはお好みなのですが、ニンニクをみじん切りにして少しだけアクセントにするのもいいので、今日は準備します。
ジャガイモを茹でている間に、まずはニンニクから。フライパンにオリーブオイルと一緒に炒めるといい香りがたってくるので、そこへタマネギとベーコン、ウィンナーをいれて一緒に炒めます。
全体的に火が通ったら、ジャガイモの確認。竹串をさしてするすると入る程度、しっかりと火が入っているのを確認してお肉やタマネギと一緒に火にかけましょう。
ここでしっかりと混ぜたいところなのですが、あまり混ぜるとジャガイモの皮がぽろぽろと落ちていってしまうので、触るのは最低限で。
ジャガイモにもオリーブオイルがコーティング出来て来たら味付け。
折角なのでここでフライパンを二つに分けて味も二つにしてみましょうか。
一つはシンプルに塩をしっかりと聞かせて、ちょっと多すぎると思うぐらいの黒コショウを散らした大人のスパイシーな黒コショウ仕立て。
もう一つは塩を軽くした後に粒マスタードをたっぷりと。こちらにもコショウは入れますが、味付け程度なのでかなり最初のものよりは少な目になるので、味としてはマスタード寄り。そして、マスタードの味でかなり変わってしまうので、味見は特にしっかりと。
マスタードの種類によっては酸味が結構強いものもあるので、その時は少しだけ醤油を足してあげて、口馴染みのいい味にしておきましょう。
「でーきた」
ジャーマンポテトも二種類出来たので、とりあえず自分としてのお昼は完成。
「おや、これは美味しそうな」
精霊はまたこちらに戻って来たようで、さっそくジャーマンポテトを前にしています。
「お客さんに出すものなんだから、ちょっと待って」
小皿を用意してスプーンでかるく掬って出します。
「二種類、ですか?」
「そ。そんなに味は変わらないけど、好みが人それぞれあるだろうからね」
早速とばかりに精霊が食べると先に食べたのは黒コショウの方。
「かなりピリリと来ますね?」
「強めに黒コショウを効かせたからね。ピザと合わせると丁度いいはずだよ」
多分コレ単体でご飯がしっかりと食べられるぐらいには味が強いのですが、今日のお昼のピザと合わせると逆に丁度いいぐらいのハズ。
「此方は逆に少し甘く感じる……いえ、なるほど?ポテトは甘めで肉類の塩気と丁度いい感じですね?」
マスタードが酸味の少ないタイプを使ったので、ソーセージをマスタードで食べた時の感じに近い味。ついついもう一口と手が止まらないタイプの味でこれもまた狙い通り。
「サラダもサッパリで美味しかったので食欲が止まりません」
サラダも美味しかったようで。
ただ、食欲が止まらないと言われるとちょっと困りそうな感じ。
気が付くとがーさんがジャーマンポテトも持っていってくれたようなのですが、持っていくのと同じペースでお皿が戻って来たようで、
「あとはおつまみピザを一気に作ればいいかな。というかそろそろお酒を解禁すれば何とかなるから、お酒出してもいいよね?」
「じゃあ、シンプルなピザもう少し作りますね」
「うん。お願いね」
がーさんは厨房を出ると、大きな声で「そろそろゆっくりしたいからワインを解禁だー」と言ってお酒を出し始めた模様。
子供達もある程度お腹いっぱいになってきているはずなので、もう少し頑張れば何とかなりそうな感じになってきました。
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