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きんぴらごぼう&煮豆

ミスが結構ありながらも、何とかお昼を乗りきって自分たちもお昼ご飯。

「これは、なかなか」

 精霊は今日も器用に食べています。

 実際、自分が作ったものではありますが麺のパリパリ感はかなりいい感じ。

 少し薄目の餡が麺の塩っ辛さに引っ張られて味としては丁度いいのです。

 スープもかなりさっぱりとシンプルなので飲みやすく、残ったとしても冷やしてそのまま冷製スープでも良さそうな感じ。

「さてと、後は片づけて今日もいつもの木刀作りかな」

 自分の食器を下げて、まだ食べている精霊をみるとやはり不思議に見える食べ方に、

「箸とか使う?」

 疑問はずっと覚えていたのですが、聞いてみることに。

「皆さんが使っているアレですよね?」

 割り箸もお店にはあるのですが、基本的にはお店の箸を出すので精霊がグルグルと回って箸の上に。

「そう。使えるようになると便利だけど?」

「今の食べ方でも問題はないのですが?」

「そうなの?麺類とかチーズを掛けるとか、色々と自分でできると楽しい事とかあったように思えたけど?」

 僕の言葉に精霊は少しだけ考えているようで、ピタリと空中で止まります。

 少しの間反応が無いのはいつもの事で、僕はそのまま食器の片付け。

「どうやらその様ですね。箸を使うというのは難しいのでは?」

「いや、箸というかスプーンやフォークからでもいいと思うけど、使えたら食べやすくなるかなーって思って」

「ふむぅ。ちょっとやってみましょうか」

 精霊の言葉に頷いて、一度手を止めて見てみることに。

 少し動かないまま何かを調べてみたり、やれるかの確認をしてみたり、精霊は考えている様子。

 少し静かに待っていたのですが、どうなのかなと思っていると、

「出来ない事は無いようですね。なるほど?」

 なにかを参照したのでしょう。頷くように精霊が動いて近くに来ました。

「何か試すものはあります?」

「なにか?っていきなり言われても……」

 箸の練習って、大豆とかだっけ?

 色々と考えてみると意外とすぐに浮かばないモノ。

 とりあえず、探してみると大豆発見。

「ちょっとこれで練習してみる?」

 箸を一膳おいて、お皿に大豆を置いて空のお皿も隣に。

「準備をしていただきありがとうございます」

 精霊はそう言うと箸をどういう方法か分かりませんが持ちます。

 僕の目から見える映像は結構不思議。

 空中にスーパーボールが浮いていて、箸が一膳見えない手に握られている感じ。

「なかなか難しいですね」

 箸の持ち方は多分あっている感じですが、いつか言っていたように力はあまり無いようで、箸はプルプルと揺れている感じ。

「箸、重い?」

 あの感じはそんな気がしたので聞いてみると、

「若干。ただ、これ以上軽いものってあります?」

 割り箸や軽い箸はあるにはありますが、そもそもがかなり重たそうに見えます。

「あるけど、多分大変だよね?」

「ですねぇ。うーん」

 ちょっと考えながら折角なので豆移動をやってみると、中々久し振りでも出来るもの。

「雅は上手ですね?」

「結構厳しく教えられたからね」

 小さい頃に結構厳しく教わった思い出が。

 食事が嫌になりそうになった記憶もありますが、今となってはあの時の躾はとても大事だったのだと思うので何とも言えないところ。

「もう少し練習してもいいですか?」

 僕が豆の移動をし終えると、精霊が聞いてきます。

「いいよ。だったら今日は家でゆっくりにしようか」

 一人で木刀作成に行ってもいいのですが、ミスが続いていたのもあってあまり一人でいい感じもしないのでそのまま付き合う事に。

「ではもう少し練習をしますかね」

 精霊は箸の練習をするようなので、何か夕飯になりそうなものでも作りますか。


 この大豆も後で何か使おうと思うので、先に箸の練習にもなりそうなものでも。

「掴みやすいし、残っても明日のお昼に使えそうだから、アレにするか」

 今朝もぶり大根が食べたくなったように、和食が何となく今日は食べたい気分。

 使う材料は根菜。ゴボウとニンジン。

 ゴボウは泥を落として水洗いをして、ちょっと取りづらい泥があったりすることもあるので、アルミホイルをくしゃくしゃにしたものやたわし等でしっかりと洗ったら、斜めにある程度の厚さで揃えて切ります。それを更に千切りに。

 千切りにしたら一度水にさらして軽くあく抜き。

 ニンジンはお好みで、皮を剥かなくてもいい物もあるのでそう言う場合はそのままに、普通のであれば気にすることなく皮を剥いて、こちらもゴボウと同じように千切りに。

 両方の千切りが終ったら、そのままフライパンに入れて上からごま油をかけてしんなりするまで火を通します。

 全体的に火が通ってしんなりしてきたら、まずはお酒を回しかけて、醤油、砂糖で味付け。

 煮汁は少し残って大丈夫。後はこれをしっかりと冷まして食べる時には白ごまをぱらりとすれば、きんぴらごぼうの完成。


 そしてもう一品はさっきの大豆を後で使う感じで、他の材料を先に準備しましょうか。

 こんにゃく、ニンジン、レンコン、大根を大豆ぐらいの大きさに切りそろえるだけ。

 こんにゃくは一度お湯を通して臭みをとばしたら切るだけで、ニンジンはさっき同様で皮はお好みで賽の目で切って、レンコンと大根は皮を剥いて大きさをそろえるだけ。

 今の材料を全て出汁に入れて、あとは大豆。

 精霊が箸の練習をしているので、確認をしてみると、

「今日はそろそろ十分です」

 そう言うので、大豆ももらう事に。

 本来であれば一日そのまま水に浸してとなるのですが、それだと時間がかかりすぎるのでまずはお湯を準備。

 そのお湯に乾燥した大豆を軽く水洗いしてからいれます。大体四十分ぐらいしっかりとお湯に浸したら、それごと今度は火にかけて二十分煮てあげます。

 すると、殆ど元通りの大豆になるという時短テクニック。

 大豆の半数以上を先程の出汁に一緒に入れて、ダシ昆布、醤油、砂糖、酒を入れてしっかりと火を通して、煮汁がこちらはかなり減るまで煮込めば完成。

 多少残った大豆を茹でた汁と大豆はそのままに、軽くマッシャーなどで潰して味噌を入れて豆の感じたっぷりのお味噌汁。大豆の旨味がしっかりと入っているのでこの煮汁を捨てるのはかなり勿体ないので、有効活用。

「夕飯、きんぴらと煮豆は出来たけど、ちょっと質素すぎるかな?」

 練習を終えた精霊に聞いてみると、

「もしやこれで更に箸の練習をしろと?」

「まぁ、それもいいかなって」

「雅はスパルタですね?」

「そう言うつもりはないけどね」

 箸の練習が夕飯の支度に変わって、場合によっては明日のランチでも使えそう。

 そして、今日の魔法練習はあまりやっていないので、コレから魔力をグルグル回して消費を頑張ってみることに。

「お風呂まであれこれするかなー」

 ちょっといつもよりもゆっくりな一日になりました。




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] きっと精霊は、ハシ二刀流になるね。
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