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ブリ大根

「良く寝た……」

 目覚ましのセットを忘れてはいたのですが、大体いつも通りの時間に起きることは出来たようで、大きく伸びを。

 顔を洗って目もかなり覚めたのですが、どうにもグダグダとシャキッとしないので水浴びをすることに。

 朝からお湯を浴びると今度こそ目もパッチリ。


 昨日のあの後、シメを二人は食べるとすぐに帰って。

 精霊と二人で食べ終ったら片付けに風呂といつもと変わりなく。

 それでもいつもよりも一時間ぐらい遅くなってから寝ることになったのですが誤差の範囲内。風呂に浸かれば疲れは取れますし、ナゲットのストックもほんの少し出来たので、ちょっとだけお腹が減った時は温めれば食べられるので、嬉しい限り。

 お風呂の準備でかなりの魔力を使いきって、お風呂を済ませたらギリギリまで使ってといういつもの流れをそのままやって、起きてみたらさっきの感じ。


「今日、なにつくろう」


 ふと、浮かんだのは季節感も何もないブリ大根。

 何故と聞かれても、浮かんだとしか答えられないのですがなぜか無性に食べたくなってしまったので、ここは一つ願って……冷蔵庫を開けてみましょう。

 そこには勿論想像通りのブリのサクが。

 思わずそれを見てガッツポーズを小さくしたのですが、

「おはようございます、雅」

 精霊が起きたようで、声を掛けてきました。

「おはよう、精霊」

「朝ごはんも食べずにどうしたのです?」

「いや、無性に食べたい物が浮かんでね。それほど時間もかからないから作ろうかなって」

「なるほど。そこの紙は?」

 精霊に言われて、よく見てみるとブリのサクの横に一枚の紙。

「ん?なんだこれ?」

 見てみると、その紙には知った文字。

“忙しいのは分かりますが腕が鈍るのも困ると思いますから、次回はしっかり捌く事”

「マスター!?」

 思わずキョロキョロと左右を見て、居るはずのない人の気配は勿論ありません。

「マスターさん?の伝言なのですか?」

 紙には前の時のように名前は書いていないのですが、この字やタイミング、全てを知っている感じはマスターに違いありません。

「うん。このお店と凄く似ているお店のマスター。僕のバイト先のマスターだよ」

「ほほーぅ。という事は雅の料理の先生ですね?」

「そうだね」

「その先生からの伝言ですか」

「うん。あまり楽をし過ぎるなって」

「楽、ですか?」

「うん。楽というべきかな。魚も肉も元の形は分かるよね?」

「ええ。分かりますよ。こちらの世界でも牛も豚も似たようなものですから。まぁ、ダンジョン肉に関してだけは少々違うようですが」

「魚は?」

「魚も、そうですね……なるほど。確かにその形で泳いでいるわけではないですね」

 目の前にあるブリのサクはそのまま調理がしやすい状態。この切り身やサクの状態で生物が動いているわけではありません。

 魚には勿論エラにヒレに鱗もあって、骨に筋肉も。

 それを捌いた状態のこの身の部分だけを今日も使うわけです。

「なるほど。言われてみるとかなり楽をしているのですね?」

「まぁ、その手間を他の人がしてくれている事実をしっかりと理解しているのであれば問題はないと思うけど、その技術も一応習っていたから、腐らせないようにねって事だね」

「雅の先生はいい先生ですね?」

「うん。凄くいい先生だし、多分最高の先生といっても問題ないと思うよ」

「今度がーさんに聞いてみます」

「うん、それが一番いいと思う」

 僕には言えなくても色々とあるみたいなので、その方がいいかもしれません。

 とりあえずブリを調理するとしますか。


 まずは大根から。

 皮を剥いて、二センチ程度までの厚さでなるべくそろえて輪切りにします。

 次に、ブリは食べやすい大きさに切りそろえて、塩をしっかり振っておきます。

 その間に二つの鍋でお湯を沸かします。

 一つの鍋には切ったばかりの大根をそのまま入れて、一度煮立たせてしっかりと火を通したいので大体十五分程度。

 しっかりと茹でて、一度冷まします。

 ブリはお湯に通すかお湯を通すの二択。

 個人的に臭みが残りづらいので少し勿体ない感じがするかもしれませんが、大きめのざるに塩を振ったブリの身を置いて、熱湯をしっかりとかけて身の色が白くなるようにします。これでかなり臭みは取れるので、ブリの方も準備完了。

 また別の鍋にお水を入れて、酒、醤油、砂糖を入れて火にかけます。

 一度沸騰させて、出来るだけ酒精を飛ばしたら大根とブリを入れて落し蓋をして後はしっかりと染み込ませるだけ。

 弱火であとはコトコトするだけなので、その間にご飯とお味噌汁。

 ご飯は昨日の残りをストックしていたのでレンジで温めて。

 お味噌汁は具無しで、ちょっとだけ裏技みたいなことを。

 鰹節のパックを一つ、お皿に開けてレンジで温めます。そうすると水分が飛んで最初よりもパリパリに。そのままでも悪くありませんが細かい方が口当たりもいいので、温めたら一度素の袋に戻して手で軽くもみながら細かく砕きます。

 あとはお味噌汁の器に入れて、お味噌をいれてお湯を入れるだけ。

 かつおだしたっぷりの感じのあるお味噌汁の出来上がり。

「よっし、そろそろぶり大根もいいかな?」

 色は微妙に薄目ですが、香りはいい感じ。

 ご飯とお味噌汁の準備が出来たので、とりあえずはいただきますから。

「精霊もいるよね?」

「勿論です」

 出来立てのぶり大根は中々。もう少し大根に染みていたらとは思いますが、味が濃い目なのでご飯には丁度いい感じ。

 ブリも変な臭みもなく、十分いい感じ。

「朝から、これもまたいいですねぇ。いつものフレークも悪くはないのですけどね」

「だね。さて、お昼はどうするかなぁ」

 お昼を考えるはずが朝ごはんになってしまったので、さてどうしたモノか。

 ブリ大根はある程度の量を作ったので、箸休めには出せそうですがメインにはちょっと難しそう。

 さて、どうしますかねぇ。




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 具無しの味噌汁とは、凄いじゃないか! しぶい!
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