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牛丼&浅漬け

 目覚ましが少しだけ音を鳴らしてすぐ、ピタリとそれを止めて大きく一つ伸びをして、ベッドから出て洗面所へ。

顔を洗っていると精霊が寄ってきます。

「おはよう、精霊」

「ええ。おはようございます。素晴らしい朝ですね」

 準備は万全とばかりに声を掛けてきます。

「もうご飯は炊けています。私のお腹も準備完了です」

 僕としては起きてまだ数分。顔を洗っているとはいえ、まだだらだらとしていたい気分ですが今日はそうもいきません。

「ふぁああぁ。じゃあ、つくろっか」

 大きなあくびを一つして、そういうと精霊が喜びながら踊るかのように動きます。


 やる事は簡単。

 昨日の割り下に水を足して割り下の味を少し薄くして牛肉の切り落とし、タマネギは適当に切って一緒に煮込むだけ。

 肉やタマネギから多少の灰汁が出るので、それは綺麗に掬って出来上がり。

 炊けているご飯を丼によそって、完成なのですが折角なので卵をお好みで。

 どうしてももったいないと思って黄身だけとはならず全卵で。

「精霊はつゆだくにする?」

「つゆだく?とはなんでしょう?いい響きですが」

 そこの説明から必要だったね。

「この煮込んだ汁を多めにするときのいい方だよ。昨日のアレよりは薄いけど、汁ご飯みたいな感じになって美味しいよ」

「では、つゆだくで」

「はーい」

 精霊も僕もつゆだくにすることになったので、肉とタマネギをかける時はお玉で汁ごとたっぷりと。

 ご飯に汁がかかって、少しだけ醤油と酒の混じったいい香り。

「食欲がそそりそうないい香りがしますね?」

「はいはい。じゃあ、早速食べよう」

「ええ」

「「いただきます」」

 今朝の朝ごはんはこんな感じで牛丼を。

 ただ、寝起きだったのでいくらいい香りがしても一口目まではゆっくり。

「ん、いいね」

 一口目が入るとつゆだくというのもあって、するするとご飯が入ります。

「これは、美味しい、ですね」

 精霊は昨日のすき焼きと同じぐらい楽しんでいるようで、食べるか喋るかどちらかにしたらいいと思いながらも、喋りながら食べているようです。

「今日、なにつくろう」

 そんな事を考えながらスローペースで僕が食べていると、精霊は食べきった様で、

「おかわりをお願いします」

 結構な速さで食べた様子。

 まぁ、自分たちの分で作っているのでまだ残りもあるのでそのままよそって精霊に。

「二回目の時もいただきますと言った方がいいのですかね?」

 精霊が聞いてきます。

「いや、必要ないかな?とらないからゆっくり食べてね」

「はいっ」

 返事はいいのですが、精霊はがっつくように丼ぶりの上をヒュンヒュンと。

その時すこし思い出すのは地球だったら。朝から牛丼を食べるとなると、お店に行く方が楽で。お店でセットを頼めば浅漬けとかお味噌汁が付くことを思い出します。

「浅漬けもいいか」

 お昼の事を早速考えていたので、つい口からポロリと言葉も出てしまっていたようで、

「浅漬けですか?」

 精霊がピタリと止まって、聞いてきます。

「あるとさっぱりするんだよね」

「では、お願いします」

「いやいや、コレからお昼の支度もあるからね?」

 とは言ったものの、お昼も決まっていないのであって悪いものでもありません。

 自分の牛丼はまだ半分程度残っているのですが、先に少し作ることに。


 最初はキュウリだけでぱぱっとやるつもりでしたが、なんとなく大根も欲しくなったので、ちょっとだけ手間をかけて作ることに。

 キュウリは両端を落として、半分に切ってなかのタネの部分をスプーンの先で搔きだします。勿論捨てることなく後で使うので、別途容器に取っておきます。

 残った部分を適当に薄切りに。

 ここへ塩を振って軽く全体に行き渡らせて、後はぎゅっと絞るだけ。

 絞った汁も後で別に使うのでとっておきます。

 大根も同じような感じ。

 皮を剥いて、こちらは千切りに。

 キュウリと一緒で塩揉みも悪くありませんが、あえてここはアクセントをつけるためにも塩昆布を入れて全体を混ぜるだけ。

「よっし、出来上がり」

 キュウリの塩もみと大根の塩昆布和え。

 両方自分としては浅漬けです。

白菜やカブを適当な大きさにそろえて白だし系の汁に三十分程度浸ける浅漬けも好きなのですが、こっちの方が手軽に作れる分頻度は多め。

 少しだけの味見がつい食べ過ぎてしまうのが困ってしまう所。

「それが浅漬けですか」

 精霊が待っていましたとばかりに来ます。

「うん、お昼の一品として一応ね」

「では、味見を」

「少しずつだからね?」

 小皿に両方を少しずつ乗せて出したのですが、

「雅?すぐになくなってしまったのですが」

 味見の量だったこともありますが、コレは手が止まらなくなる程引き付ける魔力がある事を勿論自分でも理解しています。

「だから、味見の量だって言ったでしょ?」

「もう一口ぐらいは大丈夫でしょう?」

「だーめ」

「そんなぁぁ」

 精霊はがっくりとしているのか力なく飛び、やけ食いなのか牛丼を一気に平らげます。

 それを見て自分の朝ごはんが途中だったことを思い出して、僕も先に食べ終えることに。

 箸休めが出来たので食べやすくなったのですが、少し冷めてしまったのでレンジでちょっと温めて食べなおすことに。

 パパッと食べてしまったら、お昼をしっかりと考えないと。

「キュウリのしぼり汁と種の部分。あとはキュウリの両端に大根の皮。コレも出来れば無駄なく使って、お昼を考えるとなると……」

 思い付いたのは、洋食。

 またお肉系ではありますが、まあアレならいいかな。

 メインを作る前にやっぱりご飯の準備はしておかないと。

 今日のお昼も決まって休日明けが始まります。



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 黄身だけって勇気いるよねぇ! 料理のユーチューブで黄身だけ使うレシピの時、 「この残った白身はァー飲んじゃう!」って、いつもその場で飲んじゃう板前さんの番組がある。 おお! これなら黄身だ…
[良い点] 朝から〜牛丼は良いですね。精霊の食べっぷりも食欲も増して来てるのが、頼もしいですね〜このままどこまで成長するのか?楽しみです。これだけ食べるんだから、少しは目に見えるように大きくなったりし…
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