★ダンジョン127
やる事も決まって、ある程度想像も自分の中で出来たので後は実践。
「じゃ、行こうか次の階」
「ですね」
片付けを済ませたら最終確認をして階段を降ります。
「敵はいないかな」
「アイテムもありませんね」
部屋から見える通路は一本なので端っこに降りた感じでしょうか?
ふぅと一息吐いて吸った瞬間に一気に体が熱くなります。
「あ、忘れていました。クーラー」
気温の変化が激しすぎるのか、一瞬忘れてしまっていましたがクーラーが無ければやはり階層を降りるのはかなり危険な事を再認識します。
「ありがとうね」
「いえいえ。で、魔法の試しはどうします?」
「とりあえず一匹見つけたら練習って事でやってみるつもりだよ」
「では階段を探しながら進みつつですね」
「だね」
通路を抜けて次の部屋に着いたのですが、今回は大当たりだったみたいで逆にちょっと困る感じ。
「階段ですね」
「だよね、これどうしよう?」
「任せますよ?」
「んー、敵もいないと試しようがないけど、因みに次の階は?」
「あー、次の階は結構しっかりと対策を練る必要がありますね」
「今軽く教えてもらえないの?」
「教えたい所ではありますが、結構長くなりますよ?」
「なるほどね」
そんな話をしているうちに地面からにょきにょきとレッドハンドゴーレムが生えるように生まれてきます。
「一匹生まれましたね?」
「生まれたね」
「練習してみます?」
「丁度いいからね」
グダグダとしているうちにお目当てが生まれたので早速範囲魔法をやってみるとします。
自分とモンスターの距離は結構離れていて、距離の問題もこれでいけるのでタイミングも位置もばっちり。
想像するのは魔法の刀。
魔力刀に水の属性を流すのですが、それだけだと切れるイメージがあまりしっかりと湧かないので水で切れるイメージとして使ったのが今は有名なウォーターカッター。
凄い勢いと圧力を水にかけてそれを前面に押し出す力で切るのですが、多分こんな感じと想像をしてみると中々想像は難しいモノ。
「水刀!」
言葉による確定で出来上がったのは水が少し噴き出るような形の刀。
そして予想と違ったのは明らかに凄い速さで減っていく自分の魔力。
お風呂の栓を抜いたと同時に水が栓に集中するかのような凄い勢いで魔力がゴリゴリと減っていくのが分かります。
でもテストはテストでしたいので、そのまま刀を振ります。
距離があるのでしっかりと長い状態でスパッと切れるのを想像して横薙ぎ。
何一つ抵抗を感じることなく終わるのでちょっと拍子抜け。
切れているのかを確認したいのですがそれ以上にこのペースで魔力を使うのは危ないと自分自身でも警告を発しているのを感じるのですぐに魔法を止めます。
「魔法を止めていいのです?」
「想像の通りのが多分出来ていたと思うのだけど、想像とは違ってかなり魔力が減ったから止めたよ」
「想像通りだったのにですか?」
そう、自分の想像通りなので間違いはないハズなのですが、なにか想像を間違えたのかと考えてしまいます。
「で、魔法としてはどうなのです?」
「多分かなり強いと思う」
「なるほど?」
そんな話をできるのも遠距離にいたモンスターをしっかりと倒したからなのですが、威力の凄さをしっかりと実感できます。
真っ二つに切れたモンスターはしばらく動いていたのですが、何かの拍子に動くとそのまま体が真っ二つに。
切れたことを理解できないぐらいには鋭く切れているみたい。
「魔法としてかなりいいモノが出来たはずなんだけど、おかしいなぁ」
「少しの休憩で戻るとは思えませんが、このまま階段に入りますか」
「そうだねぇ」
落ちた魔石を拾って、ゆっくりして居るとカタカタと聞き覚えのある音が。
「スケルトンですね、どうします?」
「さっきだったら切れるか確認できたのに、タイミングが悪いね……」
「ではこのまま無視しますか」
「だねぇ」
通路の奥から聞こえる音よりも早く階段に駆け込むことに。
「おっかしいなぁ」
「そんなにおかしなことがありました?」
「水刀は魔力消費ぐっと少ないハズなんだよ?でも凄い使ったからねぇ」
「改良は後日ですかね」
「かなぁ」
さっき長く休んでいたばかりなのであまり休む気持ちは無いのですが、ゆっくりできる階段なのでリュックに拾った魔石を入れて一度座って休憩を。
「で、次の階は対策を練る必要があるって言っていたけど、あれはどういう事?」
「あー、次の階はですね、馬が出ます」
「それだけ聞くと対策が必要に聞こえないけど?」
「話が長くなると言いましたよね?」
「はいはい。それで?」
椅子に座る様に階段に腰かけて、ちょっとだけ水分補給と水筒を出すと自分の周りにあった魔法が消えたのがすぐにわかります。
「私にも下さい」
精霊に飲み物を渡して自分も一杯飲んで片付けをしながら次の階の話を聞きます。
「それで?」
「火の馬なので基本的に近づけないのですが、コレがかなり早くて無視していると突っ込んできて、警戒していると離れるという厄介な性格で」
「それってどうしたらいいの?」
「基本的には広いフィールドタイプの階層と聞いているので、警戒をしながら階段を探すのが一番いいかと」
「因みに倒せるんだよね?」
「倒せますが、こちらから寄れるほど相手は鈍くありませんよ?」
であればカウンターの一撃をお見舞いするなどやりようがありそうな気もします。
「火の馬ねぇ。対策を少し考えてから降りた方がよさそうだね?」
「ですねぇ」
一難去ってまた一難という程ではないのですが、減った魔力がすぐに戻る事も無く。
出来るだけ安全に四十四階を行けるように頭を悩ませます。
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




