★ダンジョン121
部屋の中はありがたい事にモンスターはいない模様。
いつもの様に三本程通路が見えるので壁際を歩いている事はすぐにわかります。
「さ、どっちへいこうか」
「適当でいいのでは?」
「だね」
適当にという事ですぐ近くにある通路へそのまま進みます。
「出る敵は、レッド系でバット、ラット、スライムぐらいだっけ?」
「そうですね。バットは火弾が厄介で、ラットは前歯が属性攻撃になっているので当たるとかなりのダメージでしょうね。あと一応スライムも魔法が使えるはずなのであまり悠長には見ていられないはずです」
会話をしながら通路を進むと、次の部屋なのですが残念ながらアイテムは落ちておらず。
小さな部屋で通路が一本とそのまま進むしかなさそう。
「試したいときに限って何も出ないものだね」
「出過ぎるよりはましでは?」
「まあ、モンスターハウスにいきなり入れと言われるよりはいいけどね」
罠は見えているので避けながらそのまま部屋を後に通路へ。
そのまま進んで行くと殺気を一瞬感じたと同時に、
「避けて下さいっ」
精霊の声と同じタイミングで自分も反応はしているのですが、狭い通路で避ける場所は限られているので困った所。
目の前に迫ってきたのは火弾なので横に避けたいのですが通路なので横には逃げられず。
咄嗟に出来たのはローブを盾にしながらしゃがむ事。
火弾の狙いは顔辺りだったのもあってしゃがむとギリギリで髪の毛を少し焼かれる程度。
「大丈夫ですか?」
「やられたらやり返そう。一気に行く」
しゃがんでギリギリの回避を出来たのでそのまま伸びを利用して駆けだして通路を一気に進むと次の部屋。
こちらに攻撃をしてきたレッドバットがバサバサと飛んでいてこちらを狙っているのが見てとれます。
これでやっと試せるという逸る気持ちを抑える必要も無いので早速抜くのは新しい武器の刀。使い方は今までの木刀と何ら変わらないのでそのまま距離を詰めながら縦に切ります。
木刀の時は手に衝撃が残るのですが、刀なので残る感触は無く。
スパッと切れたのか煙になって魔石がコロンと地面に落ちます。
「ど、どうです?」
「思っていた以上に良い切れ味かも」
「それは良かったですね」
魔石を拾ってリュックに入れます。
部屋を改めて見まわしてもモンスターは見当たらず。そしてアイテムも落ちていません。
「ここもアイテムは無しみたいだね」
「ですねぇ。と言うか思っていた以上にその刀いい刀なのです?」
「まあ悪いものだとは思わないけど、変な使い方さえしなければかなり便利というかいいと思うけどね」
「便利ですか?」
「何となくだけど、今までの敵も倒すときは結構感触があるわけで。でも刀であればスパッといけるからやりやすいし、刃こぼれもそこまで心配する必要も無いかなって」
「あー、なるほど」
話しながらも警戒は怠らず。
ここも見えているのは一本の通路なのでもしかしたらこの先は突き当りだと引き返さないといけない可能性も。
ただそれは突き当りに当たってから考えればいいので今は進む予定。
「このまま進みますか」
「だね」
部屋を抜けて通路に入ると少しすると目の前は壁と一瞬見間違えそうになりましたが、
「直角に曲がる通路もあるわけね」
「パッと見ると壁にしか見えませんよね。ちょっと厄介ですね」
カクッと角を曲がって進むと新しい部屋なのですが、やっとお目当てのモンスターを発見。
「いたね」
「いましたね」
「早速行きますか?」
「勿論」
レッドスライムは部屋を徘徊しているようですが、どちらが前かは分かりにくいのですがどうやらこちらに背を向けているのとまだこちらが通路というタイミングバッチリの状態。気が付かれていないので不意打ちもイケそうです。
「ウォーターランスッ!!」
距離が微妙にあったので想像するのは水の槍。
土ではないので自分の目の前に水の槍を想像すると、目の前に出来上がったのは水で出来た細長い槍。
魔法が問題なく使えているので小さく精霊の方を見て頷くと、同じく精霊も頷きを返すような動き。
「イケっ」
その声と同時に水の槍がレッドスライムに向けて飛んでいきます。
レッドスライムも声に反応したのかこちらを認識しようとしたのですが、時すでに遅し。
水の槍がしっかりとレッドスライムに刺さってそして中にある核まで貫いた模様。
しゅうぅぅぅ
と煙をあげて魔石が落ちます。
「問題ないね」
「無いですね。というか、またアレンジですか?」
「水で包むよりは槍で刺した方がいいかなって」
「いい威力でしたね」
「ならよかったと思う」
喋りながら魔石を回収。
中の魔石で魔石の中は火が燃えている様にも見えます。
「中の魔石だと色が付いているけど、何かコレ効果でもあるのかな?」
「そういう話は聞いたことが無いですが、まあ何かあるかもしれませんけど私は知らないですね」
「そっかー」
リュックに入れても燃えるわけでもないので問題は無し。
「おっ、アイテムじゃない?アレ」
「ですね」
新しい部屋は緑のビンが一本落ちていたのでそれもすぐに回収。
「後はレッドラットを見ていないぐらいかな?」
「ですね。まあこの感じであれば魔法も試せたので階段を見つけて先に進むのも悪くないかもしれませんね」
「かなぁ」
精霊の魔法で覆っても問題が無くなっていい感じの四十一階のスタートを切れた感じ。
新しい次の階に行けば新しいモンスターがいるかもしれないのでそれが気になりながらも階段探しを進めるとしましょう。
今回も読んでいただきありがとうございます
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改めてありがとうございます
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