表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
376/1825

お手軽参鶏湯

 ホタルイカたっぷりのパスタは大好評で一品料理だったのですが誰もコレだけ?という事を言わず、むしろありがたがって食べてもらえたのでこちらとしては嬉しい限り。


「今日のランチは贅沢だったねぇ」


 帰り際のがーさんに今日も相談を。


「あのー、ドアベルに良さそうな鈴を売っているお店って知りませんか?」

「ん?お店なら精霊が知っていると思うけど?」

「あー、一応欲しいのがクマ避けの鈴みたいなものだったので一応地球のモノなのでがーさんの方がいいかなって」

「あ、なるほど」


 精霊に鈴のお店を聞くことは可能なのですが、今回欲しいのは普通の鈴ではなくある程度音がいい鈴。

 そんな事もあってがーさんに確認してみると、


「因みにそれは何に使うの?」

「そのドアベルの所へ真ん中の木の下に釣るそうかと思っていまして」

「あー、ちょっと音が小さいのか」

「ですです」


 すぐに何で必要かを分かってくれたみたいでにっこりと笑うがーさん。

 何故ニッコリ?と思っていると、


「じゃあ、コレでどうだろう?」

「え?」


 がーさんの手には形のいい鈴が一つ。作りもかなり良くそれを受け取ってすぐに一度軽く鳴らしてみます。


 ちりんちりん


 少しだけ重たそうなそれでもかなり響くいい音。

 まさにほしかったものって感じで思わずにっこりしてしまします。


「どうぞ」

「いいんですか?」

「たまたま持っていたから。別に大したものでもないからね」

「ありがとうございます」

「代わりにまた何か美味しいものでも食べにふらっと寄らせてもらうよ」


 そう言いながら片手をあげてがーさんも帰っていきます。

 手には綺麗なクマ避けの鈴。


「その鈴は?」


 精霊が食器を下げてくれていたのですが、それが終ってこちらへ来たみたい。


「がーさんにいま貰ったところ。これでドアベルがいい音になると思うよ」

「なるほど。ちょっと木だけだと音が足りないところでしたからね」

「そそ。洗い物を済ませて一段落したら音の確認をしようか」

「楽しみです」


 昼下がりはこんな感じで。

 洗い物を済ませて、片付けを済ませたらゆっくりしていい時間。

 ドアベルはもう完成しているので鈴をつけるのは真ん中の糸で時間も大してかからず終わります。


「あの鈴はいい音ですね」

「だよねぇ」

「今日はどうしましょう?」

「魔法の練習かなぁ?」


 やることが無いのでと言うよりは、いつもの木刀作りも魔力上昇には役に立っているので、何もしないというよりは何か少しでもと言う気分。


「今週末はダンジョンですね?」

「そそ。その時は精霊、お願いね?」

「ええ。任せて下さい」


 週末のダンジョンに向けて少しでも強くなっていきたい部分もあります。


「ただ、結構いい時間だよね?今」

「ですね?」


 ドアベルに鈴をつけて軽く音の確認を二人でしていたのですが、厨房や自分の部屋だとどういう感じと色々と家の中で聞き比べをお互いにしていると思っていたよりも時間はすぐに過ぎ去ってしまうモノで。

 夕方と言うには早いのですが、お昼過ぎと言うにもちょっと遅いという微妙な時間に。

 家で何かするには少し足りず、だからと言って何時もの場所に行くと多分少ししか作業が出来ないという何とも言えない時間。


「各自でゆっくりにしようか?」

「いいのです?」

「別に急いで何かをしないといけないという事も無いからいいんじゃないかな?精霊もなにか魔法を頑張っているんでしょう?」

「え、ええ。まあ」


 相変わらず歯切れの悪い返事ですが、まあ悪い事ではないと信じているのでこれ以上言うつもりも無く。


「で、では魔法の練習をしていますね」


 そう言って精霊は何処かへ飛んで行ってしまったので、家に一人。

 どうやら精霊は外に行ったみたいで、ドアベルが外出を知らせてくれたので早速役に立っているような気になります。


「魔法の練習もいいけど、時間もある事だしどうするかな……」


 夜、寝る前のお風呂での放出系の魔法や身体強化を使うと結構簡単に魔力は切れるのであまり魔力の事を考える必要はないので折角一人。

 ゆっくり本でも読もうかなと思ったのですが、


「本をそう言えば……」


 持ってきてはいるのですが、何度も読んだものばかりで今からもう一度読みたい気分かと言うとそうでもなく。


「んー、どうしよう」


 やることが無くなってしまったわけではないのですが、やりたい事が思いつかない感じ。

 どうしようと頭をひねっていると、お昼前の感覚になってきて何か作ろうかなと。

 時間は夕飯まで結構あるので、ちょっとした煮込みもできるかな?

 そんな事を思っていると、何となく煮込み料理が食べたい気分に。


「夕飯でも作るか」


 時間があるのでじっくり煮込んでと思い付いたのは参鶏湯。

 ただ鶏を丸ごと一匹という程……精霊がいれば食べそうですが、普通の家ではそういう事はあまりないと思うので、使うのは手羽元を多めに。

 時間を掛けることがいいわけではないので、圧力鍋を使っても全然かまわないのですが、今日は時間を潰す為の料理なのでゆっくりコトコト。

 大きめの鍋に水を張って、綺麗に洗った手羽元はちょっと包丁を入れて、ニンニクは皮を剥いて軽く潰したもの、生姜のスライスは皮つきでオッケー。

 ネギの青い部分とあるならクコの実と棗を入れて、洗ったもち米も一緒に入れたら、味を整えるためのお酒と塩を入れて一度沸騰するまでは中火で

 沸騰したら弱火よりの中火で後はコトコト。

 圧力鍋であれば圧力を掛けて数十分と圧力を抜いて同じぐらいで出来上がり。

 圧力鍋ではない、普通の鍋で自分はやっているので水の嵩が減ってきたら足して、手羽元の骨からも味が出て来るので包丁を入れておくと火が通りやすいのでいいのですが折れやすくなって折れると食べる時にちょっと大変なのでその辺りは上手い事好みのやり方で。

 もし味見をしてもう少し外の味に近づけたいなと思った時は鶏ガラスープの素等を入れると一気にそれに近くなるので入れなくても大丈夫ですが、薄すぎた場合はそう言う手直しも。

 じっくりコトコトぼーっと火にかけているとドアベルの音。


「ただいま戻りましたー」

「おかえり」


 結構な速さで手を洗いに行っているのが分かるのは風を室内なのに感じるから。

 手を洗い終えた精霊が、


「美味しそうな香りがしますっ!」

「結局やること無かったから夕飯を作ったよ」

「おぉぉ。コレですか?」

「そそ。スープだけどしっかりと温まるから早速食べよう」

「ええ」


 帰ってきてすぐに食べられるのがうれしいのか、精霊も喜んでいるので作ってよかったなと言う感じ。

 個人的にドアベルがいい感じになって言うことのない昼下がり。

 ゆっくりと調理を出来る昼下がりは結構いい感じのストレス解消になりました。







今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ