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★魔法について

★なのでもう一話

「今朝はいきなりですまなかったね」


 帰りがけにがーさんがそう言って呼び止めます。


「いえいえ、手伝っていただいたので何にも問題はありませんでしたよ」

「そう言ってもらえると助かる。で、魔法の方はどうだい?」

「あー、まだピンとこないですね」

「色々と試してみて、本当にどうしてもと言うときにはまた連絡をしてくれ」

「分かりました」


 そんな挨拶をして厨房に戻ると、


「ぬぁぁあ。私のご飯がこれっぽっち……」

「これっぽっちって、それ二人分以上あるし僕の分もあるんだからね?」

「え、私の分じゃないのですか?」

「一人で食べ過ぎはダメだからね」

「はーい」


 あまり無理を言いそうなのでちょっとだけグッと睨んで威圧をすると胃に制限を掛けられる可能性を察してくれたのか精霊も引き下がってくれます。


「とりあえず天婦羅はあるだけお願いします」

「あるだけって、まあ残らないという意味ではいいけど……はぁ」


 有言実行と言えば聞こえはいいのですが、精霊は本当に出来立ての天婦羅をぺろりと。

 かなりの量があったので明日以降ももう少し使えるかと思っていたのですが、本当に全て食べきってしまう結果に。


「大満足です」

「だろうね?」


 家中にあるタケノコと言うタケノコを全て精霊が食べきる結果に。

 そしてコレだけ食べたというのに、


「お夕飯が気になります」

「お昼食べ終わったばかりでそういう事言わないで。疲れるから」


 はぁと溜息一つ。

 まあ仕方ないと気分を切り替え様と考え方を変えてみると、何日も残ってしまうタケノコが一日で終わったと思えば少しは、本当に少しはいい様にも考えられるわけで。

 小さく二回頷いて、自分で自分を多少無理矢理納得させます。


「片付け、手伝ってね」

「勿論です」


 精霊に手伝ってもらいながらお昼の片付け。

 今日は食器を多く使ったのもあって本当に助かります。

 洗い物をして、拭き上げて、元にあった場所へ仕舞って。

 慣れた作業でも一人と二人ではやはり違います。


「ありがと」

「いえいえ。ちょっといつもよりは時間がかかりましたが、この後はどうしましょう?」

「昨日と一緒でもう少し魔法の練習かなぁ」

「でしたら今日は別行動でもいいでしょうか?」

「ん?用事があるの?」

「いえ、いや、そうですね。少々ありまして」


 明らかに何か隠し事があるような感じに見えますが追及しても仕方ないと思うのでそのまま精霊が言ってくれるまで待つ方向で。


「ん、じゃあ今日は家でゆっくりするよ。別に木刀磨けないわけでもないし」

「では、すみませんがそういう事でお願いします」


 珍しい事に別行動となったので、自分一人でゆっくりの昼下がり。


「では、いってきます」

「いってらっしゃい」


 精霊を見送ったら完全に一人に。


「とりあえず魔法について考えるか」


 攻撃魔法ではないので家で実験も出来るわけで。

 自分で自分に魔法を掛けます。


「クーラー」


 言葉での確定と同時に自分の周りに冷たい空気が。

 自分の中で魔法をしっかりと思い浮かべているのですが分かっている事を一個ずつ紙に書いてみることに。


「えーっと、まずはこの魔法は風だよな。それに涼しくしているのは水かな?となると逆の温かくしているのは火かな?」


 紙に書く文字は少し大きめに、風と書いた隣に+と書いて水と火と上下に。

 そして=の先にカタカナでクーラーとドライ。

 分かっているのはこれぐらい。


「範囲は自分で想像した通りだと自分の体の形プラス数センチぐらいだよな」


 雑な人間の絵を描いてその周りに色を塗るような感じでもやっと。


「で、この魔法がかかっていると他の魔法が使えない」


 自分で描いた絵の上に×をつけてみます。


「自分で使っていると大丈夫で人に使ってもらうとダメってどうしてだろう?」


 なにかが思いつきそうで、イケそうな気がするのですが切っ掛けが足りないのか何も思い付かず。


「あ、そうか。自分の魔法だから分からないなら聞いてみるか」


 思い立ったが吉日。

 そのまま魔法を解いて向かうのは北のギルド。

 人がかなり多くてダンジョンから戻って来たばかりの人達も多くかなり盛況な状態。

 この状態で探すのは難しいかなと入り口のあたりでキョロキョロとしていると、


「ダンジョン帰りには見えないが、どうかしたか?」

「おっ、丁度さがしていたんですよ」


 声を掛けてくれたのはギルドマスター。


「私に用があったのか。職員に尋ねればすぐに呼んでくれるぞ?」

「いや、こんなに忙しそうになっているとは思っていなかったので。大した用事ではなかったので」

「そうだったのか。で、要件はなんだ?」


 そうそう。世間話をしに来たわけではないので一つ頷いてすぐに確認を。


「ソロダンジョンで四十階を越えてきまして、ちょっと魔法について悩んでいるんです」

「あー、四十階を越えて来たのか。うだる様な暑さでキツイよな。と言うよりはソロの鬼門とも言われる三十九階を突破出来ているのか」

「ほら、僕の武器は木刀なので」

「なるほど。そういう考えもアリか」


 ギルドマスターはこちらの言葉を聞いて何度か頷いています。


「エアー系魔法を知りたいという事か?」

「一応そうなりますね」

「一応?」

「魔法を習うのは結構お金がかかると聞いていますが」

「あー、その辺りはそうなるな。うん、それに安くも無いな」


 思っているよりも稼いでいるような気はしますが、それでもそういうという事はかなりの事になりそう。


「エアー系の魔法をかけてもらう事って出来るのかなと思いまして」

「魔法をかけるぐらいであれば別に大丈夫だと思うぞ?ただ、ダンジョンにその効果を持ち込むことは出来ないから意味はないが」

「あ、いえそうではなくて今ここでいいので掛けてもらえないかと」

「ここで?意味がないのにか?」

「え、ええ」

「それだったらすぐに出来るぞ?私もダンジョンには潜っているからな」

「じゃあお願いしても?」

「ああ。いいぞ」


 ギルドマスターがいいぞと言ってすぐ、自分の肌に風が当たる感触。


「どうだ?コレがエアーだが」

「風が渦巻いているんですね」

「ああ。こうしないと息が出来ないだろう?で熱を遮断しないといけないから」

「なるほど。なるほど、うん、うん」


 小さく頷いて、指を口元に。

 自分の魔法との違いがよくわかったのでかなり参考になります。


「こんなものでいいか?」

「ええ、十分です」


 ふっと力を抜くような声が聞こえると魔法も消えて肌に風が当たる感触も無くなります。


「あとは宝箱から熱さを防ぐ腕輪を出すしかないな。殆どでないと思うが」

「ですか」

「それにそこまで強いのであれば色々なクランが引く手あまただぞ?」

「ソロの予定なので人と一緒にはいかないつもりですから」

「ん、そうか。まあソロでイケると言われている階層はもうすこしで終わりだからそうなってから先を考えるのもいいだろう」

「え?もう少しで終わりなのです?」

「実際には先があると言われているが、まあその時にまた聞きに来るだろう?」

「いきなり即死のトラップとかそういう事ではないんですね?」

「そりゃぁな。っと、呼ばれたからすまないな」

「いえいえ。色々とありがとうございます」


 欲しい情報も手に入って、魔法についても閃きのかけらは手に入った気がします。

 家に帰ってもう少し考えるとしましょう。






今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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