アサリと豚の塩つけ麺
ぐっすりと眠れた翌朝と言うのはやはり気持ちのいいモノで。
目が開いた瞬間からシャキッとした感じ。
「よっし、顔洗って体でも動かすかな」
顔を洗って外へ出られる服へ着替えてちらっと精霊の方を見ますがまだぐっすりと眠っている様子。
起こすのも悪いのでそのまま音を立てないように注意して部屋を出ます。
「あっ、小銭……」
いつもの様にパンでも買おうと思って家を出てすぐに小銭が入っていない事にすぐに気が付いたので家に戻ってお金をポケットに。
「んぁ?」
音を立てたつもりは無かったのですが、精霊が薄目を開けてこちらを見てきます。
「ちょっと走って来るね」
「んんぅ、ぁぃ」
返事をしたというよりは何となく動いただけのような感じですが、問題なさそうなのでそのまま家を出ていつものルートで走ります。
南西からぐるりと時計回りでいつものルートを一周。
北を抜けた辺りで少しペースを落として走ってみると今まで気にしていなかったので見つけられなかったのですが、教会も見えます。
「一応見える位置にあったんだ」
そのままぐるっと走って南のいつものお店へ。
二人分のパンを買ってそれを持って家に帰ります。
「ただいま」
あれ?起きているかと思ったのですが、精霊はまだ寝ているのかな?
厨房にパンを置いてそのまま手を洗って厨房に戻っても精霊は起きてきません。
「ただいまー」
挨拶をしながら自分の部屋に入ると布団を蹴っ飛ばした状態の精霊がお腹を出したまま涎もデレンとなったまま寝ています。
起こすかどうかを迷いましたが、まあ急いで起こす必要も無いのでそのまま扉を閉じて一人朝シャンを先にする事に。
汗を流すとかなりさっぱりしていい感じ。
服も着替えて気分も上々。
いつもであれば帰ってすぐに食事を食べてとなりますが精霊が寝ているので順番も気にせず。
コーヒーを淹れてゆっくりとパンを食べ始めると、部屋の方から音が。
バタバタと忙しい音がピタリと止んで少し。
「朝ごはーーん!!」
ぼさぼさの髪のまま凄い勢いで厨房に。
「おはよう、精霊」
「おはようございます。あ、コーヒーもお願いします」
「はいはい」
精霊の分を淹れていると、精霊は寝起きにも関わらず早速パンにかぶりつきます。
「寝起きでイケるのすごいね」
「起きた瞬間からお腹ペコペコです」
「そう」
ちょっとだけ呆れそうな感じと凄いなという気持ちがせめぎ合いますが、呆れがもちろん勝つ感じ。
「今日も美味しい朝食です」
「だね」
朝食を済ませるといつもの時間。
「今日、なにつくろう」
少し残っているコーヒーをズズッと啜りながら今日もお昼を考えます。
ここの所はご飯が多かったので出来れば麺かパン。
自分と精霊が朝からパンを食べてしまったのでそうなると、
「麺かなぁ」
自分で言っていて自分の顔がニヤリとするのが分かります。
「いきなり笑ってどうしたのです?」
「いや、今日のお昼なににしようか考えていたらとりあえず麺かなって」
「なるほど?」
麺と決まって考えるのはどういうスープか。
醤油、塩、味噌からとりあえず考えると何となく味噌を今日は外したい気分。
そうなると醤油か塩か。
「具材と相談かな」
頭の片隅にこの前宝箱から出た牛肉がチラつきますが、今日考えている麺にはあまり合うイメージが湧かず。
「そうなると、やっぱり豚かな?」
豚肉があるなら旨味にもなるタマネギも欲しいかな?後は何がいいかな?と考えていると、それらを纏めるいい食材を思いつきます。
「アサリにしよう」
決まってしまえば後は形に纏めるだけ。
豚肉は肩ロースで少し薄めのモノをタマネギは半分に切って芯の部分を落として櫛切りで少し大きめに。
コレからを炒める前にアサリの下処理も。
それなりの温度の塩水に入れて砂抜きをしてから殻を軽くこすり合わせる様にしてアサリも洗います。
「精霊、まだ食べられる?」
「勿論ですが、かなり早いタイミングでは?」
「久しぶりだから一応確認もあってね」
「なるほど?」
食べられると精霊の返事が来たので、早速作って行きます。
ひとり分なので雪平鍋に豚の肩ロース肉を少し色が変わる様に炒めてからタマネギを入れてすこしだけ炒めます。
両方に火が入ったら中華スープを入れて、そこに洗ったアサリを入れて蓋をしてアサリにしっかりと火を入れます。
アサリの蓋が開いたらアサリの殻だけ取り出して、身だけの状態に。
後は味を整えるだけ。
醤油、塩、コショウで味を整えれば味は完成。
あとは中華麺を茹でてしっかりと茹っているのを確認して流水で洗ってぬめりを取って麺も出来あがったら最後の仕上げ。
よそう器の底にあればあおさを。無ければ普通の海苔を手で小さめに千切ってからスープを投入。
スープと具材が入っている器と麺を別々に出したら出来上がり。
「アサリと豚肉の塩つけ麺だよ」
「ほほぅ?」
「早速、味見をしよう」
「ええ」
出来立てのスープに麺をつけてズズズと音を立てて麺を啜ります。
「んっ!!」
無言に近い精霊の目の反応に思わず小さく頷いて、
「んっ!」
自分も同じ反応を。
スープは少し薄目な感じですがお肉やアサリが口に入ると結構味が強く、そしてなによりもあおさのおかげか磯の風味がいいかんじに塩味を演出してくれてアッサリだけど食べごたえを感じる一品に。
「今日のお昼は最高ですね」
「ん、いい感じに出来そうだね」
お昼まではまだ時間があるのですが、良いお昼になりそうです。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




