中華スープ&大根のポン酢漬け
食べ始めるとかなりレバニラ炒めを気に入ってくれたみたいで、
「おかわりを」
「味見だからないよ?」
「なんでですかっ!!」
いつもの様なやり取りになりながらもお昼までに他の事も済ませないといけません。
今決まっているのはメインだけ。
まあ、ご飯は普通に白米で出してもいいと思うのですが、せめてスープは欲しい所。
「スープ、スープ……」
簡単なスープは結構作っているのですが、中華に合いそうなものとなると具材も何となくそっちへ引っ張られて思考が回転。
「中華っぽいスープだとタケノコとかかなぁ」
流石にタケノコだけだと寂しいので味にもなるシイタケも欲しいのでシイタケを選出。
そうなるとちょっと色合いで葉っぱも欲しい所。
「ニラともやしをつかっているとなると、白菜ぐらいかなぁ」
こんな感じで使う材料が決まったら後は作るだけ。
ただコレだけだと味が無いので、少しだけ入れるのは鶏肉。
モモ肉辺りが一番いいかなと思って冷蔵庫を開けたのですが、目に入ったのはひき肉。
「それもアリか」
という事で使う材料が全部確定。
鶏のひき肉にタケノコ、シイタケと白菜。
このままオイスターソースでうま煮のような形にしてもいいかなと思うような具材なのですが、今日はスープに。
タケノコは細切りにして、同じぐらいの大きさにそろえる様にシイタケも切りそろえます。白菜は芯の部分は短冊切りにして葉っぱの部分はそれなりの大きさに切って準備完了。
鍋にゴマ油を敷いてまずはひき肉をいれます。
木べらなどで軽く潰しながら大きさが残る程度にひき肉に火を入れて次にシイタケとタケノコを入れて鶏肉に焼き色が付く程度までしっかりと火を入れます。
白菜の芯の部分を先に入れて軽く炒めて少ししんなりしてきたらガラスープを入れてひと煮立ちさせたら葉っぱの部分も入れて味を整えます。
塩、コショウ、香り付け程度の少量の醤油を入れて出来上がり。
「スープが出来ましたね?」
「出来たけど、どうかした?」
両手を腰に構えたような感じで飛んできた精霊。
「どうかしたではなく、味見を」
「……少しね?」
「ええ」
醤油皿のようなお皿にほんの少しのスープをよそうと、
「えぇ!?コレだけですか!?」
「味見って本当はこういうモノだよ?いつものは味見と言うよりは殆ど試食になっているんだよ?」
「そんな馬鹿なっ!?」
お皿に一口程度の量しかないので一瞬で終わってしまうので精霊はがっくり肩を落とす形に。
「これじゃあ味がよくわかりません」
「アレンジが色々出来るから後で自分の分を楽しんで?」
「アレンジですか?」
そう、今日のスープはこのままでもいいのですが自分の分を自分で楽しんでもらう形。
スープとして飲めるのですが結構薄く感じるこのスープ、自分の好みの量でお酢とラー油を加えると酸辣のような味にすることも。
他には味をしっかりとする方向であればオイスターソースと醤油をもう少し足してしっかり味のスープにも出来ますし、さらにそこへ水溶き片栗粉でとろみをつければスープからあんかけに早変わりもできる結構万能な一品に。
「まあ、お酢やラー油を入れて楽しむのはいいかもね」
「あの味もいいですよね。それでしたら卵もあると更に嬉しいですね」
「やれない事は無いけど、全員分がってならないから難しい所かもね」
「ですか」
話をしながらもスープも出来あがり。
白いご飯も同じぐらいのタイミングで炊けたのでこれでいいかなと言う感じになったのですが、自分の頭の中で配膳をしてみるとトレイのところにデットスペースがあるように感じます。
ご飯にスープがあってメインがあって、
「足りないのはお漬物か」
一品料理でも悪くありませんが、何か欲しくなってしまったのでちゃちゃっと作れるものを考えます。
レバニラはシャキっとした食感にレバーのちょっと柔らかい内臓食感。スープはコリコリのタケノコとクタっとしたシイタケの食感。
足りないのはしっかりとした歯ごたえ系でしょうか?
時間をかけずにすぐに作れて、ある程度食感のいい野菜で。
何かないかと考えながら厨房をすこしぐるぐると回ってみますがすぐにいい案が浮かぶわけも無く。
時間だけがどんどん過ぎていくのですが、今作ろうと思っているのは簡単なモノ。
そう考えてみれば食材も限られてきます。
「漬物でいいんだから、漬物系の野菜で考えるとなれば……」
キュウリ、ダイコン、ナス、白菜。
漬物で思い浮かぶ野菜を考えると他にもまだ出てきますがとりあえずこんな感じと絞れます。
白菜はスープで使っているので除外で、ナスは今日の思っている食感だとちょっと違う感じ。そうなるとキュウリかダイコンですが何となくキュウリは冷やす素材な感じな気がするのでそうなると残って来るのは大根。
ダイコンでパパッと時間をかけずにとなれば浅漬けがいいでしょう。
他の食材でもやったことがあるのですぐに作ってみることに。
「よっし、やってみるか」
ダイコンの皮を剥いて拍子木切りにしてボウルに一纏めにしてから塩を振って全体になじませます。
数分置くと水気を出してくるのでぎゅっと絞ってキッチンペーパーなどで水気をしっかりと切ったらボウルや袋に入れて後はポン酢に漬けるだけ。
「雅、コレは?」
「大根のポン酢漬け」
「味見は?」
「まだ漬かってないから出すときにかなぁ」
「美味しそうですがまた後でですか」
「そうなるかな」
とやっとメニューが決まって時計を見るともうかなりいい時間。
「もうすぐ来ますね」
「急いでレバーの下味をつけないと」
牛乳に漬けているレバーを取り出して水洗いと下味付けをする時間。
今日のお昼はこんな感じでレバニラにスープとお漬物で。
今日のお昼も頑張っていきましょう。
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