レバニラ炒め
昨日はがーさんがあの後に来て三人でちょっとしたパーティーのような感じで好きな具材を各自好きに作る形で手巻き寿司を楽しんで、いつもより早い時間に始まった夕食だったのに終ってみるといつもよりも遅い時間。
楽しい時間はそういうモノだとわかっているのでそこに不満はあるはずも無く。
そんな楽しい昨日の夕食があっての今朝。
いつも通りに起きたのでいつも通りに朝ごはんを食べて少しだけ大きなあくびをしているのもあって朝シャンをするか迷っていると精霊も起きて来たみたい。
「おはようございますぅ」
「おはよう、精霊」
「雅は早起きですねぇ」
「いや、今日はいつも通りだからそうでもないよ?」
喋りながらも精霊の分の朝食の用意をしながら自分は食べ終っているので片付けを。
食後のコーヒーを淹れるのですが、
「コーヒーいる?」
「お願いします。あ、砂糖たっぷりのミルクたっぷりで」
甘々な精霊用のコーヒーと自分の分を淹れて、ふぅと一息。
「今日、なにつくろう」
コレと何か食べたい物がすぐに浮かぶ事は無く、悩みそうな嫌な予感。
こういう時は思っている以上に時間がかかるので結構困るのですが、だからと言って焦ってもいい案が出るわけでもなく。
自分で決められないのであれば、ココにはもう一人いるので視線を向けてみると、
「どうかしましたか?」
「いや、何にもお昼が思いつかなくて」
「それでこちらを向いたわけですか」
「そそ。何かいい案というか食べたいモノとかある?」
「食べたい物は昨日のお肉も美味しかったので、またお肉でもいいのですが」
「あー、一応お客さんにはおにぎりだったからお肉はまあ悪くないけど、んー」
何となく自分の気が乗らない感じ。
お肉がいいという精霊の意見も分からないわけではないのですが、立て続けにというのは一応避けたい所。
もしお肉を使うとすると……、昨日の手巻きみたいな感じとは違うモノを作るとしても炒めもの?
炒め物か。
それなら何か良さそうなものも浮かぶかもしれないと少し切っ掛けがつかめた感じ。
「おやおやぁ?いい感じのヒントになりましたか?」
「うん。ヒントにはなったかも」
とっかかりさえあればそのまま流れでいけるかな?
いつもの調子で冷蔵庫をとりあえず開けてみるとそこにあったのは今日のメインになる食材。
「これで行こう」
「決まりましたか!?」
朝食を終えた精霊が食器を片付けながらこちらへやってきます。
「うん。食材が決まったから後は準備だね」
「お肉ですよね!」
「あー、お肉というよりは内臓かな」
「え?昨日のお肉を使うのでは?」
「あれはアレだから今日のお昼は使わないよ?」
「お肉だと思ったのに……」
「まあ、内臓だし食べれば美味しいと思うから、ね?」
がっくりと肩を落としているので何ともな状態なのですが、静かなのでこれはこれでいいかなと少し思ってしまうのはかわいそうなところ。
味見をすればすぐに反応も変わるだろうという事で下処理を二通りの方法でやる事に。
今日使うレバーは豚のレバー。別に鶏でもいいのですが、何となく今日の気分は豚だったので作る場合はお好みで。
下処理は基本的な感じで最初に流水でしっかりと洗い血合いやスジを取り除きます。
そして食べやすい大きさにカットして、水に浸けて水の色がかわってきたら水を取りかえる作業を十分程度。
しっかりと水気をふき取ったら基本的な下処理が終わり。
ただコレだけだとまだ結構臭みを感じやすいので、お客さんに出す予定のモノは牛乳に浸けておきます。
そして味見用に短時間で下処理を済ませる方には塩とお酢をもみ込んで少しの間放置。
十五分程度したら水を張ったボウルで汚れが出なくなるまで洗ったら終わり。
水気をしっかりとふき取って下味を。
酒と醤油にショウガのすりおろしと少な目のニンニクのすりおろしを混ぜたモノに少しだけ浸けて、浸透するのを待つ間に他の野菜の準備。
ニラは五センチ程度で切りそろえて、もやしは一度水洗いを済ませておきます。
下味をつけたレバーに片栗粉を振って、フライパンにゴマ油を敷いてレバーを揚げ焼きするような形でしっかりと火を通します。
火が通ったら一度レバーを取り出して、フライパンを綺麗な状態に。
もう一度フライパンにゴマ油を敷いてニラともやしをサッと炒めるのですが、ココでのコツはあまり火を入れすぎない事。
野菜なので食感を楽しめる様に油が全体に回る程度で大丈夫。
野菜に油が回ったなと思ったら、レバーを戻してガラスープ、醤油、お酒、オイスターソースに砂糖で味付けを。
片栗粉のコーティングをしているレバーの片栗粉の効果で汁気はとろみを帯びるので全体に味が行き渡ったら出来上がり。
「すっごくいい香りがするのですがー!それになんか綺麗なお肉?みたいなのがあるじゃないですかー!」
「まあ、味をみて」
「「いただきます」」
味見と言うよりは一人前を作った形なので一緒に精霊と食べます。
狙い通りでニラともやしはシャキシャキといい食感。
そしてレバーは臭みもしっかりと飛んでいて気にならないので問題なく。噛むといい食感で特有の味と言えばいいのでしょうか?レバーを食べているという良い感じの出来。
「食べてみると内蔵ですけど、なんというか箸が止まらない?」
「そそ。レバニラ炒めなんだけど、病みつきになるよね」
「ええ、手が止まらないですね」
言いながらも精霊は全然手を止めずどんどん食べ進めていきます。
「お肉じゃないけど、イイでしょ?」
「ええ。コレだけ美味しければ問題なしです」
精霊のお墨付きが出たからと言うわけではありませんが、レバーの臭みを取っている間にご飯を炊いたり、他の野菜を準備したり。
やることはまだまだ色々あるわけで。
お昼に向けて作業を再開していきます。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




