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★ダンジョン107

 階段に入るとすぐに口を開いたのは精霊。


「ささ、まずは何を食べましょう?」

「え、まだ入ってすぐなんだから食べないよ?」

「え?」

「え?」


 休むつもりはありますが、朝食はさっき食べたばかり。

 いきなり食べて減らすわけにもいきません。


「せめてお肉ぐらいは口に入れさせてください」

「僕は水分補給だけでいいかな」


 階段を椅子にしてゆっくり休憩。

 干し肉も結構減ってきているのでまた買い足す必要がありそう。

 そんな事を考えながら、精霊に聞くのは新しい階の話。


「次は何か気をつけた方がいい敵いる?」

「基本的には今の階とかわりませんが、ハイアントが増えていますので少し注意は必要ですね」

「ハイアント?」

「ええ、アントとあまり変わりないいわゆる色違いモンスターです」


 なんともメタい言い方を精霊がしますが、まあそこはスルー。


「じゃあさっきとあまり変わらない感じだね?」

「ええ。さくっと先に進んでゆっくり休憩を取りましょう」

「お肉も食べたみたいだし出発でいい?」

「ええ」


 ちょっとした休憩はそんな感じに終わって、忘れ物が無いかを確認してから階段を降りるとさっきと変わらない地面の三十七階に到着。


「うわぁ……」


 思わずそんな言葉が出るのは仕方ないと言ってほしい状況が目の前に。

 降りてすぐなので敵に感知されないのは嬉しいのですが、思っている以上に部屋の中にはハイアントが一杯いる状態。

 今までは部屋に数対敵が居ても結構いるなと思っていましたが、コレはそう言う感じの量ではなく。


「動かないまま範囲魔法か木刀でバンバン減らさないと歩きづらそうだね」

「数が多いだけで弱いはずですから、まあある程度気をつけて欲しいですけどね」

「オッケー」


 どちらにしようか少し迷いましたが、まだ探索を始めたばかりなのでとりあえず木刀で処理をする方向で。

 木刀を腰から抜いて大きく深呼吸。

 少し大きく吸って、短く吐いて、もう一度吸って……ちょっとだけ息を止める様にしてそのまま蹴りだして部屋に突入。

 今までなかった敵をハイアントもすぐに察知したのかこちらに視線を向けてきます。

 足元にハイアントはいる形なので横薙ぎというよりはゴルフのスイングのような感じで腕を振ると当たったそばから煙になって魔石へ変わっていきます。


「コレはちょっと爽快かもしれない」


 自分がまんまゲームキャラクターになったような感じ。木刀を振ると簡単にハイアントが吹っ飛び魔石へ変わります。

 右に振れば右側のハイアントが魔石に変わり、左に振れば左側のハイアントが魔石に変わります。

 お互いを守るような動きはせず、こちらに襲い掛かってくる気配もあまりなく。


「どういう事だろう?」


 多少牙でこちらを攻撃しようという意思を見せるハイアントもいるのですが、殆どのハイアントはまごついている状態。

 その行動に違和感を覚えながらもとりあえず数を減らしたいので木刀を振って行くとかなりの数が減ったのですが、明らかに計算が合わない状態に。


「魔石が減っている?」

「私は拾えないのでそんな事は無いと思いますが?」

「だよね?」


 部屋にいた八匹以上のハイアントを倒したのですが、落ちている魔石は四つ。

 それを拾ってリュックに仕舞うのですが、計算が合わないのは明らか。


「ハイアントが持っていった?」

「可能性は高いですね」

「これだけハイアントが居るとモールとアースワームが居るのも怖いね」

「ええ、気をつけながら進まないと危ないですね」


 降りてすぐの部屋を片付けたので道を選びたい所。

 いつも通りに数本の通路があるので選ぶのですが、精霊の勘が今日はいいので精霊に選んでもらう事に。


「精霊がとりあえず決めて」

「わっかりました、それでしたら北向きのこの通路で」

「おっけー」


 いつもであれば木刀を腰に仕舞うのですが、ハイアントがコレだけいた事を考えると通路上にもいる可能性は高いので仕舞う意味もあまりなくなりそう。

 ということで木刀片手にそのまま通路を進むと予想通りにハイアントが道中に。

 ただタイミングも良かったのか背中を見せている状態。

 そのまま後ろからの一撃を加えると魔石が二個落ちます。


「ハイアントにも収集癖があるようだね?」

「ええ。さっき数が合わなかったのはそういう事でしょう」

「だよね……。アントイーターはいないよね?」

「ええ。居るとは聞いていません」

「いたら魔石をバンバン食べてあぶなくなりそうだもんね」

「ですね」


 通路を抜けると新しい部屋なのですが新しい部屋にはハイアントが一匹も居ない状態。

 それだけでも不気味なのに、部屋の真ん中にいるのはあのモンスター。


「トラップチェストですね?」

「だよね」


 初めの頃はかなり強いモンスターのイメージですが、あの魔法で倒した一件があってからは逆にボーナスみたいなモンスター。


「このまま魔法で倒そう」

「ですね」


 距離が離れた状態で唱えるのはいつもの水の魔法。

 大きな水玉がトラップチェストの上に出来あがってもトラップチェストは微動だにせず。

 そのまま水が上から下へ降りる様にトラップチェストを覆います。

 そのまま水玉からブクブクと空気が出ていたかと思ったのですが、しばらくすれば煙になって魔石と宝箱を落とします。


「ラッキー。宝箱ゲットだね」

「ええ。そう言えば前回のもあけていませんね?」

「あー、タイミング逃すとつい……ね」

「お肉がいいですよね」

「いや、今は刀とか欲しいけど?」

「それもいいですね。あ、一つ私が欲しいものも思い浮かんだのですが出る物ですかね?」


 倒してすぐにそんな感じで世間話を始められる程度には苦戦のくの字もないまま簡単に倒せます。

 魔石と宝箱を拾って進む三十七階。

 何が待っているのか楽しみです。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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