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★ダンジョン104

 昨日の内に支度は済ませたので後は出るだけ。

 いつもの様にリュックを筆頭に色々な食べ物や水筒に飲み物を入れて準備が終ったのを指さし確認して忘れ物が無い事を確認。


「これでいけるかな」

「ですねー」

「あ、簡単に抜けられるようになったんだ?」

「ええ。慣れればどうという事は無かったみたいです」


 今までは一本しか持って行っていなかったのですが、この前の事もあって今回からは回復薬を二本もって入る事に。

 その辺りの本数確認をしている横で精霊がジャンプをする様な動きで「んーー」と少し屈んでからジャンプをするタイミングで人形がコテンとそのまま力を無くします。

 どうやらこんな感じで体から抜けていたようで、失敗をしたら散らかるのも頷けるような動き。


「まあ、準備が精霊も出来たみたいでよかったよ」

「今回からは私も大活躍の予定ですからね」

「今回から?今までも色々な情報を教えてくれて活躍はしていたと思うけど?」

「それ以上の大活躍間違いなしです」

「へぇ」


 どんな事が起こるのか少し気になるところですが、楽しみはいつも通り取っておくことにしましょう。


「じゃ、行こうか」

「ええ」


 最初の頃は分かっていなかったので装備はダンジョンについてからしていましたが、今はしっかりと装備を固めて、腕輪もしてから行きます。

 いつも通りに罠見えの腕輪と少しだけ明るくなる腕輪。

 出発前に今更思い出すのは攻撃力が上がる腕輪も拾っていた事。


「今はやめておくか」


 思い立ったが吉日という言葉はあるのですが、何となく持っていくことを止めろと言う感も働いているので結局今日は持って行かない事に。


「では、行きますか」

「だね」


 最後に持つのはダンジョンカード。

 そのまま手に持っていざ、ダンジョンへ出発。


「カードの提示をお願いします」

「はい」


 カードを返されたらそのままリュックに仕舞っていつもの右側へ。


「じゃあ、三十六階からだね」

「ええ」

「えーっと、ミミズとモグラがいるんだったよね」

「ですです」


 強い光に包まれて、目を開けると鼻に入ってくる匂いの違いでダンジョンに入ったことがすぐにわかります。


「さてと、サクサク進んでいこう」

「ええ」


 降りた部屋は角部屋だったようで、部屋から伸びる通路は二本。

 どっちが当たりと言うのは無いのでとりあえず進むしかありません。


「土の地面って歩く分にはフワフワしていて悪くないけど、敵も下にいるって考えてみると怖いね?」

「まあ、ダンジョンですからその辺りは仕方ないかと」

「まあね」


 とりあえず近くの通路に入って進むことに。

 最初の部屋は何も無かったのですが、二つ目の部屋はそうでもなく。

 アイテムが二つ落ちているのが見えます。


「おっ、アイテム」

「早速回収ですね」


 落ちていたのは腕輪と青いビン。

 すぐにそれを回収ということでリュックに仕舞うと、ゴゴゴと小さな地震のような揺れを感じます。


「こちらの足音に反応したのですかね?モンスターが来たようです」

「だね」


 多少キョロキョロとしてみると意外と見えるもので、自分の斜め前の辺りがボコっと大きく膨らんでいます。

 精霊の方を見て小さく頷くと、精霊も小さく頷くような動きをしたので多分あの大きく膨らんでいる所にモンスターが居るのでしょう。

 にらみ合っていても仕方がないので、すぐに木刀を腰から抜いて正面に構えます。


「どっちかな?」

「多分、モールかと」


 精霊の言葉とほとんど同時に出て来たのはモール。

 距離はそれなりに近いのでどうなるかと思っていたのですが、膨らみから出るとのそっと中々鈍重に見える動き。


「やる気かな?」

「多分」


 体を左右に重たそうに揺らしながらも目も見えているのかゆっくりとこちらへ近づいてきます。

 僕の木刀がギリギリ掠る位置までモールが来るとピタリと動きを止めてこちらを睨んできます。


「来ますっ」


 スゥっとモールの目が細くなると同時にその右腕をおおきく振ってきます。

 かなりの大振りですが、速さと重さはかなりしっかりとしているようで、爪についていた土が飛んでくるのですがその礫が当たります。


「痛った」


 精霊の声に反応したのでバックステップで爪攻撃は避けられたのですが、爪の土が飛んでくることは想像していなかったのでそれがかなりの痛みに。

 それを見ていたモールは追撃とばかりに反対の爪もまた同じく大振り。

 後ろに少し下がるだけで爪は避けられるのですが爪についている土は見えづらく今回も当ってしまいます。


「大丈夫ですか?」

「ちくちく痛いけどこの位なら」


 距離は少し離れたままでモールと対峙している状態なのですが、二回大きく爪を振ったモールは見た目から凄く疲れている感じに見えます。


「もしかしてあれ、疲れている?」

「ありえますね」

「二回爪を振っただけで?」

「ええ、モールは常にお腹が減っていると聞きましたから、獲物がしとめられなければお腹は減ると思いますよ」

「あの大振りで?」

「当たっていないからそういう感想かもしれませんが、かなりの一撃ですよアレ?」

「そうなの?」


 言われてみれば風切り音もあるし、飛んできた土が当たるだけでも痛みがあるほど。

 直撃を食らいたいとは思えない一撃と言われてみれば何となくわからない気もしません。


「でもまあ、今ってチャンスなわけだよね?」

「ええ」


 木刀で何処までのダメージが与えられるのかは分かりませんが、一歩踏み込んで頭に向けて振り下ろしの一撃。

 いたそうな悲鳴をモールがあげると両手の爪を使って地面に潜ろうとします。


「逃がさないっ」


 追撃を狙って突きを地面に向かって放ったのですが、思っていたよりもモールは早い動きで地面に潜ってしまいます。


「逃げられましたね」

「だね。因みに奇襲攻撃もやっぱりして来るよね?」

「ゼロとは言えませんが、さっきの様な小さな振動はあるはずなので気をつけていれば大丈夫かと」

「なるほど」


 地面を気にしながら歩くというのはなかなか慣れない動き。

 ダンジョン探索が今回もこんな感じで始まります。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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