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ふりかけ

 今週はお昼が終ってからの午後にお酒をお客さんが飲んでいたり、疲れて寝てしまったりといつもは木刀作りをしているのですが、いつもと違う午後を過ごしているので何とも不思議な感じ。

 お客さんも帰って洗い物も終わるといつも通りの自由時間。


「今日はこの後どうするのです?」

「とりあえずいつも通りに木刀でも作ろうか?」

「では私も少し支度を」


 支度を終えた精霊を肩に乗せて、手に持つのは二本の木刀。

 ある程度磨きは終っているのですが、今日仕上げられるといい感じ。


「これからかい?」

「ええ」


 いつもの人が南の扉に居たので軽く挨拶をして、扉を抜けると今日もいい風が迎えてくれます。


「今日は少しお手伝いが必要ですか?」

「出来ればだけどね」

「多少の自由時間が貰えると嬉しいです」

「了解」


 この後の事を決めているうちにいつもの場所へ。

 昨日の夜に少しだけ雨が降っていたのかいつも座っている切り株が少し濡れています。


「ドライ」


 軽く乾かしたので湿り気も無くすぐに座れます。


「じゃあ、やすりをお願いね?」

「ええ。ちゃちゃっと二本磨いてくださいね」

「うん。身体強化」


 自分に魔法をかけて、精霊も魔法のやすりを出してくれるので作業はサクサク。

 これはイイと思っていたのですが、思っている以上に自分が動けている感じ。

 一本目が思っていた半分の時間で終わったので、二本目にすぐに取り掛かります。


「少し調子がいいです?」

「うん。そんな気がする」

「私も多少上がっているので、雅もレベルアップしているのでは?」

「それってダンジョンの中だけじゃないの?」

「どうでしょう?魔力量は増えるでしょうし、魔力が増えるという事は体力も増えるでしょうから持久力なども上がると思いますよ?」


 言われてみればその通り。

 という事はダンジョンに潜ってレベルが上がると力や魔力、体力もあがると?


「なんかゲームみたいで面白いね?」

「ゲームじゃないですけどね?」

「まあね」


 話しながらも手は動かしているので二本目の木刀もサクサクと磨きが終わります。


「終わりですか?」

「うん。精霊は魔法の練習?」

「ですです。雅はどうします?」

「んー、練習するなら魔法の刀かなぁ。あれこれ思いつかないわけではないけど、ね」

「ではここからは別行動ですね?」

「かな?」

「あ、そうだ。魔法の練習が終ったらお夕飯しっかり考えて下さいね?」

「……はいはい」


 一気に現実に戻れた感じがしますが、まあいつも通りなわけで。

 精霊が「いってきます」と木々の奥へ行くのを見送りながらとりあえず魔法の練習。

 精霊に言っていた通りで魔法の刀の想像なのですが、試してみたいこともあるのでやってみると意外と上手くいってしまって少し拍子抜けするほど。

 夕食後のお風呂用に多少の魔力を残して刀の練習を済ませたら、精霊の言う通りに少し夕食を考えるとしましょう。


「明日はダンジョンの為のご飯も作りたいしそうなると今日は簡単に済ませられる方がいいわけで。んー、どうしようかな」


 ダンジョン探索の時には干し肉やグラノーラバーをいつも食べているのですが、偶には変わり種も欲しい所。

 そんな事を考えているとどうしても夕飯からは思考が離れていくもので。

 最初は探索の時に歩きながら食べられるものと考えていたのですが今はしっかりと階段で休憩をしながら食べているわけで。

 そうなると歩きながら食べるものでなくてもいいわけで。

 まあ、手づかみで食べられるぐらいに考えればいいかなともなるわけで。


「となれば、食べたくなるのはアレかな」


 いい感じに思いついたものがあるのですが、夕飯ではなく。

 でも作り置いても悪くないので今日作ってもいいかなと思います。


「作ってすぐの出来立てを食べるのもアリか」


 どんな料理でも大体そうなのですがやはり出来立てが一番いいわけで。

 作るものが一つ決まっても、夕飯は何もまだ決まっていない状態。

 なにかいいモノが浮かばないかなと思っても、すぐに浮かぶことも無く。


「ただいまですー」

「おかえり」

「夕飯決まりましたかー?」

「まだ決まってないよ。それよりも先にデザートが決まったけど」

「デザートッ!」

「すっごい単純なのでもイイなら夕飯も決まるけど……それでもいい?」

「すっごい単純ですか?別にいいですよ?」

「じゃあ、それにしようか」


 パッと思いついたのは単純なふりかけ。

 ウチの冷蔵庫は開けば食材が出るので多分簡単に作れるはず。

 決まってしまったら後は行動するだけ。


「じゃあ、帰りましょうか」

「だね」


 精霊が肩に乗るので出来立ての木刀二本を持って家路につきます。

 扉には後退したのかいつもの人はいなかったので軽く挨拶をして家へ直行。

 家に着くと木刀を置いてから手を洗って、エプロンを付けていざ調理開始。


 冷蔵庫から出すのはじゃこ。

 シラスをしっかりと乾燥させたものなのでこのままでも栄養価はいいのですが、ふりかけにしたいので少しだけ手間を。

 といっても混ぜるだけなのですが、まずはじゃこを少し深めのお皿に入れて、鰹節を入れて青のりもあったらほしい所。

 すべて入れたら軽く全体を混ぜてから、醤油か麺つゆをかけてもう一回混ぜます。

 最後にゴマを振りかけたら出来上がり。

 一応栄養価をしっかりと取りたいのでゴマは軽く潰したすりゴマで。


「出来たよ」

「はやっ!!」


 精霊もビックリのすぐ出来あがったふりかけ。

 コレを白いご飯にかけるだけの簡単夕食になるのですが、流石にご飯だけだと寂しいのでお味噌汁を作ります。

 具材はメインがシンプルなのでたっぷり入れたい所。

 作り方もあってない様なモノですが、少し少なめと感じる水分量を鍋に入れて、ジャガイモ、ニンジン、ダイコン、タマネギ、を入れて火にかけてしっかりと沸騰させている間に豚肉は一度別の鍋で火を通します。一緒に煮てもいいのですがこの手間があると臭みがぐっと減るので更にお味噌汁が飲みやすく。

 火を通した豚肉を野菜の方に一緒に入れて、足りない部分は出汁を入れてあげてからあまり沸騰させないようにして味噌を溶いたら出来上がり。


「お味噌汁と一緒に食べよう」

「ええ」


 本音を言えば炊き立てのご飯がよかったのでしょうけど、レンジで温めたばかりのご飯もしっかりとつやがあって美味しいご飯。

 そして出来立ての具材たっぷりのお味噌汁。

 ご飯にたっぷりと掛けたふりかけは箸が止まらなくなるいい味で。

 具材を食べているのか汁を飲んでいるのかわからない感じのお味噌汁もいい味。


「で、デザートは?」

「……食べてから作ろう?」

「明日になりそうな空気を感じましたが大丈夫ですか?」

「ドウダロウネ?」

「雅ぁぁ!!!」


 精霊は怒りながらも箸とお椀から手が離れる様子は無く。

 ムムムムと睨んでいるのが怖い所ではありますが、このまま夕飯を続けるとしましょう。






今回もんでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] ふりかけと味噌汁って、なんか良いよね。 炒った菜っ葉も混ぜたりね。
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