ちゃんこ鍋
一昨日から起きる時間を早くしているのですが、元々やっていたこともあってあまり問題はなく、今日も普通に起きることが出来ます。
起きてすぐはいつも通り。
それを終えたら、走りにと玄関を開けたのですが、
「ありゃ、雨か」
家の中では何も音がしていなかったので気が付かなかったようですが、結構しっかりと雨が降っています。
パッと家から見える範囲に人はおらず、走る気にもならなかったので少しだけ困ります。
「いや、逆にいいタイミングだな。昨日出来上がっているし」
昨日完成したばかりの木刀があります。
少し離れていたとはいえ、懐かしく感じる程度には齧っていた剣道。
そのほかの事でも色々な人から教わって大体の事はやった事があるのですが、どれもこれも最後にたどり着くのは大体一緒。
「量より質だよな」
たった十回の本気の素振りと適当に流しながらの百回の素振りをするのであれば前者の方が圧倒的に経験値を溜める事が出来ます。
そういう事を沢山体にしっかりと染み込ませられています。
自分の部屋に戻って木刀を持って久しぶりの素振り。
少しだけ柔らかくなっていた手のひらもまた硬さを取り戻すかのような錯覚を覚えながら、とりあえず十回。
素振りはもちろん声を出しながら。
習った素振りは四種類。
「まずは上下素振り、次に正面素振りあとは斜め素振りと、早素振りだっけ」
思い出しながら、やってみると中々鮮明に思い出せます。
「いちっ、にっ、さんっ、しっ……」
十回を1セットで。とりあえず四十回の素振りをしてみると、凄い汗。
とりあえずもう1セットやって今日は終わり。
さっと魔法で水浴びをして、昨日よりは少し早い時間の朝ごはん。
昨日の夜のうちにコーンフレークは作っておいたので、それをちぎって牛乳を入れて食べるだけ。
いつも通りの朝もやっぱりいいものです。
朝食が済めば、お昼を考える時間。
「今日、なにつくろう?」
昨日だけでカレーは綺麗さっぱり無くなっています。
カレーを食べて思う事は結構野菜が入っていない気がしちゃうこと。
「だと、野菜が多めの料理。野菜炒めとかそういうのにするのもありか」
独り言をブツブツと、言いながら自分の意志で作るものを考えます。
何となく中華の気分ではないので、そうすると洋食?和食?
洋食で野菜だとあー、この間作ったスープとかもそうか。だとちょっと違うし、昨日はご飯だったから、麺とかにも出来るといいし。
「そうだ!」
思い付いた料理はある意味変幻自在の料理。
ただ、人数分の鍋があるか確認をしないと。
「えっと、この辺りだったかな?」
厨房で探しているのは鍋。それも大鍋ではなくて一、二人用の小さめの鍋。勿論一緒に必要なコンロも。
「あった。よっし、これなら今日のランチは決定だ」
あとは必要な材料と出汁の準備から。
出汁はストックの鶏ガラスープを大本に、水、酒、醤油、みりん、そして味の決め手にもなる塩はちょっといい塩を今日は使います。
コレを大きな鍋に入れて一度沸騰させるのですが、その時に一緒に入れるのがタマネギと油揚げ。
一度沸騰させた後に抜くのですが、コレを一緒に沸騰させるとタマネギの甘味と油揚げの旨味が更に入るので是非入れたいところ。
しっかりと沸騰させたら、火を落として味見。ちょっと濃いかな?ぐらいが美味しいので少し濃いぐらいでしたら水を足さなくてもオッケー。
後は時間がギリギリになってから準備をすればいいのですが、準備する材料は鍋のモノ。
ニンジンは皮を剥いて食べやすく、いちょう切りに。えのきやしめじ、シイタケは食べやすく切るか、手でほぐして入れやすく。葉物のキャベツやニラ、今日は入れないけど白菜等も食べやすい大きさにカットして、豆腐は少し贅沢にするのであれば焼き色をバーナーなどで付けて焼き豆腐もいいかもしれないです。
更に出汁を一緒の取ったタマネギと油揚げが入ります。
「メインはやっぱりつくねかな?」
鶏ひき肉をベースに、白みそ、生姜のすりおろし、にんにくのすりおろし、ゴマにゴマ油。
コレをボウルに入れて全体がしっかり混ざる程度に混ぜておきます。
しっかりと混ざったら、二個のスプーンを使ってボール状に。これが更に鍋を美味しくしてくれる一つの具材。
もう一つは昨日の夜にも食べていた、豚肉。
昨日はバラ肉でしたが、今日はどちらかと言えば脂身は少な目の場所の方がいいかもしれません。しゃぶしゃぶ用でも食べやすいのでいい感じ。
この二種類の肉とつくねが更に鍋を美味しくしてくれます。
「こんなところかな」
まだ三十分以上いつもみなさんが来る時間より早いので、結構早めに準備は出来た感じ。
残りのやる事と言えば、鍋の準備とコンロの準備。
「って、そうかコンロ使えるか分からないから試運転は必要か」
カセットコンロにボンベをセットして、つまみを回してみます。
ボッっといい感じに火が付き、問題はなさそうでよかったと思いながら次々と確認をしていきます。
「よかった。全部大丈夫そう」
お客さんの人数分の七つは問題なく動きました。一応念の為で何かあった時にも大丈夫なようにもう一台の確認をして、それも問題なく動きます。
「これなら大丈夫かな」
客席にコンロを並べて、時計を見ると結構いい時間。
急いで野菜を切りそろえて、準備は完了。
「よし、後は……」
大鍋からスープを小鍋へ移して、今度こそすべての準備は完了です。
「ふぅ。とりあえず準備は完了だな」
多分空気をしっかりと読んでいた精霊がふわりと出てきました。
「おはようございます~」
「あ、精霊。おはよう」
どうやら今まで寝ていた、のかな?寝ているのかどうかもそう言えばよく知りません。
「少しだけいい出汁の香りがします」
「あー、今日のお昼はちゃんこ鍋の予定なんだ」
「ちゃんこ鍋?」
「そそ。地球の相撲取りが食べる鍋だね」
何処まで精霊が地球の事を知っているのかも知らないのでいざ説明をしてみると少し難しい所。
「美味しそうですね。ただ、時間的に先には食べられない感じですか?」
「そうだね。まあ厨房の端の方、一人でよければ、ちょっと中途半端になっちゃう可能性もあるけどいい?」
「お願いします。お腹が減りました」
精霊の分だけとりあえず作る事に。
と、思ったのですが玄関から声。
「いつもよりはちょっと早めかな?」
気がつけば一気に忙しくなりそうです。
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