鮭とキノコの炊き込みご飯
昨日の夕飯は美味しくて、結構ゆっくりと食事が楽しめたのでその後もすぐに就寝とならず。
話に花が咲いたので結構遅い時間まで精霊と話をしてしまったのですが、意外と朝になってみるといつもの調子で起きられます。
「少し早く起きられたし、走るか」
昨日一日しっかりと休んでいるのもあって気分的にも体を動かしたい気分。
精霊を起さない様に静かに着替えて、家を出ます。
「おっ、結構温かくなってきたかかな?」
先週は寒かったのに今週は結構温かく。
これならば魔法を使う程でもないので軽く柔軟体操をしてから走り出します。
勿論いつも通りポケットには小銭を入れて。
いつものルートでいつもの様にパンを買って家に帰った頃には精霊も起きていて、
「ただいま」
「おかえりなさい。その手にあるものは朝ご飯ですね?」
挨拶も適当に、お腹が減っているようでご飯の催促。
精霊に袋ごと渡して自分はゆっくり手洗いとうがいを済ませて合流します。
「んー、いつものパンですが、いつものっていいモノですね」
「だよねぇ。食べ終ったら少しお湯浴びしてお昼でも考えるかな」
「お手伝いはお昼までなさそうですね?」
「そうだね」
「じゃあ、部屋でゆっくりして居ます」
「ん」
朝の会話はそんな感じで。
パンを食べてゆっくりお湯浴びを済ませたら、シャキッとする為にもコーヒーを。
「んー、いい香りですね。私にも下さい」
「はいはい」
精霊は僕が食べ終ってもゆっくり食べていたようで、お湯浴びを済ませてもまだ厨房でゆっくり食べていたようで、食後のコーヒーが丁度重なります。
追加で精霊の分のコーヒーを淹れて、さていつもの時間。
「今日、なにつくろう」
昨日はお肉と麺だったので、お肉と麺を外して何かを作る事で考えてみるとパッと出て来るのはやはり魚とご飯。
魚とご飯から何か作ろうと思うとご飯は白飯になりそうですが、白飯が悪いわけではないのですが、今日は少し味のあるご飯の気分になってきます。
「味のあるご飯っていうと、炊き込みかな?」
魚入りと思って最初に浮かんだのは鮭。
旬かと言われると違う気がしますが、鮭のイメージは秋で秋のイメージはキノコが出てきます。
鮭とキノコの炊き込みご飯であれば思っている通りだと結構良さそう。
あえて具材は二種類とシンプルであれば手間もそれほどかかりません。
「雅、その様子ですと決まりましたか?」
「うん。炊き込みご飯にしようかなって」
食べ終って静かにしていた精霊はどうやらこちらを気にして静かにしていてくれた模様。
「出来る頃に戻ってきますねー」
それだけ言うと精霊はコーヒーカップを持ったまま飛びながら部屋の方へ。
一人厨房にいる状態に戻ったので早速支度を始めましょう。
ご飯を洗って水に浸している間にメインの具材の準備から。
使う食材はシンプルとはいえ三種類。
鮭は市販の塩鮭であればそのまま焼けばいいのですが、うちの冷蔵庫のモノは普通の鮭の切り身なので軽くお酒を振ってから水分をふき取って塩を全体に軽くまぶしてから少量の油を敷いたフライパンやグリルで焼きます。
焼いている間にシメジとマイタケを手でほぐして食べやすい大きさに準備します。
やり方は二通りあるのでどちらが正しいというわけでもないのですが、今日は炊き込みと名打っていますが、混ぜご飯に近い感じ。
フライパンでしっかりと鮭が焼けたら、鮭を取り出してそこでキノコを炒めます。
水分が出るのでしっかりと水分を飛ばしながら炒めたら塩で少しだけキノコに味付けを。
最後にフライパンに残っている旨味が欲しいのでココに出汁を入れます。
この出汁を使ってご飯を炊きます。
面倒であればザルとボウルを合わせてそこにフライパンの出汁を流し込みます。ザルにキノコが残るので、残った出汁を使います。
三十分以上水に浸したご飯を炊飯器に入れて、出汁でご飯を炊いている間に焼いた鮭をほぐします。
皮や小骨を綺麗に取り除いてほぐしておいて、炒めたキノコをザルから戻し合わせておきます。
後はご飯が炊けたら蒸らす前に一緒に入れて全体を混ぜて出来上がり。
食べる時に白胡麻を散らして、好みでシソの葉の千切りも。
これでご飯は出来あがり。
「炊けましたか?」
どこかの特命係にいつもの様に「暇か?」と聞きに来るようなタイミングの良さで精霊がコーヒーカップを持ったまま飛んできます。
「丁度今できた所だけど、今食べるの?」
「出来立てが一番おいしいじゃないですか」
「今日はそうじゃないかもしれないけど、イイの?」
「どういう事です?」
「今日のご飯は色々食べ方があるから焦らない方がいいと思うよ?」
「色々な食べ方?……んー、今教えてもらえないのですか?」
「メインに合わせて決めるべきかなって」
答えと言うわけではないのですが、この炊き込みご飯は食べる時にバターを乗せてバター炊き込みご飯にも出来るのですが、そのままでも十分美味しいので判断が難しい所。
ご飯が温かくないと出来ないのでここで決めるにはちょっと早いので今は悩んでいる状態。
こちらの悩みが精霊に通じたのか、精霊は今食べる事をあきらめた様子。
「どういう食べ方かは分かりませんが、今は我慢しますね」
「ごめんね。そうしてくれると助かる」
「という事で、コーヒーのおかわりをお願いします」
「おっけー」
今諦めてくれたのはこちらとしても助かる話。
さてと、合わせるメインをもう少し考えましょう。
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