★ダンジョン93
九か月をこの前にのらりくらりと過ぎましたが、話数も三百到達
ダンジョンだけでもうすぐ百話もいけて嬉しいやらビックリやら何とも言えない感じです
読んでいただいている読者の人達のおかげです
厚く御礼申し上げます
ありがとうございます
新しい階層なので多少慎重になりながらも通路を進むと新しい部屋。
そこには先程と一緒でロップイヤーラビットが部屋の中を歩いています。
「撫でたいけど、危ないよね?」
「一応モンスターですからねぇ。まあどうしてもの場合は気をつけてとしか言いようがありませんね」
思い出すのはストレイキャット。あのモンスターは自分から近づいて来て撫でさせてくれたのでもしかしたらという思いが残っているのですが、ロップイヤーラビットはあまり近づくような行動を見せてはくれません。
「因みに弱点は?」
「頭部らしいです。ただ、戦う事になると結構厄介なモンスターですよ?」
「あんなに可愛いのに?」
「ええ。まあそういう事を考えると一度痛い目に会った方がいいかもしれないので、触ってみては?」
中々に辛辣な事を精霊が言ってきますが、自分としては許可が出た様なモノ。
ウキウキしながらロップイヤーラビットへ近づきます。
距離はまだ結構離れているのですが、一応もう一度辺りを確認。ウィードも居ないし、罠も無さそうなので足元は大丈夫そう。
近づくために一歩進むとロップイヤーラビットも一歩離れます。
近づくと、離れて、近づくと、離れて。そんな事を数回繰り返しても近づけない為多分嫌われているのだろうと今回は断念することに。
「おや、イイのですか?」
「好かれていない場合に無理矢理は悪いからね」
「そうですね」
追いかけっこを少ししていたので部屋の中はある意味探索済み。この部屋も何もなく通路は三本。次の部屋へ行きましょう。
「んー、精霊決めていいよ。迷って決められないから」
「いいのですか?んー、それでしたらコッチヘ」
選んだ道は西への通路。
通路を進んでいると結構な確率でモンスターに遭うのですが、今回は遭うことが無く次の部屋が見えたのですが、
「雅っ、スリーピングシープです。気をつけて下さい」
普通に前を向きながら歩くので気をつけろといきなり言われてもと思う所ですが、寝る訳にもいかず。いきなりの事でしたがとりあえず地面の方を見ることに。
当たり前ですが罠が多少はあるのですが、それの薄い赤が見えるだけで何も見えない感じに。
「これじゃあ進めないよ?」
「一応私が指示を出せますけど、どうしましょう?」
それも悪くないのですが、とりあえずスリーピングシープの効果も確認してみない事には何もわからないので、
「もしもの時は起こすって事で少しだけ見てみてもいい?」
まだ位置は通路。同じ部屋の中ではないので多少安全です。
ある程度安全策を取りながらも確認作業もしておきたいので提案します。
「気をつけて見て下さいね?」
精霊も見ているはずなのに大丈夫な様子。もしかしたら大丈夫かもしれないと思って視線をゆっくりと上げるとそこに居たのはもこもこな羊。ふわっふわでもっこもこという言葉がぴったりと似合う羊のモンスターなのですがしっかりと見ても眠気は襲ってきません。
「あれ、見ているけど眠気来ない?」
「え?本当ですか?調べと違いますね?」
今しっかりと部屋の外から見ているのですが眠気は来ず。普通に可愛いしロップイヤーラビット同様に少し撫でたりもふもふしたりしたいと思う事はっても眠くなることはありません。
「オカシイですね?私も見ていますが眠くなりませんね?」
「だね?」
二人で通路の陰から隠れて見ているのでどちらかと言うと自分達が不審者のような動きをしている状態なのですが、情報通りではなく多少安全だという事が分かります。
「気をつけながら部屋に入るけど、様子がおかしいとかなにかあったら言ってね?」
「ええ」
念の為で木刀を出そうかと思ったのですが、ロップイヤーラビット同様にこちらが攻撃の意志を見せなければ安全なのかもしれないと思って何も手には持たずに部屋に入ります。
すぐにスリーピングシープがこちらを伺いますが、敵意が無い事を示す為に両手をぱっと見せていると次第に視線を下げてこちらへの興味を無くした様子。
近くにいるウィードをハムハムと餌にして食べ始めます。
「眠らせる攻撃をしてくるって事かな?」
「んー、攻撃してきそうなモンスターに見えます?」
「見えないよね……どう見ても」
精霊と二人で悩んでいるのですが動きに変化は無く。まあ逆に安全な可能性が増えたので自分としては嬉しい限り。
部屋の中を確認するとキラリと光るナイフを発見。罠を確認しながらそれだけ拾うととりあえずアイテムは無し。
「さっきと一緒でちょっと触ってみるね」
「分かりました。気をつけて下さいね?」
ゆっくりと近づいてみるとロップイヤーラビットの時とは違って逃げないのですぐに近づけます。あと一歩で触れる距離まで来たのでおずおずと手を伸ばすとスリーピングシープが近づいて来て背中の辺りを撫でさせてくれます。
「うゎぁあ、柔らかい。それにすっごく暖かい」
羊なのに羽毛布団に手を入れたような感じで重さを感じない柔らかい温かさが伝わってきます。あまりの気持ちよさに顔がすっと引き寄せられるようにそのまま枕のように頭を埋めるとかなりのいい気分に。
「なるほど、これは眠くなっちゃうかも」
「大丈夫ですか?」
「うん。精霊も少しだけ触らせてもらったら?」
「え、ええ」
精霊もスーっと近寄ると軽く触っているのかスリーピングシープも目を細めて気持ちよさそうな顔をしています。
「これはイイですね」
「だよね」
ロップイヤーラビットに続きスリーピングシープも倒せる気がしないモンスターに。
二人でもう少しと言いながらスリーピングシープのもこもこを楽しませてもらいました。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




