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★ダンジョン89

 そのまま壁伝いに進むと新しい通路を発見。


「パッと見た感じ階段なさそうだったし進もうか」

「ええ」


 そのまま新しい通路に入って少し進むと前から来たのはリードイヤーズ。

 前と変わらずで口撃をしてきます。


「雅はもっと色々な食べ物を作って欲しい!!!」

「精霊はもう少し食べないでくれると助かる」


 一匹しか居ないのに、声色を変えて言ってくるのは前と変わらない同じ言葉。


「……同じ言葉しか言わないのかな?」

「一応パーティークラッシャーやキューピットとも言われているのですが……」


 心に思っている事を勝手に敵が言ってくるわけで、それが出会う度にとなればまあ頷けない事も無いかなと少し思います。ただ、僕と精霊に対してどうかと言われると……。


「家でも同じ事言っている気がするから、今更だよね?」

「ですよねぇ」


 口撃がこちらには効かないので、やはり首をかしげるような行動をするのですがここは通路。弱い事も分かっているので木刀を出して前と同じくロバの耳を狙います。


「気をつけて下さいっ」


 精霊の言葉に少しビックリしながらも、モンスターは目視で捉えたまま。

 リードイヤーズは後ろを向くようにくるりと回ると、猫の砂かけのような行動を始めます。


「どういう事だろう?」


 あと数歩の所まで近づいているのですが、怪しい動きに思わずこちらも進むのを止めます。


「……よくわからないですね」

「だよね」


 足をパタパタとさせているのですが、その意味が分かりません。

 注意をしながらゆっくりと近づいてみたのですが、近づけば近づくほど足のパタパタは激しくなります。


「もしかして、足の攻撃?」

「あの、パタパタがですか?」


 精霊が驚くのも仕方ありません。自分で言っていても攻撃には見えないので。ただ、少し後ずさりすればそのパタパタは弱くなります。


「攻撃なのかもしれないね」

「……もう、さっさと倒しませんか?」


 呆れる様に精霊が言います。


「まあ、気をつけて倒そうか」


 精霊の言葉に頷いて、少しだけ後ろに下がって勢いをつける様に構えます。

 木刀をギュッと握りなおして、グッと足に力を入れてさながら徒競走のスタートのような感じ。

 先程までと違ういきなりの駆けつけにリードイヤーズはビックリしたのかビクッと震えてからまた足をパタパタとしますが、こちらに当る事も無く。

 駆けた勢いそのままに突きの一撃が耳にしっかり当たります。

 中々の手ごたえと思ったのですがしっかりと威力もあったようでリードイヤーズは煙になって魔石を落とします。


「大丈夫だったね」

「ええ」


 魔石をリュックに仕舞って、すぐ次の部屋が見えていたので進むことに。

 木刀は戻そうかとも思ったのですが、なにやら少し今までと様子が違うのでそのまま手に持って次の部屋に入ります。


「これは、なかなか」

「綺麗ですね」


 次の部屋は今までと変わらず竹林なのですが、間隔も広く今までと違ってかなり歩きやすく見通しもいい感じ。そして、ぽつぽつと見えるのは多分、花。

 白ともピンクとも言えるような薄い色ですが、小さい花でかなり可愛らしくちょっとしたお花見気分に。


「コレだけ見通しがいいと楽だね」

「ええ。階段もこれならすぐに見つけられそうですね」


 精霊の言う通りで反対側の壁が見えるぐらい視線も通ります。ぱっと見まわしてみたのですが、さっきの様にアイテムが引っかかっている事は無さそうでこの部屋もなにも無さそうです。


「えーっと、通路は二本かな?」


 視線が通るのでここから行ける通路もすぐに見つかります。


「どっちに行きましょう?」

「どっちがいいかねぇ」


 悩みながらも左手側の通路を選んだのですが、その瞬間何か光るものが通った様で目に留まります。


「何か今通ったよね?」

「通りましたか?」

「うん、光っている何かがサッと」

「えーっと、どのあたりです?」


 左手側の通路の近くで自分が見たのは竹の辺り。


「この竹かそっちの竹だとおもうんだけど、下から上にヒュンって」


 指さして伝えると精霊が下から上を見る様に竹を見ますが、何処にも光っている形跡は無く。勿論一緒に自分も見ていますが、今は何処も光っていません。


「今は……」

「うん。光っていないね」

「……見間違いでは?」

「そんな事ないと思うんだけどね。因みにバンブープリンセスの可能性は?」

「多分違うかと思われます。普通に節が一つ光っていると聞いていますし、そんなに早い動きをしていたとも聞いていませんから」

「そっかー」


 いつまで見ていても竹は竹のままで全く変わりは無く。

 念の為で気をつけながら通路の方に向かいますが、何も変わりなく。そのまま通路に到着。


「何だったのかな?」

「分かりませんね。ただ、花が咲いているのも私が集めていた情報には無かったので、知らない事がやはりダンジョンには一杯あるのかと思います」

「因みに、もしバンブープリンセスだったら倒すとどうなるの?」

「階層に一体しか居ないので倒せた場合は全ての竹が一度枯れると聞いています」

「全部枯れるんだ」


 それはそれで見てみたいのですが、さっきの速さで動くモンスターだった場合はかなり厳しそう。そんな事を思いながら次の部屋に進みます。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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