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★ダンジョン84

 部屋の罠に注意しながら見える通路は一本しかなかったのでそちらへ向かいます。


「端の部屋に降りたみたいだね」

「一本しか道が無いですからね」


 逃げ場所が無い所からのスタートは実は初めてだったのですが、通路に敵はおらず。

 何事も無いまま次の部屋へ。


「アレがゴーレムですね」

「アレが?」


 精霊の言葉に部屋の中をうろついているゴーレムを見ます。

 どうやらこちらをまだ認識していない様子でゆっくりこちらとしては観察できるのでありがたい状態。

 自分が想像していたのは石を組んだようなゴーレムだったのですが、パッと見る感じは泥の塊に見えます。


「形を変えますよ」


 今迄のモンスター同様に光るのかと思ったのですが、そういう事ではない様で泥がうにょうにょと動いていくとそれは見たことのある形。


「あれって、スクワラル?」

「似ていますね」


 泥の塊の形はスクワラルのような形に。そして部屋の中を物色すると部屋に落ちていたビンを見つけます。


「あっ」


 ゴーレムはスクワラルの形のままビンを拾うと両手でしっかりそのビンを持っている状態。距離があって色が分かりにくいのですが、青か紫に見えたので少し危ない気がします。

 そして自分が声を上げたことで、ゴーレムはこちらをしっかり認識した模様。

 鳴き声をあげてこちらに向かって移動を開始してきます。


「やる気なら、こっちもだよ」


 木刀を引き抜いて正面に構えると、ゴーレムとは距離が離れているのでもう少し詰めなければ攻撃がこちらは出来ないのですが、スクワラルの形をしたゴーレムはその両手にあるアイテムを投げてきます。

 避けるつもりはあったのですが動けずそのままその攻撃が当たります。


パリーン


 当たったダメージとビンの中身がぶちまけられたのですが、それほどのダメージにはならず。と言うのもギリギリ最後に見えたビンの色は青。何が上がるか下がるかは分かりませんが、毒や麻痺ではないのでそこまで深刻ではないという予想です。


「行動はモンスターに準ずる感じかな?」

「特徴的な攻撃は一緒ですね。それにしても、弱点が凄くわかりやすいですね」

「うん」


 ゴーレムは持っていたモノを投げたので手ぶら。そして前歯をこちらに向けて威嚇してくるのですが、その歯は真っ赤な色で明らかに弱点と言っているようなもの。


「ゴーレムって確かコアを攻撃するしかないんだよね?」

「ええ、泥の塊ですからね。ですが、多分アレがコアでしょうね」


 距離があったので話すことが出来ていたのですが、ゴーレムもどんどん距離を詰めてきて今は目の前に。

 そしてゴーレムは尻尾を振り回して攻撃をしてきます。

 こちらも行動をしっかりと見ていたので一度目の攻撃はバックステップで避けたのですが、いやらしい事に尻尾を振り回すとついでに泥を撒くようで、それがローブに掛かってしまったのですが、かなりの重さに。


「変なところゴーレムだなぁ」


 重たくなったローブではステップの距離も短くなってしまい、二回目のテイルアタックは当りそうになったので木刀を振って弾こうと足掻いてみます。


「つっ、重いっ」


 見た目はスクワラルですが、やはりゴーレムに違いは無いようでその一撃は泥なので重たく、手ごたえはあまり感じません。

 こちらの行動を見て何度か見た事のあるいやらしい笑みを浮かべて来るのですが、やられっぱなしでいるつもりも無く。

 距離も近くなっているので相手の弱点である前歯はすぐそこに。

 泥が付いて重たいままですが力いっぱい横降りをして前歯を狙います。


「おりゃぁ」


 力いっぱいの横薙ぎが前歯にしっかりと当たったようで、ゴーレムが怯みます。

 数歩後ろに下がったのでこちらは逆に数歩前に距離を離されない様にしながら、追撃を前歯に向かって放ちます。


「とどめっ」


 泥のついたままのローブで体は少し重いままでしたが、突きの一撃が前歯にクリーンヒット。

 そのままローブや木刀についていた泥も敵と一緒に煙になって消えて、魔石が一つ落ちます。


「ふぅ、倒せたね」

「ええ。投げつけられたのは青いビンでしたが、攻撃力や防御力それに素早さが上がったり下がったりした感じは無かったので魔法系でしたかね」

「あー、どんな効果だったんだろうね?」


 今の戦闘では効果は殆どなかったので良かったのですが、青のビンもそろそろ使って効果を理解しないと危なさそう。

 そんな事を思いながらも魔石を拾ってリュックに仕舞ってもう一度部屋を確認。


「落ちていないですね、アイテム」

「だね。なげられちゃったし」


 ゴーレムとの初戦闘を終えてとりあえず一段落。辺りには敵の気配も無いので少しだけ気を緩めても大丈夫そう。


「スケルトンもちょっと想像と違ったけど、ゴーレムも少し変というか思っていたのと違った感じかな」

「そうなのですか?」

「うん。そうだ、今のうちに魔法も使ってみようか」


 ちょっとだけ水分補給という事で水の玉を出せば魔法にどう作用しているのか分かるはずと思ってやってみることに。


「ウォーターボール」


 すると、いつもの三倍ぐらいの水の玉が出来上がります。


「うわぁ、でっかいね。魔法攻撃力が上がる青ビンだったのかな?」

「ですかね?私の知っているビンの効果と少し違う気がしますが、コレはこれで凄いですね」

「だねぇ、っと少し飲んであとはダンジョンに落とすね」

「あ、はい」


 二人で軽い水分補給。

 まだ三十二階は始まったばかり。通路は三本見えていてどの通路を選ぼうか考えます。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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