★ダンジョン81
今日はちょっとゆっくり起床。
眠気は殆どなく目も覚めているのですが、この後動くことも考えるともう少しシャキッとしたいという事でお湯浴びをして覚醒を促します。
「ふぅ、気持ちよかった」
寝起き直ぐのお湯浴びは全身を温めてくれたのもあってかなりいい感じ。
そのまま勢いに乗って朝食をとって、昨日準備していたリュックなどをもう一度確認。
ダンジョンに行く支度はしっかり済ませてあるので問題なし。ただ、飲み物は昨日の内に用意するわけにもいかなかったので、コレから。
そして食べ物も干し肉や自家製ジャーキー、グラノーラーバーが入っている事を確認します。
「オッケーかな」
最後に武器ですが、木刀はいつもの様に三本。
最近は同じ一本ばかり使っているのですが、使い分ける必要が無いので何とも困った感じ。ただ、記憶にあるように木刀は一度食べられてしまったこともあるのでやはり三本ぐらいはあったほうがいいかなと今回も持っていくことに。
支度を済ませていると精霊も起きたみたいで人形姿のままフワフワとこちらへ。
「おはよう」
「おはようございますぅ」
まだ人形に入ったままなのですが昨日確認したところ、すぐに出られるから問題ないというのでそのままに。
そして今は朝食を食べています。
「食べ終ったら行こうか」
用意を先に確認していたのもあって、自分も食べていなかったので精霊と一緒に朝食を。
あまり食べすぎて動きづらいのも困りますし、食べなさ過ぎて動けないのも問題なので食べる量はいつも通りで。
精霊の方はと言うと、部屋に戻って体を抜けて来るとの事。
どういう感じなのか気にはなっていたのですが、用意をしているのであまり気にする事も出来ず。
少し待っているといつものスーパーボールの状態の精霊がやってきます。
「オッケーです」
「じゃあ、行こうか」
「ええ」
家を出てダンジョンの入り口へ向かいます。
慣れてきたのもあってギルド職員さんにカードを渡して、返して貰ったら中へ。
いつも通りに右側の装置の方へ行って、階数は三十一階を指定。
「よし、ダンジョン探索開始だね」
「ええ」
強い光に包まれて、光が収まるといつも通りにダンジョンの中。
降りてすぐの部屋には敵も居ない代わりにアイテムも落ちていない感じ。
安全な事を確認して、一歩目を踏み出します。
すると遠くの方から音が近づいてきます。
「敵がこちらに向かってきていますね」
精霊の言葉に頷いて、どうするか少しだけ迷いながらも戦闘は避ける方向に決めます。
なので音の来ている方向と反対方向にある通路へ逃げ込みます。
「そう言えばこの階層はクイーンが居るんだったね」
「ですです。ビーはこの前倒しましたが、スパイダーは倒せていないですけど、戦いたいのですか?」
「そんなに戦いたいわけじゃないけど、微妙なところかな」
「そういうものですか?」
「まあ、今なら多分それほど大変な事なく倒せる気がしてね」
「そうなのですか?」
「うん」
精霊と話しながらも通路を抜けると次の部屋。
そこにはビーが居て運悪くこちらをすぐに発見します。
「来ます」
精霊の言葉と同じくして木刀を引き抜いて正面に構えます。
ビーは前と変わらずでかなり素早い動きでこちらにフェイントをかけながら少しずつ距離を縮めてきます。
もう少し距離を縮められると噛みつき攻撃が来る距離。
少しだけ迷っていたのですが、とりあえずやってみるとしましょう。
「クーラー」
武器を構えたまま魔法を想像して、木刀を右手だけでもって左手を相手に向けて放った魔法はこの前考えた体を涼しくする魔法。
前回は水を浴びせて少しずつ鈍くなっていたところを叩いていましたが、ビーも体温が落ちれば鈍くなると踏んで魔法を掛けてみます。
すると効果はバツグンで、ビーのスピードが目に見えて遅くなります。
そして遅くなってきたので叩こうと思っていたのですが、そのまま飛ぶのもままならない様で、地面に落ちてしまいます。
「おー、魔法が効いていますねぇ」
「だね。思っている以上に効くね」
喋りながらも木刀でとどめをさします。
こうなってくるとビーは強敵から経験値に変わった感じ。
何の被害も無く倒せるとやはりいいモノです。
「いい滑り出しですね」
「だねぇ」
落ちている魔石を拾ってリュックに仕舞って、木刀も一度仕舞います。
仕舞うと言っても腰に戻すのですが、両手が空くので動きやすい感じ。
「この部屋も何もないですね」
「だね。なにかいいモノでも今回拾えるといいんだけどね」
「ですね。宝箱もあったら嬉しいですね」
「そうだね」
二つ目の部屋は結構罠が多く、あちらこちらに薄い赤色。
それを避ける様に動いていくとなると行ける方向は決まってしまうモノで。
「とりあえずアッチの方向に行こうか」
部屋を抜けて次の通路へ。
運が良くないのか通路の先からまた音が。
「スパイダーかな?」
「ですかね」
「さっきと同じ感じでやるよ」
「気をつけて」
木刀を腰から引き抜いて右手に持って左手を前に構えてゆっくりと進みます。
目の前から進んできたスパイダーを捉えた瞬間に魔法を確定させる言葉を放ちます。
「クーラー」
すぐに遅くなるだろうと思いながらも前に進むと、あまりスパイダーは変わった感じはないままこちらに糸を飛ばしてきます。
「あれ?」
「効いていないみたいですよっ!」
「マジかよっ!」
予想と違う事になってしまったので、慌てて左手を引き戻して木刀を握りなおします。
それほど広くない通路でのスパイダーとの闘いが始まります。
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