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梅のさっぱり炒め

 お昼ご飯が終ったら、いつも通りのゆっくりな時間。


「今日も昨日の続きですか?」

「だねー」

「分かりましたー」


 食器の片付けなどを終えたらいつもの様にいつもの所へ。

 慣れた道のりなのでゆっくり精霊と話も出来ます。


「今日のお昼はリクエストして正解でしたね」

「ちょっと重いかなって思っていたけどそうでもなかったみたいだね」

「見た目よりは食べやすくて濃厚で美味しいぐらいでしたよ?」

「そう言ってもらえると嬉しいけどね」

「そんな言い方をするという事は少し雅には重かったのですか?」

「まあ、重いという程ではないけど、明日はさっぱりしたモノにしようとは思ったね」

「別の今夜がサッパリでもいいのですよ?」

「お昼の話していたよね?」

「ご飯の話をしていましたからね」


 確かにご飯の話をしてはいたのですが、夕飯の話となると少し面倒で。


「朝はパンでお昼が麺だったので、夜はご飯系ですかね?」

「まぁ、流れだとそうなるかな」

「今夜も楽しみです」

「まだ何にも考えていないんだけどね?」

「コレから木刀を磨いている間に考えてくれるのでしょう?」

「いや、磨いている時は無心だよ?」

「えー、考えましょうよ夕飯を」

「しないよー」

「そんなー」


 肩の上でがっくりと精霊がしますが、しないものはしません。

 ただ、今この時は木刀を磨いているわけではないので頭の片隅で夕飯を考えることは出来るわけで。

 少し無言になりながらもいつもの場所に向かいながら夕飯を考える事に。

 精霊の言う通りでパン、麺ときたのでご飯を食べたいのは何となく分かるので、ご飯は採用。そうなると、おかずを考えないといけないのですが折角なので少しさっぱりしたモノがいい気分。

 さっぱり、さっぱり、さっぱりするとなると……なんだろう?

 歩きながらさっぱりしそうなものを思い浮かべてみると意外と出てこないモノで。

 さっぱりを思い浮かべているつもりだったのですが、頭に浮かぶのはサッパリでは酸っぱいモノ。レモンや梅干しが思い浮かんでしまいます。


「おや、どうかしたのです?」


 あまりにも色々と酸っぱいものが思い浮かんでしまったのでつい顔が酸っぱいものを取った時のような感じになってしまっていたようで、精霊がこちらを気にします。


「いや、酸っぱいものを想像しすぎたみたい」

「酸っぱいものですか?」

「うん。レモンとか梅干しを想像しちゃったみたいで」

「酸っぱそうですね」

「だよね」


 そんな話をしながらも足を止めてはいなかったのでいつもの場所へ。


「じゃあ、今日もよろしくね」

「ええ」


 木刀磨きを今日も初めて行きましょう。

 やることは昨日と変わりなく。自分自身に身体強化を掛けて、精霊がやすりを出してくれるのでシッカリと磨くだけ。

 まあ、このシッカリと磨くのが大変なのですが何度もやっているのもあって多少の慣れも。

 切り株に座ってひたすら木を磨くこの作業は修行の様な様相にもおもえるのでなんというか自分でも自分が少しずつ強くなっていくような気がします。

 たまに吹く風の心地よさは、ここでしか味わえないちょっと特別な空気。

 そんな事を感じながら作業を続けていると時間は意外と早く過ぎてしまうモノ。


「雅、休憩をそろそろ取りませんか?」

「え、あ、うん」


 言われるまでしっかりと集中してしまっていたので全然気が付かなかったのですが、結構時間は過ぎていた様子。

 と言うのも木刀が二本出来上がっているから。


「また休憩なしでずっとやるつもりでしたね?」

「いや、忘れちゃっていただけだから」


 今日は昨日の様にグラノーラバー等は持ってきていないので、食べるものはありません。

 勿論水筒も無いのですが、水は今魔法で作ることが出来ます。


「私にもお水を」

「うん」


 ウォーターボールを作って顔を付けるような形で飲むのですが、コレがなかなかおいしいもので。

 常温よりは少し冷たいのですが、冷たすぎる事は無く。

 そしてほんのりただの水のはずなのですが甘さを感じるのです。


「ぷはぁ。雅の作るお水は美味しいですね」

「精霊が作ると味は違うって事?」

「どうなんでしょう?ただ、魔法は想像力で如何様にも変わるので」

「あー、そうなると美味しいお水を想像して作っている分、僕のウォーターボールは美味しいかもね」

「ですです」


 そんな休憩時間を取りながらももう少し作業を続けて、木刀を作り終えて家路につきます。

 今日は昨日と一緒で三本の木刀が完成。

 家に残っているのはあと二本で日数的にも明日で終わりそう。

 本音を言えば今日中に全て終わらせてとも思っていたのですが、時間的にも集中力的にもこんなところでしょう。


 家に着いて木刀を片付けて手を洗って。

 ご飯は冷凍しているストックがあるのでそれを食べる事にして、メインを何か作りましょう。


「それで、お夕飯は思い付いたのです?」

「一応ね」


 酸っぱいものもさっぱりするので、その辺りを少し掘り下げて今日の一品が思いつきました。

 使う材料は豚肉、ナス、もやし、そして梅干し。あったら万能ねぎなども足してもいいでしょう。

 豚肉はバラでもいいのですが、今日は少しお肉を食べる感じの方がいいのでこま辺り。それを食べやすい大きさに切ります。

 ナスはヘタを落として乱切りにして、もやしは水でさっと洗います。

 そしてさっぱりのメインを飾る梅干しですが、何粒か種を取り出して果肉だけを用意しておきます。混ぜやすくするために軽く包丁で叩いておくと後がかなり楽に。

 フライパンに油を敷いて、まずは豚肉。

 色が変わってきたら、ナスを足してナスもしんなりするまで一緒に炒めます。

 最後にもやしを入れたら味付けを。

 酒、醤油、みりん、そして梅の果肉を入れて全体を合わせます。

 ほんの少し塩を入れて、味を確認。

 これで出来上がり。

 色合いもかねて万能ねぎを入れる場合は最後か上に散らせばオッケー。


「出来たよ、梅のさっぱり炒め」

「いい香りですね」

「ささ、冷めないうちに食べよう」

「はーい」


 梅のおかげでかなりさっぱりな夕飯。

 食べていてお味噌汁が欲しくなって急いで作ったのは内緒です。






今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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