カルボナーラ
カプレーゼの試食も終わったら、メインの支度と行きたいのですが……結構ギリギリまでできる事は無く。
今日はお昼前までゆっくり時間を過ごせます。
時計の針が十一時を過ぎたぐらいで自分のお腹も少し減って来たので練習も兼ねて一食分作るとしましょう。
「じゃあ、リクエストの品を作ってみようか」
「え?もうですか?」
「うん。今日はお客さんに出す前に食べようかなって」
「私が食べても?」
「別に構わないけど、いいの?」
「ええ。リクエストしたぐらいには食べたかったので」
「そうだね。じゃあ、作るよ」
後で自分の分は作ればいいので、食べる人が自分から精霊に変わっただけ。
早速リクエストの品を作ってみましょう。
使う材料はニンニク、ベーコン、そしてブロッコリー。
ブロッコリーは食べやすい大きさにカットして塩ゆで。ニンニクは芽を取ってスライス、ベーコンは角切りと準備をして、大きな鍋にお湯を張ってパスタを茹でます。
パスタを茹でている間にフライパンにオリーブオイルを敷いてニンニクから炒めます。
ニンニクのいい香りがたって来たら、ベーコンを入れてベーコンもある程度しっかりと火を通しましょう。
そしてここは好み。カリカリのベーコンが好きであればしっかりと火を入れて、ある程度でよければそのぐらいで。
ベーコンが自分の好みになったら塩ゆでしたブロッコリーも一緒に加えます。
同時進行で少し大きめのボウルに卵を二つ。黄身だけを落として、卵白は別に分けます。
ボウルに入っている黄身に粉チーズと生クリーム、そして少しだけ砂糖を入れて全体をしっかりとかき混ぜます。
パスタを一本食べてみてしっかりと茹で上がっているのを確認したら、ベーコンとブロッコリーが入っているフライパンに入れて数回全体を混ぜ合わせてから、先程作ったボウルの中へ。
ボウルの中の黄身と混ぜたモノがパスタにしっかりと絡んだら出来上がり。
後はお好みで黒コショウを。
「はい、どうぞ」
ボウルの中で混ぜたモノをお皿に盛って提供すればオッケー。
精霊のリクエスト、カルボナーラです。
「おおおぉ、美味しそうです。いただきます」
精霊が一口目を食べ始めたので、スープも出すことに。
先程用意していた鶏ガラにわかめの入ったスープを一人前分だけ別の鍋に移動して、カルボナーラを作った時に残った卵白をそのまま入れて火を通します。
「はい、スープもね」
「こっちは卵白たっぷりですね」
「そそ。食材は無駄なくね」
グリーンサラダにカプレーゼを出すのでボリュームも結構ある感じ。
メインのパスタがこってりですが、スープはアッサリめでサラダもシンプルにと多分バランスもある程度とれているはず。
「雅、コレはパンが欲しいです」
「パン?」
「パスタでたべても少しソースが残るので食べたいです」
「じゃあ、食パンを少しトーストしようか」
「お願いします」
見ている感じ何処が食欲減ったの?という風にも見えますが、パスタの量も前の半分で、トーストと言っても一枚ではなく半分。
と、精霊の食べる量は確実に減っていたりします。
トーストを用意して、精霊が食べているのを見ていると自分のお腹もクーと少し減った音が。
食べたい気持ちがグッと上がったのですが、ここはグッと我慢。
本当かどうかはわからないのですが、お腹が減っている時と言うのは感覚が少し研ぎ澄まされているのかいつもよりも美味しい料理が出来る気がします。
「このまま頑張ろう」
そのまま食材を切りそろえ、他の支度をしているとあっという間にお昼に。
精霊もしっかりと食べ終わったので少しだけ食器を片付けているとお客さんがやってきます。
「こんにちは、いらっしゃい」
お客さんが来たので席に案内をして精霊にお水とおしぼりをお願いしている間にこちらも調理を開始。
事前に支度をしていたので、サラダはすぐに出せますし、カプレーゼもトマトを切るだけ。
オリーブオイルと塩をかけながら、パスタを茹で始めることは出来ます。
「サラダとカプレーゼ出し終えたら、パスタを出すから手伝ってね」
「わかりました」
精霊にお願いをしている間にパスタを茹でながらブロッコリーやベーコンにも火を通して、勿論ボウルに卵を入れてと準備も忘れず。
ボウルの中で卵に火を通すので、火が入り過ぎてスクランブルエッグのような感じにもならず、だからと言って火が全く入らないという事にもならず。
丁度いい感じに出来あがるのがこの調理法の良い所。
パスタが出来あがったら精霊に出してもらっている間に、余った卵白でスープも完成させます。
そんな感じで一気に七人分。
カルボナーラをつくって最後は自分でサーブを。
「今日はカルボナーラです」
「うん。濃厚だけどいい味だねぇ」
「そう言ってもらえると恐縮です」
「好みで黒コショウをって言うのが凄く良いよ」
「無しでも美味しいのですが、あるとあるでまたいいですよね」
「本当にね。男性陣はパンがあったらほしいかな」
「すぐに用意しますね」
最後にサーブするのはいつもがーさんなのですが、他の皆さんは結構食べ終えているのですが、そんな注文を。
厨房に戻ってもしやと精霊に聞いてみます。
「パンが合うって、がーさんに言ったの?」
「いえ、なにも言っていませんよ」
「マスターのお店の常連さんだからそのぐらい知っているって事かな?」
「私でも思い付いたぐらいですからね」
「そうだったね。足りない事ないと思ったんだけどなぁ」
「そうじゃなくって、ソースを最後まで楽しみたいだけですよ」
少し言いくるめられているような気もしますが、まあそういう事にして。
パンを焼きながらお腹がくーくー。
自分の分のカルボナーラは絶品でした。
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