カプレーゼ
祝 三百話を目前に総合評価が1000を越えました
偏に皆さんのブックマークと☆ポチ評価のおかげです
ありがとうございます
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今朝は昨日の残りがそのまま朝食になっているので朝の支度が無くて楽。
そんな一日の始まりで、顔を洗って朝食をとっていたのですが、
「雅っ、なんというかこのコロッケサンドすっごく美味しいのですが?」
「うん、美味しいね」
「いえ、すっごく美味しいのです」
「……まぁ、ね」
精霊が朝からかなり元気な状態でそんな事を言ってきます。
「雅が作るのもいつも美味しいのですが、今日はいつも以上に美味しく感じるのですが伝わっています?」
「まぁ、ある程度。というか多分その原因も分かっていると思う」
「本当ですか?」
「うん」
自分にも覚えがあるのでその理由を教えてあげることに。
「多分だけど、自分で作ったからだと思うよ」
「ん?自分で作ったからですか?」
「そそ。初めて作った料理とか、自分で初めて何かをやると思っていたよりもよく感じることがあるんだ。実際に精霊が作ってくれたタルタルソースは美味しいけど、僕はいつも通りな感じがするけど、精霊からしたら初めて作ったソースだから感情も乗ってさらにおいしく感じるって事」
「ふむぅ、言われてみると何がどう美味しいかは説明が出来ませんし、なるほど、なるほど?」
精霊は半分ほど納得したような、していない様な感じで眉間に皺をよせながらムムムと少し考えている様子。
その間にも自分も朝食を済ませて、食後のコーヒーを啜ってちょっとゆっくりな時間。
考えながらも精霊は自分の分のパンをゆっくりと食べているのですが、今日もお腹はポッコリと。
そう言えば食べる量は人形に入る前に戻っているようなのですが、前よりもおかわりなども少なく相対的には減っているので聞いてみます。
「そう言えば人形に戻ってからも少し食べる量が減った気がするけど、体調が悪いとか何かあったの?」
「あー、いえいえ。そんな事は全然ありませんよ?寧ろ食べたい欲は増えているのですが、なんと表現したらいいのか……」
「どうしたの?」
「この前人形に入れられたときに食べられなくなるっていう事を知ったじゃないですか」
「だねぇ」
「食べられないほどお腹いっぱい食べるとかなり幸せな気分を味わえるという事が分かりまして。もう少し食べられるかな?ぐらいがそう言う気分には凄く良いみたいで」
「うん」
「そう考えてみると今までとは少し思考が変わってきまして、あれもこれももっと食べたい、でも、食べないとまた次の楽しみが……と、多少食欲を抑えられるようになってきた感じです」
「あー、言いたい事は何となくだけど伝わったかも」
「分かってくれますか?」
「うん。お腹いっぱいっていう幸せもあるよね」
「そうなのです。あと面倒ですがご飯も噛むと甘くて美味しくなるというのも少し分かって来たのですが、奥が深くて時間もかかるのですが、アレもまた凄く良いもので」
「だから最近食事に時間をかけていたんだ」
「ええ。雅も早く食べろとは言いませんし、ゆっくり食べられるので凄く助かっています」
と、精霊の食事量が少し減ってお客さんに迷惑を掛けないで済みそうな話はこちらとしても嬉しい所。
朝食が終ったらお昼を考えるいつもの時間。
さてと、
「今日、なにつくろう」
ここ数日はご飯が多かったので、パン?と一瞬思ったのですが今パンを自分が食べたのでパンの気分にもならず。そして今から揃えるのも無理なのでパンを除外。
そうなると残るのは麺。
ですがラーメンともいかないので、そうなると選択肢も狭まってきます。
「残っているのは……パスタかなぁ」
色々と思い浮かびますが今の自分にピンときません。
「パスタなにしようかなぁ」
「今日のランチはパスタですか?」
「うん。でもこれって決まらなくてね」
「ではリクエストをしても?」
「聞いてから決めるけど、いい?」
「勿論です」
「じゃあ、なにがイイの?」
精霊の言ってくれたパスタは少しこってり系ですが決まらない自分には良い一言。
今日のランチは精霊の言っていたモノにする事に。
「それにしよう」
「わーい」
と、決まったので早速準備をと行きたいのですがメインはお客さんが来てから作らないといけませんが他の支度はある程度できるので先に周りを作るとしましょう。
パスタなのでいつもの様にグリーンサラダを先に作ります。
サラダ菜、レタスを水洗いして手でちぎってお皿に乗せてパプリカとキュウリのスライスも乗せて、ラップをしてすぐに出せる状態のサラダを作って冷蔵庫へ保存。
「スープもあったほうがいいかな」
こってりな味のメインになりそうなのでスープを作るのですが、メインは鶏ガラのスープ。そこにわかめを入れて仕上げは後で。
「もう少し色が欲しいかな」
手間をあまりかけずに色合いが欲しいのでもう一品という事で思い付いたのは簡単で美味しい一品。
作り方もやる事も少ないのですが多分これはギリギリでやった方がいいので後回し……のつもりでしたが、
「何を作ろうとしていたのです?」
「もう一品サラダをついかしようかなって」
「ほほぅ?」
「……味見?」
「ええ!」
まあ、簡単なので作るとしましょう。
冷蔵庫から出すのはトマト、そしてモッツァレラチーズ。そして、あればバジルの葉っぱ。
「味見分だから少量ね」
「はいっ!」
トマトは薄切りにして同じぐらいの厚さにモッツァレラチーズも。モッツァレラチーズはころっと丸いものも売っていることもあるのでそれであれば半分に切るか、そのままでもオッケー。
トマトとチーズを交互に挟むか、トマトの周りにチーズを置いて、バジルの葉っぱはあれば散らして、バージンオリーブオイルを掛けて、最後に塩を軽く振るだけ。
「完成」
「え?コレだけですか?」
「そう、コレだけ。でも食べれば分かるよ」
作ったという程の事はしていないのですが、出来たものはカプレーゼ。
バジルもあるとイタリアの国旗の色なのですが、実は無くてもかなり美味しく。
「塩加減が難しい料理ですね」
「まぁね。でも美味しいでしょ?」
「ええ。結構食べられますね」
「コレからお昼だからね?」
「はーい」
精霊は味見分をぺろりと平らげていたのですが、さてお昼までもう少し。
支度をどんどん進めましょう。
今回も読んでいただきありがとうございます
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