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ミックスフライ

 メインのコロッケの形を整えて主食が決まっていなかったことに気が付き、急いでご飯の支度を始めます。

 といってもまあ水に浸しておくだけですが、食べてみると結構違いがあってモチモチとしてご飯が美味しくなる大事な一手間。

 そんな事をしていると、


「今日のランチはコロッケだけですか?」

「いや、今から色々とやるよ」

「本当ですかっ!?」


 本音を言えばコロッケだけの定食でもいいかなと言いたい所なのですが、多分精霊もお客さんももう少しあったらいいのになと思う事は予想出来ていたので、仕込みを急いですることに。

 先にやるのは魚介類。

 使う魚介はエビと牡蠣。

 エビは殻を剥いて、軽く塩を振って場合によっては片栗粉を少しまぶしてもみ洗い。

 もみ洗いをした後にもう一度軽く塩を振って塩を流すという形で二回洗ってあげると臭みも取れて食べやすくなります。

 エビの尾っぽを斜めに切って中の水気を取り出して、背ワタを取ってスジを内側から数本切ってあげるとあとでエビが丸まらなくなります。

 牡蠣もエビと同様に軽く塩を振って一度水洗いをしておけば大丈夫。

 後はコロッケ同様に衣をつけて揚げるだけ。


「んー、こうなってくるとやっぱりお肉も欲しいかな?」

「欲しいですっ!」


 独り言を言ったつもりだったのですが、精霊がすぐに反応します。


「ただ、時間的にギリギリなんだよね」

「んー、それでしたら……少し手伝いますから」

「本当?それならいけるかも」

「因みに何が出来るの?」

「多分なんでも出来ますが、形を綺麗に整えたり切り口をそろえたりというような細かい事になってくると難しいかもしれません」

「あー、分かった」


 忘れないうちにとご飯を炊飯器にかけて、ストックの出汁を準備してお味噌汁を作ります。

 具材はシンプルに油揚げと大根で。

 パパッとそれを済ませている間に精霊にお願いしたのはタルタルソースづくり。


「じゃあ、精霊にはこっちをお願いするよ」

「はい」


 お願いしたのはゆで卵の茹で上がりと殻剥き。

 そしてそれをマッシャーで適当に潰す事。

 お願いしている間にピクルスをみじん切りにしてボウルに置いておきます。

 あとはゆで卵を向いてマッシャーで潰してみじん切りを加えてマヨネーズを入れて混ぜるだけ。

 好みでタマネギのみじん切りを入れると辛味も増えて美味しいのですが、その手間はもう一品に回しましょう


 使うお肉は肩ロースの薄切り肉。

 それを敷いて上に大葉を一枚乗せてチーズを乗せてもう一枚大葉を乗せて最後に肩ロース肉で挟むだけ。

 一人一つで揚げたてを半分に切って出すつもりなので同じモノをどんどん作っていると結構いい時間に。


「雅、タルタルソースが出来ました」

「ん。最後に味見をして?」


 精霊の作ったものが心配と言うのではなく、作ったら味見は絶対に必要な事。

 マヨネーズを少し多めに入れたのとピクルスの酸味が強めだったので塩をほんの少しだけ足してもう一度味見をしたらオッケー。

 支度が終って一息つこうとしたときにはお客さんが入って来た音。


「こんにちは、いらっしゃい」


 いつもの様にお客さんをお迎えして、精霊にお水やおしぼりをお願いして厨房に立って揚げ物をして行きます。

 最初に揚げるのは生では食べられないお肉から。

 小麦粉、卵、パン粉の順で衣をつけたらそのままたっぷりの油に投入。

 薄いお肉を使ったのもあってそこまで時間はかかりません。

 衣の色と泡の大きさで判断してお肉を揚げて、油を切っている間に次はコロッケ。

 そしてエビと牡蠣も。

 ただエビや牡蠣は少し冷えているので油の温度も下がるのであまり油の温度が下がりすぎない程度に入れる量を調整して。

 とりあえず四人分を揚げて、油を切ったら後は盛るだけ。


「盛るだけ……、あ」


 そこで思い出すのは盛るときに必要なアレが無い事。

 ただ迷っている時間は無いのですぐに冷蔵庫からキャベツを出して急いで千切り。

 サッと一度水を潜らせて水気を飛ばしてお皿に盛って、挟みカツを半分に切って、コロッケ、カキフライ、エビフライを乗せて精霊の作ったタルタルソースを小鉢に入れて、ご飯とお味噌汁をよそったら出来上がり。


 精霊に手伝ってもらってお客さんにサーブを。


「お待たせしました、ミックスフライです」


 今日のランチを出すと皆さん喜び顔。

 メインは何かと聞かれると難しそうだったので、ミックスフライという事に言えたのも良かったでしょう。

 ホクホクのシンプルなコロッケにプリプリの牡蠣フライ。

 エビフライも生で食べられるようなエビだったので若干半生寄り。

 そして挟みカツはチーズがとろけるのですが大葉のおかげでくどくなく、ソースが無くてもその味だけでも食べられる一品に。

 まあ、キャベツの千切りは急いでもう一度作らないと行けなさそうですが、それは厨房での話でお客さんには関係のない事。

 笑顔で提供をして、速足で厨房に戻ってもう一度同じ作業を。


 しっかりと支度をしたつもりだったのですが、少し抜けがあったせいで大変なお昼に今日もなってしまいました。






今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります


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