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かっぱ巻き&かんぴょう巻(わさび入り)

前話に料理が無かったので、こちらもどうぞ

 思っていたよりも魔法が楽しくなってしまって、食器を洗った状態で少し時間を過ごしてしまったのですが、いつも通りの行動はしたいわけで。

 食器は少し乾いていて、少しまだ濡れていたのでそこは布巾で拭いてから食器棚に戻します。


「じゃあ、いつも通りいつもの所に行こうか」

「ええ。私もこの体をもっと使いこなそうと思うので、自由時間が欲しい所です」

「はいはい」


 洗い物が終ったら一段落なので木を数本持って南の扉へ。

 いつもの人が今日はいない様なので門番さんに会釈をして扉を抜けるといつもよりも少しだけ強い風が今日も僕達を迎えてくれます。


「相変わらずいい風だねぇ」

「ですねぇ」


 木が結構重たいのでかなりいいトレーニング。

 それを持ったままいつもの場所へ着くと木を降ろして大きく一度伸びを。


「んんぅぅ」

「雅、今日は形を整える感じですか?」

「だね。木もたくさん持ってきているけど数本分は出来ると思うから」

「ですか。じゃあ、私は前と一緒でちょっとこっちの森の中で色々と試してきますね」

「あまり危ない事はしちゃだめだよー」

「はーい」


 そう言って肩からそのまま飛び立って精霊は森の中へ。


「よし、やるか」


 風のチェンソーを使って木を数本分大雑把な木刀の形にして行きます。

 今日持って来た木は結構な太さがあったので木刀でいうと八本分ぐらいでしょうか。

 大雑把と言ってもある程度形ができるとやはりやっている感じがあって作業が進んでいるのを目に見えると実感も湧くもので。

 サクサクと進むのは楽しく、時間はすぐに過ぎていきます。


 しっかり集中して作業を続けてしまっていたので休憩時間は全くなく。

 来た時は木の形だったものは大雑把ながら木刀の形に変わっていて、数ヵ月もやっている作業なので作業スピードも少し上がっているのか出来た本数も今まででは最大の八本。

 その分、削りカスの量も多く風がカスをちょろちょろと飛ばしています。


「雅ぁ、お夕飯の時間ですー」

「ん?」


 森の方から精霊が飛んで帰ってきながらそんな事を言っています。


「かなり削りカスがおおいですし、また休憩せずにやっていたのですか?」

「あー、集中していたから」

「休憩も大事ですからね?」

「うん。とりあえず帰る前に一度地面にコレも戻そう」


 右手を地面について地面を動かす様な想像をして、


「アースランス」


 小さめの槍を土でバラバラと作るのを想像したのですが、かなり細かい槍が地面から一杯出てきて削りカスを土が突き刺します。

 そして魔力を解くと削りカスと土が丁度いい感じに混ざったような感じに。


「片付けはこんなところかな?」

「ええ、十分だと思いますよ」


 来た時は木の形だったので結構な重さだったのですが、木刀の形に削ったのもあって帰りは少し軽くなります。

 それをそのままとはやはり行かないので持って来た時にも使っていたロープで一括りにしてから担いで帰る事に。


「で、お夕飯は?」

「お昼の残りじゃダメ?」

「ダメでーす。ダメダメでーす」

「そうしたら、簡単なものでいい?」

「イイですけど、美味しいものでお願いしますね?」

「はいはい」


 簡単とは言ったのですが、思い付いた一品はちょっとだけ面倒な一品。


「仕込みに少し時間がかかるかもしれないけど、待てる?」

「出来ればすぐに食べたいのですが……」

「じゃあ、二回に分けようか」

「わーい」


 喜びながら飛んでいる精霊は精霊というよりも妖精のような感じ。

 ふわふわと浮きながら僕の周りをくるくると回ります。

 最終的には肩に乗って、家路につきます。


 南の扉を抜けて家に着いたらまずは木刀をしまって手洗いを。

 パパッと済ませたら早速すぐに出来る一品を作るとしましょう。


「で、何を作るのです?」

「かっぱ巻きをね」

「かっぱ巻き?ですか」


 使う材料はキュウリなのですが、先に用意するのは酢飯。

 米酢をある程度入れた所に砂糖と塩を入れてすこし甘めの寿司酢を作ってしっかりと砂糖と塩は溶かします。

 ご飯はお昼の残りなのでレンジでもう一度温めた熱々の状態に作った寿司酢を加えて全体をしっかりと混ぜ合わせて酢飯を作ります。

 出来あがったら、次はキュウリ。

 この後使う海苔と同じぐらいの長さのモノを選んで、両端を落としてから四分の一の細さに切ります。水分量が多いキュウリの場合は種の部分を少しとってあまりびちゃびちゃにならない様に注意。

 海苔を敷いて、上に酢飯を乗せてキュウリを置いて後は巻くだけと言いたいところですが、ココに入れたいのは白胡麻とわさび。

 ゴマは香りがいいのであると嬉しく、わさびはツーンと鼻を抜けるのが美味しく、ハマると癖になります。

 手前から奥に向かってぐるりと巻いて、あとは六等分ぐらいに切ったら出来上がり。


「キュウリの巻物ですか?」

「そそ。食べてみて」


 言いながらも自分も手が伸びます。

 そのままも悪くありませんが、醤油があると尚いいので、ちょんと点付け。

 そして口へ。


「んー、イイね」


 口に入れるとシャキシャキとキュウリのいい食感でゴマも香り、最後に少しツーンと鼻を抜けるわさび。


「悪くありませんが、なんか少し寂しいような?」

「もう一品も作るからお昼の残りの味噌汁も飲みながら待っていて」


 少しお腹に入れたので、精霊も待てるだろうと手を伸ばしたのは乾物。

 かんぴょうの乾物は塩水でもみ込んで戻します。

 しっかりと戻ったらギュッとしっかり絞って、水気を抜きます。

 ここで海苔と同じぐらいの長さに切りそろえると後が楽。

 水気を絞ったかんぴょうを鍋に入れて、酒、みりん、醤油、砂糖を入れた出汁に入れて落し蓋をしたまま水気がなくなるまで煮込みます。

 これでかんぴょうの出来上がり。

 後は先程のかっぱ巻きと同じ要領で巻くだけ。

 勿論こちらも巻くときにわさびを追加。

 わさび入りだとかんぴょうの甘さが更に際立ち、少し甘いだけであまり得意でない人も食べられるいい味に。


「かんぴょう巻もわさび入りだよ」

「美味しいのですが、少し寂しい感じがするのですが?」

「そう言いながらも手が止まっていないようだけど?」

「見た目以上の破壊力ですね?」

「まぁ、そんなに美味しそうに食べてくれる分には何も言えないかな」


 精霊にも言っている通りで、凄くシンプルなおつまみの様なご飯の一品なのですが、食べてみると意外と止まらない。

 魅力的な夕飯を出せてちょっとだけ満足感のある、夕食になりました。




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります


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― 新着の感想 ―
[一言] 干瓢巻を自分で作るとは……いい家庭が作れそうだ。ははは 次はお稲荷さんをお土産で1つ。
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