変わり種お味噌汁
ご飯を炊き始めたら、メインも決まっているのでサイドメニューを充実させていきます。
「お味噌汁何にしよう?」
「メインに合わせるのです?」
「だねぇ」
精霊と話しながらお味噌汁の具を考えてみます。
メインに合わせるとなると、メインが魚介なので……肉?
お味噌汁にお肉といわれてもあまりイメージが湧きませんが、それでも合うモノも意外とあるもので。
「よし、いいのがあるかも」
冷蔵庫を開けて使う具材をピックアップ。
使う材料はソーセージ、サツマイモ、そしてコーン。
コーンは缶詰めの水煮のモノ。
作り方もいたってシンプル。
出汁を用意して、綺麗に皮を洗って両端の硬い部分だけを落として食べやすい輪切りにカットしたサツマイモを入れて一緒にコーンも水を切って入れて火にかけて、サツマイモはほっくりしたら殆どオッケー。
最後にソーセージを入れて、ほんの少しだけ隠し味と臭みけしでカレー粉を。
しっかりとソーセージも温まれば殆ど出来上がり。
お客さんに出す前に味噌を入れて完成させれば大丈夫。
「少しスパイシーな香りのするお味噌汁ですね?」
「まぁ、味噌は後で入れるけどね」
「なんとも味の想像がつきにくいのですが?」
「味は味噌汁だけど、ソーセージは塩味でサツマイモが甘くて、全体も少しコーンのおかげで甘めなんだけど具材も食べられるお味噌汁って感じになるよ」
「食べるのが楽しみになりますね」
「まあ、僕達は後だけどね」
これでメインとスープがオッケー。
色合い的に欲しいのは緑色なのですがサラダを付ける感じでもないので、少しだけ頭を悩ませて、簡単なものに落ち着くことに。
ほうれん草を鍋に。塩を少し入れたお湯でさっと湯通ししてギュッと水気を絞って食べやすい大きさにカット。
醤油を掛けてもオッケーになる様にかつお節も一応準備。
「コレはまた凄くシンプルですね?」
「まぁね。生卵を落としてもいいし、醤油で食べてもオッケー。ポン酢も合うしお味噌汁にそのまま入れても意外といけると、その人の食べたい様に食べられる一品って事で」
「なるほど。因みに雅のお勧めは?」
「今日は卵も使ってないから卵を落として、うま味調味料を掛けるのがいいかな」
「うま味調味料?」
自分の父親が居酒屋というか焼き鳥のお店でそういう食べ方をしていたのを見ていたのでそれを思い出したのですが、ほうれん草に卵を掛けて ○の素(うま味調味料)を掛けてその味で食べるのですがうま味調味料の味は塩とは少し違うので見た目は塩をかけた感じなのですがそれがなかなか美味しくて。
料理かと言われると違うともいえるのですが、子供の時に食べた懐かしい味と言うべきでしょうか?
それを少し思い出します。
「まぁ、一応材料はあるから後でやってみてもいいかもね」
「そうしてみます」
そんな感じでお昼の支度を済ませていると良い時間。
がーさん達が来店。
「こんにちは、いらっしゃい」
いつも通りに席に案内をしていると、精霊が水とおしぼりの用意をしてくれます。
「あれ?精霊はまた人形に?」
がーさんが飛んでいる人形を見て言ってきます。
「ええ、アレの方が食べやすいと昨日なんか色々やって入ったみたいです」
「まぁ、そういう事なら。あー、一応後で簡単にロックを掛ける方法を教えておくね」
「ロックですか?」
「そそ。食欲にロックかけないといけない事もあるだろうから一応ね」
「あー、ハイ」
精霊は空を飛びながらお水とおしぼりをどんどん用意してくれるのでその間にお客さんに確認を。
「本日はホイル焼きになっているのですが、アレンジが色々と出来まして。どういった形で出しましょう?」
確認を取るように聞いてみます。
「そうしたら、味噌とチーズあと食べる時用でマヨネーズも」
真っ先に反応したのはがーさんで、自分の予想よりもさらに上の注文からのスタート。
「何とも美味しそうだが、とりあえず普通の味で」
「がーさんと一緒の味噌とチーズがイイ」
「あっさりさせるにはどうしたらいいの?」
一気にがやがやと賑やかな状態に。
とりあえずあっさりと言う方にはそのまま出してレモン醤油を勧めてみて、あとポン酢を好みでもどうでしょうと提案。
男性陣は逆にこってりもいいかなという事でマヨネーズを足す人やバター多め等で皆さん注文はバラバラに。
一人一人味が違うので温めていたところに色々と足して、もう一度しっかりと蓋をして温めなおすといい感じ。
お味噌汁と先程のほうれん草を合わせてトレーに乗せて配膳を精霊にお願いします。
「「「「いただきます」」」」
とりあえず四人分を先に出して、あとから三人分。
それほど時間さなく出せたのですが、ご飯のおかわりが思っていたよりも多かった感じ。
それと嬉しい事にお味噌汁も好評で。
「このお味噌汁今までにない感じでイイ」
土の精霊付きの人が大絶賛というか、一人で三回もおかわりしているほど。
それを見て精霊が、
「私の分を食べすぎないで下さい」
と、ぷりぷり怒るのですが大きさの差もあって、
「五月蝿い」
そういって軽くあしらわれているのは見ていて面白いもので。
「うぅぅ、あっ、そうだ」
なにか悪戯を思い付いた様子だったので、
「精霊?お客さんに悪戯したらお昼無しだよ?」
「えー、そんなぁ」
先手を打って悪戯を阻止。
それを見ていたお客さん達も笑ってくれて。
新しい一週間が楽しく始まった感じの良いお昼になりました。
今回も読んでいただきありがとうございます
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