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★ダンジョン79

 何とかビーを倒したので休憩を取るのですが、悩みどころでもあって。


「最後の一本なんだよねぇ」

「ですが、飲んでおいた方がいいハズですよ?」

「そうなんだよねぇ」


 回復薬は持って来たラベル付きの一本があるのですが、出来れば取っておきたい所。

 ですが、針のダメージも結構な痛さもあったので放っておくわけにもいかず。

 そんな感じで悩んでいると、嬉しくない音。


「雅、敵が来ているみたいです。迷わずここは飲んで階段を見つけて一気に抜けるのがベストだと思います」

「まぁ、痛みを無理に堪えるのも良くないか……」


 結局最後の一本を飲んで動くことに決めて、すぐにサイドポケットから回復薬を取り出すと蓋を開けて飲み干します。

 キラキラとエフェクトが自分を包んで、痛みもすぅっと引くと刺さった痕も無くなります。


「これで回復薬は無し。残っているのは解毒薬と拾った青いビンぐらいしか飲めるものは無いかな」

「ですね」


 今更ながらに先程倒したビーの魔石を拾ってリュックに仕舞って音が近づいて来るのでそれとは別の方向の通路に入る事に。

 ただ、その通路は結構曲がっていて何となく嫌な気配。


「この方向って、多分」

「ええ、スパイダーが逃げた方角だと思います」


 ぐるっと回って結局スパイダーが逃げた方角に行く事になってしまったのですが今まで階段を見つけられていないので階段のある可能性がどうしても高くなります。


「いってみよう」


 今更戻った所で先程の音を出していたモンスターがさっきの部屋にもいるわけで。

であればと進むことに決めます。

 通路を抜けて新しい部屋は見えているのですが、


「結構いますね」

「多分あの二匹はさっき逃げた二匹だよね?」

「でしょうね」


 部屋の中には四匹のスパイダーが居るのですが、見たことのないスパイダーも居ます。

 そこに居たのは攻撃型と罠型のちょうど中間のような一回り大きなスパイダー。


「戦わないで済むなら、戦いたくはないんだけど……」

「アレも先程のビーと一緒で多分強いでしょうね」

「だよねー」


 と、話をしながらも部屋の中を遠目で観察していると、もしかしたらというモノが見えます。


「部屋のあの奥のあれって階段かな?」

「階段にも見えますが、アイテムにも見えますね」

「ってことは行くしかないか」

「ですね」


 階段に見えて実は違う事は何度かあったので今回も見間違いの可能性はあるのですがそれでも見てしまった以上確認が欲しい所。

 部屋に入る前に行動を決めておきましょう。


「罠タイプがいるけど、糸の罠が無いね?」

「多分罠タイプよりもあのモンスターの方が上位なのでしょう」

「あー、服従しているって事?」

「その可能性は高いと思います」


 このダンジョンのモンスターは共生や協力してこちらに襲い掛かってくることが多いので、今回もその可能性は低くありません。

 そうなると、罠が無くてもこちらを何とかできると思っているというわけで。


「油断できないね?」

「勿論です」


 油断するつもりは毛頭ないのですが、更に気を引き締めないといけません。

 今の状態は通路から部屋を見ている形なのですが、手前に攻撃型と罠型が居て奥に大きい個体が一匹。そして更に後ろの通路の方にも罠型が一匹いる状態。

 縦に四匹が並んでいる感じです。


「で、大きい奴と奥の罠型の間に階段らしきものがある……と」

「どうしましょう?先程の様に範囲魔法を投げますか?」

「変に散られると攻撃がよけい避けにくくなりそうじゃない?」

「でも、真っすぐ進めるじゃないですか?」

「あー、そうだね」


 言われてみると精霊の案も悪くありません。


「魔法をぶち込んで、一気に駆け抜ける?」

「ですね。階段であれば滑り込んで違った場合はそのまま奥の通路へ、とかどうでしょう?」

「それならかなり安全かな」


 となればさっきも使った魔法を想像しましょう。


「ファイヤーボール」


 想像通りに出来た火の玉を右手の平の上へ。

 大きく息を吸って、軽く息を吐いて準備オッケー。

 ファイヤーボールを部屋の中に放り込んですぐにもう一度魔法を唱えます。


「身体強化っ!」


 自分自身にも魔法をかけて、すぐに腰から木刀を引き抜いてギュッと握りなおします。

 最初に投げたファイヤーボールがいい感じに破裂すると綺麗な花火の様に新円に火の粉を散らします。

 それにスパイダー達が慌て始めたのですが、こちらとしてはチャンス。

 通路から飛び出してみると精霊の言う通りでスパイダーは左右に散り散り。

 念の為で足元を確認してみますが罠は見当たらず。

 そのまま真っすぐ進んで行くと大きめのスパイダーは魔法に動じずこちらをしっかり見据えています。


「やった!!階段だ!」


 大きめのスパイダーの後ろはアイテムではなく階段だったので思わず喜んだのですが、スパイダーはこちらをじっくり見てきます。


「雅、行けそうですか?」

「身体強化もあるし大丈夫!」


 奥のスパイダーは火を早々に消してこちらに糸を吐いてきたのですがコントロールが悪い様子で当たりそうになく。

 ただ大きいスパイダーは階段に入れない様に壁になってきます。

 それでもこちらも身体強化済み。

 ステップを踏めば普通より大きく動けるので、多少最短ルートからずれても問題なく。

 あと一歩で階段という所で奥の罠型がまた糸を吐いてきます。

 コレを避けると階段には入れないのですがダメージは無く、ただ一歩遅れると今は後ろに大きいスパイダーが構えているわけで。

 進むか避けるか迷う所。


「ゴーですっ!」


 迷っている所に聞こえたのは精霊の声。

 目の前には糸がありましたが言葉に従って突っ込むことに。

 罠型のスパイダーの糸は毒が付いていたようで糸は顔に掛かったのですが当たった所が痛みます。


「つぅ」


 ですがそのまま突き進んだので次の一歩は階段にしっかりと入っています。


「ふぅ、とりあえずセーフ?」

「結構痛そうですが、大丈夫ですか?」

「まぁ、このまま帰れるし大丈夫だと思う」


 とりあえず、三十一階の階段に入れたのでよしとしましょう。




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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