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★ダンジョン78

新しい通路へ入って先に進むと、次の部屋は少しだけ甘い匂いがします。


「この甘い匂いって嫌な予感がするんだけど……」

「敵が居そうですよね」

「ハズレだったかな」


 そうはいいながらも進んでみると通路からでも分かるぐらいに次の部屋はモンスターハウスのような状態。


「引き返そう」

「それが良さそうですね」


 わざわざ戦いたくも無いので引き返して蜘蛛の糸をもう一度のけながら、もう一本の通路へ。

 先へ進んでいくと、部屋の中にはバタフライかモスが一匹とアイテムが二つ。


「バタフライだかモスは攻撃が当たりにくいんだっけ?」

「ええ、ですが前は倒しましたよね」

「まあね」


 それでも弱いわけではなく。

 こういう時こそサクッと切れるといいのですが木刀に切れ味は無いわけで。


「とりあえず倒そう」


 今はまだバタフライだかモスも油断をしているのか鱗粉を振りまいていない状態。

 チャンスだと思って自分に魔法をかけて一気に近づくことに。


「身体強化っ!」


 いつもよりも駆け出しも早くなってグンと接近できたのでそのまま木刀を振るとすぐに攻撃が当たります。

 そしてそのまま煙になって魔石を落とします。


「鱗粉が無ければイケるものだねぇ」

「ですね」


 落ちた魔石を拾ってリュックに入れて。

 この部屋は罠が殆どない様子。一応罠を避けながら落ちているアイテムを拾います。


「ビンが二つで両方赤か」


 欲しい色ではなかったので少しだけがっかりしながらビンを拾います。


「どうかしたのです?」

「いや、緑だったらよかったなぁって思って」

「あー、回復が心許ないですからね」

「そそ」


 今は持って来た回復薬と解毒薬が一つずつしか残っていないので緑が欲しかったのですが、まあ赤は赤で使い道も無いわけではなさそう。


「今回は運が微妙なのか階段が見つからないね」

「ですねぇ。まあそういうときもありますよ」

「だといいね」


 軽口をたたきながらも次の道を選びます。

 今は二本通路があるのですが、一本の方向は先程逃げたスパイダーの方向。

 もう一本は全く逆の方向へ向いているように見えます。


「こっちかなぁ?」

「ですかねぇ」


 わざわざスパイダーの方向に行きたくはないので、もう一本の道を選んで進むことに。

 通路は今までと変わらずなのですが、少し先の部屋は何故か眩しい光を放っています。


「なんかこの光覚えがある様な?」

「ですよね」


 さっきの白昼夢もそうですが、それ以外でも覚えがある眩しい光。

 ここまで来て引き返すのも嫌なので木刀をすぐに出してそのまま進むと、部屋には少し煙が残っていたのですが、それもすぐに消えて一匹のモンスターがこちらを認識した様子。


「なんというか、あのビーはデカくない?」

「デカいですねぇ」


 今迄のビーはペットボトルサイズだったのですが、こいつはストレイキャットぐらいの大きさとかなり大きめ。


「来ますっ!」


 ビーの大きさでも結構怖いのに、さらに大きくなってこちらへ向かってきます。

 そして今までの攻撃と同じと勝手に思っていたのですが、動きが違います。


「避けてっ!」


 精霊の声に反応は出来たのですが、ビーの攻撃は避けられません。

 今回のビーは今までと違って噛みつきではなく針による攻撃。

 その一撃を左腕に受けてしまいます。

 咄嗟に自分の上を見上げてみたのですが、毒のエフェクトは出ておらず。


「針攻撃になるのか」

「危ないですね。毒にはならなかったみたいですね?」

「だね、良かった。でもどうするかな……」


 ビーは大きくなっているのですが、攻撃の種類が増えていて簡単に倒せる様にも見えません。

 ただ、今までと一緒で大きくなっただけと考えれば魔法などで何とかできない事も無いでしょう。

 ビーはこちらにフェイントをかける様に左右、上下に揺れて的を絞らせないようにしてきます。ただそれをこちらもずっと見ているだけともいきません。


「シャワーッ!!」


 左手を前に出して水を全体に撒きます。

 ただ範囲は広いのでしっかりと水はビーに当った様子。

 そしてこのビーも水が当たっただけだとこちらを舐めてくれたみたい。

 ただ水は結構な勢いでかかります。

 水をあまりにも浴びたことが嫌だったのか、またこちらに攻撃を仕掛けてきます。

 動きは先程と一緒で上下左右にフェイントをかけながら寄ってきて今度は右腕を狙っている様子。

 それでも水のおかげで少しだけ遅くなっているのでこちらも動きは見えています。


「風っ」


 木刀を振って風の刃を少しだけ飛ばすと運がよくこちらに向かってビーも攻撃していたようで風の刃がちょうどビーの針を切った様子。


「ナイスです」


 精霊の声で初めて当たったことを理解しますが、ビーもやられてそのままのつもりは無い様子。

 針を当てられなかったのでそのまま後ろに下がるのかと思ったのですが、そのままこちらに突っ込んできて左肩の辺りを噛みつこうとしてきます。


「身体強化っ!」


 水に濡れているビーはやはり少し遅くなっているので、身体強化をすればこちらの方が早くなります。

 噛みつきを自分の目でしっかりと追いながらも左足を下げて体を開くとビーの噛みつきも避けられます。

 そしてビーが何も噛めずにガキンとかなり痛そうな噛みつきの音をさせているのですが、それは悲しく響くだけ。

 木刀をギュッともう一度握りなおして上段からの振り下しを目一杯振りぬきます。

 しっかりと胴体に攻撃はヒットしたのですが即死出来る威力は無かった様子。

 ただ威力がしっかりしていたのでそのまま飛んでいたビーを地面に落とす程。

 地面に落ちて弱っていたのでもう一度突きを決めるとやっととどめをさせた模様。


「ふぅ、何とか倒せたね」

「光っているのはやっぱり危ないですね」

「だねぇ」


 そんな感想を言いながらとりあえず休憩を取りましょう。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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