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★ダンジョン71

 通路から様子を眺め終ったら、次の部屋へ移動。

 運はまだ上向きになっていない様で、この部屋は蜘蛛の巣だらけ。


「罠タイプが居るって事だよね」

「ですねぇ」


 部屋は蜘蛛の糸だらけなのですが、逆に蜘蛛本体が見つかりません。


「居ない、わけないよね?」

「居るはずですが、見当たりませんね」


 もう一度見まわしますが見つからないのでどうしようかと悩んでいると、


「そこら辺の糸を木刀ですくえますか?」

「糸をからめとるって事?」

「ええ」


 精霊の言うままに目の前の糸に木刀を出して先端に絡めてみると、奥の方から音が。


「あんな所にいたのか」


 部屋の隅それも上の方に蜘蛛の糸で隠れていた様子。

 二本の鋏角があるようで、そこにはさっきも見たばかりの紫色の毒が見えます。


「毒持ちかぁ。あっちもこっちもだけど、この蜘蛛もなのね」

「みたいですね」


 ただ、今までのモンスターと違ってすぐに攻めてくる事は無く、前の足を二本持ち上げて威嚇をするだけ。


「かなり慎重なモンスターなんだね。攻めてこない」


 精霊も頷きますが、それでもこちらにやってくる様子はありません。

 このままだと動けないままなので、こちらもどうしようかと悩んでいると、別の通路からスパイダーがやってきます。


「膠着状態だったのに……」


 このスパイダーは罠タイプではなくこの前戦ったのと一緒で慎重さも無い様子。

 こちらを見つけると一直線に向かってきます。

 そして距離は微妙に離れた所で、頭を後ろにすると糸を吐いてきます。


「ダメージは無いけど……」


 変に避けてまた転移トラップに当るのも嫌なのですが、だからと言って当った場合にべとつくのもなんとも嫌な感じ。

 そして悩んでいる時間は勿論ないので、すぐに行動を起こします。


 横に避けたいので、すぐに木刀を下へ向けて避けるつもりの場所を木刀で糸を浚います。

 パッと一瞬だけその地面を確認して赤くなっていない事を確認するとすぐにステップ。

 攻撃型のスパイダーの攻撃を避けて、グッと木刀を腰の辺りで横薙ぎの構えで溜めます。


「風っ!」


 横薙ぎをその場でしながら、風纏いを発生させてそのまま風だけを振り抜き、風の刃を飛ばします。

 木刀に絡まっていた糸ははらはらと地面に落ちて、風の刃はそのままスパイダーへ。

 しっかりととらえられたようで、風の刃が当たると煙になって魔石を落とします。


「よしっ」


 それを見ていた罠型のスパイダーは毒の色をした糸を吐いてきますが、それほどの速さは無いので避けられます。

 避ける時は先程と一緒で地面の糸を浚ってから。

 どうやら罠型の糸攻撃はそのまま設置罠にもなるみたいで、地面や壁に当たるとそのままそこへ残ります。


「さて、距離は離れているけどここからなら当てられそうかな」


 もう一匹のスパイダーを倒した時と同じように木刀を腰の辺りでグッと構えて、しっかりと狙いを定めたら、


「風っ!」


 木刀についていた糸をハラハラと落としながら、風の刃が一気に罠タイプのスパイダーへ向かいます。

 糸を吐いて天井伝いに逃げようとしていたのですが、こちらの攻撃の方が少し早かったようで、その移動をしている糸が風の刃で切れます。

 その結果罠タイプのスパイダーは僕の目の前に落ちてきます。


「この距離なら、そのままっ!」


 縦切りでスパイダーの頭を直撃。

 見た目通りで耐久力は無い様子、一撃で簡単に倒せました。

 そして倒したと同時に部屋はかなりすっきりな状態に。


「罠タイプが居なくなると一気に部屋が普通に戻るんだね」

「ですね。さっきのスパイダーの分の魔石もすぐに見つかりますね」


 二匹分の魔石を拾ってリュックへ。

 そして倒したことでスッキリした部屋には落ちているアイテムも。


「青のビンだ」


 落ちているビンも拾えたのでこの部屋を後に次の部屋へ。

 通路にも偶に蜘蛛の巣があるのですがそれは木刀で浚います。


「んー、かなりべたつくね。蜘蛛の糸は」

「そういうモノですから仕方ないのです」


 仕方ないのは分かっていても、やはり面倒に変わりなく。

 糸はかなりべたつくので後は燃やす事ぐらいしか思いつきません。


「燃やすのもアリだよね?」

「ですね。やっちゃいます?」

「うんうん」


 木刀を腰に仕舞いたいのですが、このままではそれが出来ないので左手を前に出して、火の玉を頭で想像。

 いつもの様に言葉で確定させます。


「ファイヤーボール」


 左手の前に火の玉が出来あがるとそれを近づけるだけで蜘蛛の糸は焼けて溶けていきます。


「いい感じに溶けるね」

「ちょっとチーズみたいで美味しそうに見えるのですが」

「これ蜘蛛の糸だよ?」

「でも、おいしそうじゃありません?」


 そう言われて溶ける様子を見ても、しょせん蜘蛛の糸は蜘蛛の糸。チーズに見える事は無く。

 火の玉で木刀についていた糸は全て溶けたので綺麗になったことを確認して木刀を腰へ戻してから火の玉を今度は右手に。

 そのまま火の玉を維持した状態のまま、明かり代わりとしながら前へ進むと、次の部屋に入った瞬間に火の玉にスネークがいきなり突っ込んできます。


「うわぁ」


 思わず自分でもあまり出したことのない悲鳴が。

 いきなり火の玉にスネークが飛んできたのでびっくりしたのですが、それ以上に火の玉は威力があった様子。

 スネークはそのまま煙になって魔石を落としたので倒せた様子。

 そして運よく、階段も発見。


「階段に入って休憩しようか」

「ええ」


 二十八階をやり過ごして、やっと一息。

 しっかりと休憩を取るとしましょう。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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