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★ダンジョン70

 通路はそれなりに安全で、とりあえずゆっくりできそうだったので少しばかり深呼吸をして落ち着きを取り戻します。


「わざわざあっちに行く事は無いよね」

「ですね。パッと見た感じですが階段はありませんでしたからね」


 精霊の言う通りで降りてすぐの部屋に階段は見当たらなかったので、通路に逃げ込んだのですがこのまま先へ行くことに。


「スネーク対策でガントレットも使うとなると魔力消費がきつそうだね」

「そうですね。上手い事誘導できれば同士討ちを狙えるかもしれませんが、スパイダーも居ますしね」

「だよねぇ」


 前の階ではスパイダーによる目隠しでトラップに引っかかってしまったのもあって少しばかり慎重に。

 通路をそのまま抜けると次の部屋。

 部屋の中にはビンが落ちています。


「おっ、緑のビン発見」


 すぐにそれをサイドポケットにしまって、部屋をもう一度見まわすと奥の方にももう一本見つけました。


「ラッキー、二本目」


 回復薬か解毒薬かを手に入れたので少しこれで安全になると思うと嬉しいものです。

 他にアイテムは落ちていないので次の部屋へ行こうと思ったのですが、他の通路から出て来たのはスネーク。


「早速お出ましか」

「ですねぇ、やる気満々ですね」


 精霊の言う通りでスネークはこちらを見つけるととぐろを巻いて威嚇のポーズをしてきます。

 そしてこちらに狙いを定めて隙を伺っているのでしょう。いつとびかかってもおかしくないような状態でにらみ合う事に。

 そこに嬉しくない音が重なります。


「ビーも来たようです」

「だね」


 羽の音で来たことは分かったのですが、丁度スネークとにらみ合いをしている真ん中の辺りの通路からビーが出て来たのですがこちらにはまだ気が付いていない様子。


シャァァァ


 スネークがこちらに向けてとぐろをスプリングの要領で牙をむき出しにとびかかって来たのですが、その牙は運よく丁度間に来たビーにヒット。

 一応自分も噛まれたいわけではなかったのでバックステップで避けていたのですが、それより先にビーに当ったのでこちらは無害。

 そして噛みつかれたビーは毒もあってかかなり顔色の悪い状態に。


「ビーが毒状態になったのかな?」

「ですね。毒マークも見えますし、なにより紫色になっていますから」


 可愛そうなぐらいに辛そうなビーの色は見ているだけでも気の毒なのですが、ビーもいきなりの攻撃でスネークに反撃をします。

 それをただ少し離れた所から自分は見ている感じ。


「同士討ちを狙っていたとはいえ、コレは想像以上だね?」


 今、目の前ではスネークとビーが思いっきり戦っていて、一度離れたスネークはシャァと威嚇をしながらこちらではなくビーを追っている状態。

 そしてビーも攻撃されたので敵認定をしている様子で、スネークに噛みつくように左右にフェイントをかけながら向かい合っている状態。

 ポツンと残されたのは自分なのですが、それは安全になったとも言える状態。

 ちょっとしたバトルを観戦している感じになったのでそのままなり行を見ることに。

 ビーの噛みつきをスネークが避けて、スネークもとぐろを巻いて噛みつこうとするのですが、ビーもフェイントをかけて噛みつきを避けます。

 お互いの決定打が当たらない状態の中、均衡を破ったのはビー。

 と言うのも毒が全身に回ってどんどんスピードが落ちていくのを理解したのか、連続で噛みつき攻撃をするとそれをひょいひょいとスネークが避け、わざとゆっくりの攻撃をされたことに気が付かないスネークがビーにもう一度しっかりと噛みつきます。

 それを狙っていたと言わんばかりに、ビーは避けることなく噛みつかせると、グワンと人間でいうと腰を動かす様にビーは下半身をスライドさせて、ビーの下腹部からは今まで見えていなかった立派な毒針が出てきてそれがスネークへしっかりと刺さります。

 するとビーはそのまま煙になって魔石を落とすことなく死んだ様子。


「スネークの勝ちだったのかな?」

「いえ、様子が変です」


 精霊の言う通りで、勝ったハズのスネークは変な恰好をしたまま動けていない様子。


「ねぇ、この匂いって」

「雅も感じましたか?」

「あまったるいよね?」

「ええ」


 覚えのある匂いを感じたので迷っている暇はありません。

 すぐに次の通路へ移動。

 そして少し通路の奥へ入ってから部屋を遠目で確認。


「まじか」

「どうやらビーの毒針は麻痺の効果があるようですね」


 精霊の言葉に頷き、


「敵を呼び寄せる効果というか匂いも出すみたいだね」

「ですね」


 遠目で見ていたスネークは数匹のビーに囲まれてどんどん噛みつかれて最終的に煙になってやられた様子。

 それを遠目で確認していたのですがあの部屋に戻りたいとは思えません。


「ビーも厄介。スネークの毒も厄介。スパイダーの糸も厄介。厄介尽くしだね」

「それでも階段を見つけて先に進むのが探索者なのです」

「おー、格好いいこと言うね」

「で、雅はどうするのです?」

「変に攻撃される前に倒せるときは倒して危ないときはさっさと逃げるでいいかなって」

「それが一番安全ですかね……」


 ビーの毒針について分かったのは嬉しいのですが、さて、どうやって攻略すればいいのか。

 あまりゆっくり悩めませんが、何とか頑張るしかないでしょう。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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