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★ダンジョン66

 すぐに回復薬を飲んで、回復をすると噛みつかれた左肩の痛みもすぐに引きます。


「回復薬も考えてみると結構凄いものだよね……」


 すっとすぐに引く回復薬の回復力の凄さに改めてビックリ。


「思っている以上にビーも強いですね」

「だねぇ。それにまだ見てはいないけどスパイダーもこの階にはいるわけでしょう?」

「ええ。多彩な攻撃を持っているので気をつけないといけないです」


 しっかり回復をしたので、リュックを背負いなおして木刀を確認。

 動けるのを確認したら落ちている魔石を拾って、リュックに回収。

 部屋は誰もいない状態に戻ったのでゆっくりできそう。


「さて、今ビーが来た方向へ行ってみる?」

「ですかね」


 何もアイテムが落ちていないのでもしかしたらスパイダーはアイテムを集める習性があるのかなと少し考えてみますが、蜘蛛にそんな習性あったか?


「通路でも敵が来たようですね」

「だねぇ」


 ちょっと考え事をしていたのですが、精霊のいい方ですぐに敵が来たのが分かったので木刀を引き抜いて正面に構えます。

 慎重にすり足でにじり寄って行くと、こちらへ向かってきていたのはスパイダー。


「アレがスパイダーだね?」

「ええ、知っている蜘蛛と一緒ですか?」

「まぁ、知っている蜘蛛は手のひらより小さいサイズだけ、全然こいつは小さくないけどね」


 足は木の枝程度の細さに見えますが、ビーと同様にサイズは大きめ。


「だって、あれ家の枕ぐらいじゃない?」

「あー、雅の枕ぐらいですね本体」


 ちょうどいい大きさ表現が自分としては出来た感じなのですが、通路の目の前から来る蜘蛛は枕ぐらい。それを支える足は枝とバランスは悪そうに見えますが、知っている通りなら見た目の大きさ以上には軽いハズ。


「来ます!」


 精霊の言葉通りに後ろに首を少し下げるような行動をするとそれはピッチャーの要領だった様子で蜘蛛の糸を口から吐いてきます。

 それ程のスピードではなかったので横へ避けると、スパイダーは右の壁に飛び跳ねます。

 そしてそのまま壁に張り付いたままこちらにもう一回糸を吐いてきます。


「見えてるっ!」


 精霊の言葉の前に前に出てその糸を躱すとやっとこちらの射程圏内。

 そしてスパイダーは右の壁に張り付いたままなので叩きつける様に横薙ぎを狙います。

 力の乗った木刀の一撃はしっかりとスパイダーにヒットしたようで、一撃でスパイダーは煙になって魔石を落としました。

 そして吐いて来ていた糸も綺麗に消えます。


「思っていたよりはサクッと行けたかな」

「ですね。スパイダーの方がビーより危険だと思っていたのですが、雅には楽だった感じですか?」

「んー、どうだろう。今はまだ慣れていないから一概にどっちが楽とは言いづらいかな。確かに今のだけだったらスパイダーの方が楽に見えたかもしれないけどね」


 喋りながらも魔石を拾って、リュックに仕舞い木刀も一度腰へ戻します。


「今のスパイダーが攻撃タイプかな?」

「ええ。ふっくらしていたので多分アレが攻撃タイプですね」

「って事は?」

「細いタイプが罠タイプだったかと」

「あー、そう言う感じなんだ」


 今戦ったのは形としてはタランチュラのような感じでふっくらとしている感じ。

 精霊の言う通りであれば、罠タイプは手足が細いタイプの様子。


「もしかして背中が結構怖い顔みたいになっているとかある?」

「色々なタイプが居るみたいなので絶対にとは言えませんが、そういうタイプもいるかと」

「そっちは毒もありそうだね」

「勿論です」


 通路を抜けると次の部屋なのですが、今までとは様子が違います。


「コレは巣に入ったような感じだね」

「ですね。足元注意です」

「うん」


 パッと見で分かるほどに壁もそうですが地面に天井まで糸が張り巡らされていて、部屋の中にはスパイダーが三匹程。

 そのうちの二匹はこちらを認識してすぐに一度サイドステップをして壁に張り付き臨戦態勢へ。


「連携攻撃するつもりかな?」

「ですかね?」


 今視界に居る三匹の内二匹は先程通路で倒した攻撃タイプ。そしてこちらを認識しているのに余裕をかましているのは精霊が言っていた通りの罠タイプの一匹。

 壁に張り付いたまま二匹はさっきの蜘蛛と同様に首を後ろに少し下げて糸を吐いてきます。

 たださっきと違うのは二匹が示し合わせたようにタイミングをずらして糸を吐いて来たこと。

 左右の壁に張り付いている二匹の内、右の一匹はそれなりの速さの糸で左の一匹は少し遅い糸。

 タイミング的に右の糸を躱す様に避けきれたのですが、左の糸はローブの胸の辺りに当ってしまいます。


「当たっちゃったか」


 ダメージがあるものかと思っていたのですが、そんな事は無く。

 かなり吸着力のある糸の様でしっかりとくっついてしまって離れる様子はありません。


「コレは厄介だね」

「でしょう?」


 口では軽く言っていますが、木刀で糸が切れる気もせず。

 さてどうしようと悩んでいる暇はありません。

 すぐに二発目を右のスパイダーが吐いて来てその攻撃も当ってしまいます。


「大丈夫ですか?」

「このままだと危ないかもしれないから火で焼き切ろう」


 あまり狭い部屋で火を使いたいとは思いませんが、そうもいっていられない状況。

 攻撃と言うよりは目の前の糸をどうにかしたいので左手を前に出して作りだすのは火の玉。


「ファイヤーボール」


 左手を前に出している所へ火の玉が出来あがったのでそれで蜘蛛の糸を焼き切ります。

 幸いに近づけると溶ける様に焼けて引火するという感じにもならずにサクッと切り離しに成功。


「よし、後はこれをお見舞いするか」


 糸が切れたら本来の用途、攻撃として使います。

 そのまま狙いを定めて左のスパイダーに向かってファイヤーボールを放ちます。

 ファイヤーボールは蜘蛛の糸程早くはないのですが、そこまで遅いわけでもないので当たるかと思ったのですが、スパイダーにも危険予知はあるのでしょう。

 ぎりぎり当たるかという所で地面に降りる様にファイヤーボールを避けます。

 そのままファイヤーボールは壁に当たると蜘蛛の糸をかなり燃やしてそのまま消えます。


「ありゃ?」

「今更なんなんですかね」

「だねぇ」


 こちらの火の玉で壁の糸が燃えたことがムカついたのか今までこちらに見向きもしなかった細い罠タイプの蜘蛛が二本の前足をガバッと上げて今更威嚇をしてきます。


「今更遅い。こっちだってやられたいわけじゃないからね」

「ですです」


 と、別に調子に乗っていたわけではなかったのですがここで判断ミスが。


 二匹の攻撃型の蜘蛛はまた先程同様に糸を吐いてきたのですが今度は両方遅い糸で目に見えて簡単に避けられそう。

 そして少し動いた事もあって罠タイプの蜘蛛がかなり近くに。

 折角近くまで来ているのだからと、距離を詰めて一撃お見舞いしようと右足を大きく踏み出します。

 すると、いきなり強い光。


「え?」

「転移トラップ!?」


 足元はしっかりと見ていたつもりはありますし、罠が無い事も確認して……。

 いたつもりだったのですが、蜘蛛の巣や糸が沢山張られていたため、罠見えのトラップの赤色が見えなくなっていた様子。


「モンスターハウス……か」

「中々厄介な階層のモンスターハウスですね」

「だね」


 転移トラップに飛ばされた先は知っている通りモンスターハウスだったのですが、そこには見たことのあるモンスター。

 中々厄介な事になりました。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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