メキシカンスープ&バターツナライス
いつも通りのスッキリな目覚め。
大きくあくびを一つしながら伸びをすると、やる気も全身に漲る感じ。
「おはよう」
横を見ると精霊も同じタイミングで起きていた様なので声を掛けます。
「おはようございますぅ」
すこし眠そうな声が返ってきます。
とりあえず今日はコレと絶対に何かしようと思っている事は殆どないのでかなり目はしっかりと覚めている気はしますがお湯浴びをする事に。
「あ、雅の後に私もシャキッとしますねぇ」
「分かった」
後に入るというのでささっと済ませるとしましょう。
お湯浴びを済ませたら朝食ですが、昨日の残りがまだ少しあるので温めるだけで大丈夫。
呉汁もこれで食べきり、朝用に残した鰯の蒲焼も終わり。
昨日とまるきり一緒だと味気ないので、何か一品と思って作るのはオムレツ。
バターを落としたフライパンに少しだけ牛乳を加えた卵を落として軽く箸で空気を入れて半熟を包むようにシンプルに何も入っていないオムレツを作ります。
「いい香りがしますー。私の分もお願いします」
「言われると思って、ハイどうぞ」
「流石です」
オムレツを作る都合上、一つずつの作成だったので初めから精霊の分も作って置いたのですが正解だった様子。
僕はケチャップを掛けていると精霊はソース。
お互いに欲しい味は微妙に違いますが別にそこへ何かいう事もありません。
「朝から温かいモノはいいですねぇ」
「だね。食べ終ったらまずがーさんに連絡かな?」
「ですね。それが終ったら明日の準備ですか?」
「かなぁ。ダンジョンも結構下の階層に来ている感じがあって敵も一筋縄じゃ行かないから楽しいんだよね」
「楽しめているのでしたらいい事ですね。私はこの体とおさらばなので食べられるのが楽しみで仕方ありません」
「あー、そうね」
「……なんでそんなに残念そうな顔をしているのです?」
「いやぁ、折角可愛い体があるのになーって」
「なっ!?!?」
精霊は顔を真っ赤にしながら照れているのですが、本音としては食べる量が戻ってしまうと少し面倒だなと言うのもあるのですが、この様子だと言わないほうが良さそう。
ワタワタしている精霊をそのままに食事を続けているので、時間もそれほどかからずに食事の時間も終わり。
二人分の片付けをして、時間もあるのでコーヒーブレイク。
食後のコーヒーをゆっくりと楽しんで、がーさんに連絡を取って貰います。
「では、がーさんに連絡を取りますね」
「よろしく」
精霊が目を閉じて、目の色を変えると聞こえる声はがーさんに。
「おや、どうかしたかい?」
「明日、ダンジョンに行こうと思っているのですが精霊が人形に入ったままなので」
「あー、忘れていたよ。後で寄らせてもらう形でいいかい?」
「ええ。いつでもどうぞ」
「ついでに何か食べられると……」
「分かりました。お昼に何か作ればいいですね?」
「ありがとう」
という事で今日もお昼を何か考える事に。
「がーさんが来ることになりましたね」
「だねぇ。今日はランチの予定じゃなかったけど三人分となると真面目に少し考えた方がいいかなぁ」
「沢山私が食べますよ!!」
「あー、そうね。まぁ、ほどほどにしてね?」
「えー、折角食べられるのですからいっぱい食べたいのですが……」
そう言われてしまうと量を作れるモノが良さそう。
大豆の残りも使いたい所なのでとりあえずスープを作りましょう。
前回同様に時短で豆を戻したいのでお湯を沸かしてそこに大豆を入れている間に他の具材の準備。
今日はメキシカンスープにしてみようかなと。
具材はキャベツ、タマネギ、ニンニク、ベーコン、そして今戻している大豆。
キャベツは大きめのざく切りで、タマネギは皮を剥いてベーコンと同じぐらいの多少大きめのみじん切り。ニンニクは細かめのみじん切りにします。
鍋に油を敷いてニンニクを弱火で炒めて香りを出してそこに戻した大豆を入れてタマネギ、ベーコンも一緒に炒めます。
大豆を戻した汁は味にもなるのである程度炒めたらゆで汁を入れて、キャベツを入れて味付けを。
トマト缶、コンソメスープ、チリパウダー、タバスコ少々、塩、コショウで味をうちます。
後は煮込むだけ。
これでスープは出来たので、メインを何か作るのですが、精霊が量を食べたいといっているのでそうなると麺よりはご飯の方が良さそう。
丁度昨日多めに炊いたご飯の残りがあるので、それを使って簡単で美味しいモノを作ります。
「それは、ツナですか?」
「そそ。シンプルだけど手が止まらなくなる一品」
「ほほぅ」
ツナの油を先に出して、その油をフライパンに入れてそこへバターも入れます。
バターが溶けて来たらご飯を入れて、バターライスを作ります。
バターライスがいい感じになってきたら味付けを。
醤油、塩、コショウでちょっと醤油を焦がすと更にいい香りが。
最後にツナを入れてあまり崩し過ぎないのがコツ。大きめのごろっとしたツナがいい食感にもなります。
「よし、出来た」
「シンプルですがいい香りです」
「だねぇ。ささ、食べよう」
「がーさんは、いいのです?」
「多分、出来立てに合わせて来ると思うよ?」
「イイ勘をしているね?丁度来たところさ」
「ほら、ね?」
がーさんはこちらの読み通り、タイミングよく来てくれた様子。
「食べる前にまずは元に戻してください」
「あー、そうだね」
そういって、精霊の頭をなでるとふわりと魂が抜ける様にスーパーボールのような綺麗な色の丸いものが人形から浮かびます。
浮かぶと同時に人形は力が無くなった様で、そのままコテンと動かなくなります。
「おー、体が軽いです」
「これでいいかな?」
「ええ。目一杯食べられますね!」
「あまりまた無茶をするようだと閉じ込めるからね?」
「それは困ります」
「じゃあ、ちゃんとするんだよ?」
がーさんと精霊のその話は父親と娘の会話に見えます。
微笑ましいその様子を見ていると、
「さ、ご飯が冷めないうちに食べましょう」
「だね。あ、スープよそうね」
「お願いします」
休日のお昼がこんな感じで始まりました。
食べ始めるといつも通り静かになるかと思ったのですが、そんな事は無く。
「大きな一口でパクッと行くと美味しいですー」
「はいはい」
「小さく食べても美味しいですー」
「うんうん」
「いくらでも食べられるって幸せですー」
こんな感じに精霊が大はしゃぎ。
お昼に合わせ手で作ったバターツナライスはすぐになくなって追加で作る必要が。
「今作ってくるよ」
「お願いしますー」
作り方は一緒なので新しいツナ缶を開けてぱぱっと作ります。
「ほっかほかは美味しいですね」
「だねぇ」
「そう言ってもらえると嬉しいですね」
おかわりをみんなで適当に分けて食べて。結構な量はすぐになくなってしまうので追加でもう一回かな?と二人の方を見ると、
「僕は十分だよ」
「んー、私もこの位でいいです」
思っていたのと違う答え。
「あれ、精霊どうかした?」
「いえ、沢山食べられるというのは楽しいのですが、なんというか思っていたのと違ったといいますか……」
「思っていたのと違う?」
「ですです。でも本当にお昼は美味しかったのでそれは間違いないのですけどね?」
「だよ。今日のランチも良かった。さてと、精霊の件はとりあえずこれで良さそうだね?」
「ええ、ありがとうございます。明日はまたダンジョン探索ですね」
「楽しめているようで何よりだよ」
がーさんは食事が終ってすぐに帰り、片付けをしたらいつもよりはかなり早い時間ですが、お昼過ぎのゆっくりできそうな時間。
「明日の支度をして、早めに寝て明日に備えようか」
「ですねー。あっ、ちょっとおやつが食べたいです」
「変わってないねぇ」
ちょっとしたおやつを口に含みながら明日の支度を。
この前は倒せない敵が結構多くて若干苦戦気味のダンジョンでしたが、思いつく魔法もあるので試したい所。
時間の余ったお昼過ぎからゆっくりとダンジョン探索用の準備を。
なんだかんだとグダグダしながらもいい休日になりました。
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