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鰯の香草焼き

なんやかんやと250話

ブックマークも嬉しい事に250人前後おい

いつも読んでいただきありがとうございます


大豆や鰯を本当であれば節分に出せると最高だったのですが、ストックの都合数日程ずれて本当に申し訳ないっす。

基本それほど現実のイベントに合わせた話は無いハズなので今後ともよろしくお願いします

あ、コメントとかで食材によるリクエスト?とかは反映こそ遅いでしょうけど受け付けておりますので、お気軽にどうぞ<m__m>

 昨日は結局一日中調理だったので、家にずっといるので早く寝られたので今朝は早い時間にスッキリと起きられます。


「少し走るか」


 昨日動いていない事と早く起きられたこともあって、体を動かしたい気分。

 朝食も作らないで済むので走ることに決めて、チラリと寝室の精霊を見てみますがぐっすりと寝ているので起こさない様にそっと部屋を出て服を着替えて小銭をポケットに入れて家を出ます。

 走るルートはいつもと一緒なので新しさは無いのですが、気分やその日の体調でいつものルートでも見えているものは微妙に違いがあって。

 今迄気が付かなかったお店や人、街並みに気が付くことも。


「こんなところにお店があったのか……」


 見つけたのはかなり小さなお店。

 お店と分ったのは古ぼけてはいるのですがメニューがちらりと見えて、色々な人の名前が書かれたボトルが見えたので。

 そのお店は多分居酒屋だと思うのですが、自分の勘が告げるのは美味しいものがここで食べられそうな空気。


 自分の父親は殆ど一軒のお店で済ませているのですが稀に勘が働く様で。

 家族で何回かそんな体験が。

 大抵は居酒屋のような場所なので家族で食事をとる場所ではないのですが、一度も断られた事は無く。気のいい店主や女将さんが快く迎えてくれます。

 そして食べおわると、


「な?俺の勘はいいだろう?」


 と父が言うまでが一区切り。


 そんなことを思い出すようないいお店。


「父親譲りの勘が僕にもあるのかな?ちょっと試してみたい所だなぁ」


 見つけたお店の場所はダンジョン寄りの北東側。

 ダンジョン終わりに食事やお酒を楽しむのに良さそうなお店だったので今度タイミングがあえば行ってみたいのでしっかり場所を覚えて走り直し。

 ぐるりといつものルートを走って、南のパン屋でいつものパンをおばちゃんから買って、家に戻ります。


「おかえりなさぁい」

「精霊、おはよう。ただいま」


 少し眠そうですがふわふわと精霊は浮きながらおかえりの挨拶を。

 買ってきたパンを軽く見せると喜んでいる様子で、すぐに顔を洗ってきますと洗面所の方へ飛んでいきます。

 しっとり程度に汗をかいているので手を洗って精霊の分を食べやすく切ってから一度お湯浴び。

 それを済ませて厨房に戻ると、精霊は自分の分をすっかり食べ終えています。


「今日も美味しかったです」

「良かったね」

「あ、そうじゃなくて。雅、がーさんから連絡がありました」

「ん?そうなの?」

「ええ。食べてから連絡します?」

「いや、今でいいよ」

「分かりました」


 そう言うと、精霊は前の時と一緒で目を閉じて、少しの静寂のあとに目を開くといつもと違うキラキラの目。


「あー、朝からごめんね」

「いえいえ。どうかしましたか?」

「大豆を渡したばかりだけど、ついでに鰯もお願いできる?」

「量があるのです?」

「いや、そこまで多くは無いけど。ほら、時期的に魔除けやらなにやらでね?」


 ね?と言われてみると、大豆に鰯で思い出せるのは節分。


「あー、こっちにも節分の様なイベントとかってあるのです?」

「ゼロではないよ。ただ、そこまで大々的にイベント化していないから個人の信仰程度だけどね」

「なるほど。で、鰯があるというわけですね?」

「そそ。生ものだから今日のお昼にお願いできないかなって」

「まだ何も作っていないので、構いませんよ」

「そう言ってくれると思って、冷蔵庫に入れておいたから」

「え?」


 言われてそのまま厨房の冷蔵庫を開けると発泡スチロールに入った鰯を発見。

 量は凄く多いわけではないのですが、少ないという程少なくも無く。


「今日のお昼楽しみにしておくねー」

「はい、分かりました」

「じゃあ、よろしくー」


 そういうと、精霊が目を一度閉じて開くとそこの精霊はいつも通り。


「まったく、いきなりの事ばかりですよねー」

「まあ、まだ決まっていないしいいんじゃない?」

「雅は優しすぎますよー」


 発泡スチロールの中の鰯は本当に節分でも使っているのが分かるのが何匹か。

 と言うのは、頭を落として綺麗に手開きされた鰯も端の方に居ます。



「今日、なにつくろう……」



 自分の朝食も済ませたいところですが、さて鰯をどうしようか。

 汁物は昨日作った呉汁を作るつもりだったので、大豆は昨日の夜のうちに水に浸けてしっかり戻してあります。

 あとは軽く火を入れて昨日と同じ手順で作るつもり。

 ついでにカボチャやサツマイモを入れてすこし甘めの呉汁を考えていたので、合わせるとなるとやはりご飯系が良さそう。


「ご飯は白い方がやっぱりいいか……」


 そうなると鰯は甘辛と言うよりは塩味系でしょうか?


「んー……」


 どうしようか悩んでいると、パンを持った精霊がこちらへ。


「雅、食べてからの方が頭、働きますよ」

「そうだったね。食べるか」


 サンドウィッチを食べながら鰯料理を考えてみると、思い浮かぶいいモノが。


「呉汁作ってから、一回試してみるか」


 早い時間ではあるのですが、お昼までの時間は決まっているのでご飯の支度をして呉汁をある程度形にしてから、鰯料理の試作を作ることに。

 作るのは鰯の香草焼き。

 鰯は頭を落として手開きで。

 中骨をしっかり取って小骨もなるべくとってあげます。

 手開きしたものはしっかりと水気をふき取りましょう。

 開いたときや、骨、内臓を取るときに水を使うのですがその水気でいたみやすくなってしまうので、水気にはちょっと注意。

 開いた鰯をオリーブオイルで両面軽く焼きます。

 焼いている間に香草パン粉を作りましょう。

 パン粉、粉チーズ、乾燥パセリ、あればタイムやオレガノの乾燥したモノも足すと更に香草感が出ます。

 鰯だけでも悪くはないのですが、ちょっとした一手間でトマトの輪切りとタマネギのみじん切りを用意。

 耐熱容器に薄く油を塗ってトマトの輪切り、その上にみじん切りのタマネギを少しパラパラと高さを揃えて焼いた鰯を綺麗に並べて先程作った香草パン粉をちょっと多めに乗せて、オリーブオイルをランダムにかけて後はオーブンやトースターでパン粉を温めたら出来上がり。

 パン粉が焦げ付き過ぎる様であれば途中からアルミホイルで焦げを抑制すると全体がいい色に出来あがるのでその辺りのさじ加減は調理人の手に。


「何とも言えない美味しそうな香りがするのですがー!!」

「出来立てを少し試食する?」

「勿論です!」


 時計を見ると結構ギリギリですが、さてお味は?

 精霊の分を取り分けて、自分もスプーンを出来立てに入れて一口。


「コレはっ!」

「うんっ」


 思わず精霊と目があって、深くゆっくり頷きます。


「「美味しいっ」」


 自分で作って自分で褒めるのも変な話ですが、これは思っていた以上になかなかいい味。

 鰯も先に焼いているので火が通っていないという事も無く、少し脂っこくなっているのかと思ったのですが、トマトとタマネギがかなりさっぱりな味にしてくれていて。

 そしてこの香草パン粉が味を複雑にしているのですが、サクッと食感もいいのでいい感じにすべてがかみ合います。


「呉汁にコレとご飯……」

「ちょっと合わないかもしれないけど、どうだろう?」

「コレ、パンに合いそうですよね」

「ご飯にも合うと思うけどね」

「味見だけでお腹いっぱいになるこの体が憎いですぅ」

「あ、もうお腹ポッコリなんだね」

「うぅぅ。もう少し食べたい、でもお腹が一杯……。うぅぅ」


 うーうーと精霊が一人唸っていますが、とりあえずランチが出来あがり。

 皆さんが来る前に温める手前まで仕込んでいきましょう。






今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 連載250回おめでとうございます。 楽しく読ませてもらってます。 どうぞ長期連載を!
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