呉汁
やっと大豆料理が。
そして明日も今更な料理になりそうです
よくわかっていないのですが「いいね」が押せるようにしてみました
面白かったときやこの料理!っていうときに押してもらえるといいのでしょうか?
いつも食べる朝ごはんやダンジョンで食べる携行食を作り終えたら、結構いい時間。
「ささ、夕飯を作りましょう」
「作りましょうって何もまだ決まっていないのに何を作ろうっていうのさ?」
「材料はあるのですから、雅だし、何とかなるのでは?」
「何とかなるって……」
信頼があるのは嬉しいのですが、何も思い付かない今の状態では期待に応える事もかないません。
そこで思い付くのは少しばかりの時間稼ぎ。
「とりあえず大豆料理にする為にも一度戻していい?」
「戻す、ですか?」
「そそ。乾燥のままよりはしっかり戻した方が美味しいからね」
「結構時間がかかるのでは?」
「まぁ、多少はかかるけど美味しいものが食べたいのでしょう?」
「うぅ、そう言われてしまうと……そうですね」
ということで、最初にやるのはお湯を沸かす事。
鍋にたっぷりの水を入れてしっかりと沸騰させます。
沸騰させたところに、乾燥している大豆を入れて火を止めて蓋をします。
「火を消していいのです?」
「うん。これで染み込むからね」
「うぅ、結構時間がかかりそうです」
「その間に何か考えるよ」
ちらっと厨房を見回してもある程度片付いている食器や使ってそのままになっているすり鉢やすりこぎ。
すり鉢を見て何か少し浮かびますが、ふわっとして消えてしまいます。
「あー、何か今一瞬思い付いたのは……なんだ?」
思い付いたのはすり鉢を見てから。
なので視線を集中させてじーっと見てみます。
「何かありましたか?」
「いや、思いつきそうで」
「すり鉢でですか?」
「そそ」
話をしてみるとふわっとしていたモノに形が。
「あ、今日の夕飯決まったかも」
コレを作っても明日までもたせることは出来ませんが、明日のランチの汁物も丁度決まった感じになりそうな具が色々入れられるいい一品。
決まってしまえば後はやる事をやるだけ。
「おっ、決まりましたね?何か手伝うことはありますか?」
「んーん、ゆっくり待っていてくれればいいよ」
「じゃあ、少し離れて魔法の練習をしておきますね」
「うん。出来たら呼ぶよ」
精霊が離れたら、二人分の夕食をつくりましょう。まあ、今の精霊は一人前を食べられるわけではありませんが、日に日に食べる量が増えている気もしますし。
作るものは呉汁。
タマネギ、ニンジン、ダイコン、シイタケといつも通りな感じの野菜に油揚げも。
ダイコンやニンジンは皮を剥いていちょう切り。
シイタケは石突を落として薄切りにして、タマネギは食感重視で大きめに。
油揚げはお湯を掛けて油抜きをしてからちょっと大きめに切ります。
具材の準備が終ったら、二人分なので雪平鍋を準備。
ごま油を敷いたところにまずは根菜のダイコンとニンジンから軽く炒めて時間差でシイタケとタマネギも炒めます。
全体的に油がなじんだら、油揚げも入れて出汁を入れてしっかりと温めます。
全体がしっかりと温まったら後は一気に完成をさせるだけなのですが……、メインがまだ登場出来ていない状態。
一度こちらはこのままにして、大豆の方に戻りましょう。
沸騰させたお湯の中に大豆を入れて四十分ぐらい。お湯だったこともあって結構柔らかくなっているのですが、まだ少し足りないのでここからは弱火で煮込みます。
十五分から二十分程弱火で煮込むといい感じに大豆が戻せます。
戻したら、ここからが今日の本番。
戻した大豆と一緒に煮ていた煮汁をすり鉢へ。
ここで大豆を潰していくのですが、わざと多少の食感が残った方がいいのであまりしっかりと潰し過ぎない様に。
なのでここは結構雑に大豆を潰しましょう。
ある程度の大きさを残したまますり潰したものを先程の出汁の入っている野菜の所へ入れて、一度沸騰させて火を弱めてから味噌を入れて味噌を溶かしたら今日のメインの出来上がり。
「よっし、出来上がり」
「……雅?コレは具材たっぷりなお味噌汁では?」
「まぁ、いいから。飲めばわかるから」
「そう言うのでしたら……」
精霊を呼ぼうかと思っていたのですが、香りにつられてなのか精霊はココに来ています。
呼ぶ必要がなくなってよかったのですが、その手には箸とお椀といつの間にか食べる準備も完了しています。
見た目は味噌汁とほとんど変わりがないのですが、飲めばその違いはすぐに分かります。
「雅っ、なんかお味噌汁よりも少し甘くてとろっとしています」
「でしょ?コレは味噌汁じゃなくて呉汁っていう郷土料理なんだ」
「ほほぅ。というか味が染み込んだ油揚げもいい味ですし、根菜もほっくほくでお肉が無いといいたいところですが、あまり欲しく感じませんね」
「大豆は畑の肉って呼ばれるぐらいだから。そう言うのもあるかもね」
「ほほぅ。というかこの呉汁だけで結構お腹いっぱいになりますね」
「まあ、そう言う料理だからね」
出来立ての呉汁を飲んで、後は白いご飯とお漬物ぐらいなのですがシンプルですがいい味で。
流石に明日のランチをこれと同じというわけにはいきませんが、汁物が決まっただけでも結構気は楽になるもので。
「雅っ、おかわりを」
「うん。でも、食べても大丈夫?結構おなかぽっこりにもうなってきているけど?」
「大丈夫です。まだまだいけます」
「そうは見えないけどねぇ……」
かなりのお腹ポッコリはここ数日見ているので、今更何か言う程の事ではないのですが、結構な大きさで。
本当にあの体はどうなっているのか。
ちょっと心配になる夕飯でした。
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




