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ヨーグルトフレーク

 結局あの後精霊は出てくる事無く、ゆっくりとお風呂を済ませて就寝。

 自分の好きなタイミングで起きていいだろうと目覚ましをかけないで寝たのですが、起きてみたら結構早い時間。

 なので、前の習慣をもう一度取り入れることに。

 地球に居た頃は、両親の教えもあって健康維持や体力を鍛える事が日常茶飯事。

 その一環で朝から素振りやランニングをしていました。

 こっちへ来てすぐは慣れないのもありましたが、一週間近く経てば雰囲気や空気も分かってきます。そして、昨日コースも発見したようなもの。

 昨日はお昼過ぎに走ったので結構な汗をかきましたが、今日は休日の朝方。

「この感じは、夏の山の中に近いかな」

 街中を走っているのですが、朝の空気で人はパラパラと居る程度ですが、昼間とは逆で南側が結構にぎわっている感じ。

 なんでだろうと思いながら、喧騒の近くを走っているとこれから農場に行くような恰好。

 そして、売っているのはサンドウィッチの様な物。

 足を止めてしまうときつくなるのでペースを抑えて、見ていると昨日の冒険者たちが食べていたのとは違う感じ。

 ポケットを探ってみますが、小銭は入っていません。

「すいません、持ち合わせが今はないので買えないのですが、コレは?」

 結局は足を止めてしまい、屋台の人に聞いてみると、

「お昼用の食べ物だよ。ちょっと固めのパンに肉が入っているのさ」

 おばちゃんが説明をしてくれます。

「冒険者の人達はこれじゃ力が出ないっていうけど、農業や酪農家はこれでも十分なんだけどねぇ」

「へー、そうなんですね。今度はぜひ買わせてもらいますので。教えてくれてありがとうございました」

「いえいえ。是非これから御贔屓に」

 そんな挨拶をしつつ、スピードを戻していきます。

 時間にすると一時間少々。

 元々走りはじめは時間でやっていたのですが、ある程度動けるようになってからは距離に切り替えていたので、今回大体五キロと分かったのは幸いでした。

 走り終えて家の前に付いたら、少しばかりストレッチ。

 走る前にも多少の柔軟はしていますが、終った後も大事。

 しっとりと少し汗を流したら、朝ごはん。の前に、昨日と一緒でちょっと水浴び。

「おはようございます」

 何処からともなく出てきたのは精霊。

「おはよう。朝ごはんはちょっと待っていて。先に水浴びしちゃうから」

「わかりましたー」

 お風呂場に行って、昨日と一緒で水の玉を出して、全身をさっぱりとさせます。

「ちょっと冷たいかな?」

 水なので火照ったからだには丁度いいのですが、それでも少し冷たく感じるのは温度が一定だからでしょうか?

 それでもさっぱりしたので、気分もいい感じ。

 朝ごはんはいつも通りにコーンフレーク。

 のつもりでしたが、今日はちょっとだけ贅沢に。

 ドライフルーツ、ヨーグルトを準備して、コーンフレークに掛けます。

 それだけでちょっと贅沢に。

 いつもは牛乳なので、ヨーグルトにすることで酸味も増えますが、ドライフルーツが甘味として増えているので丁度いい感じに。

 ヨーグルトは容器のまま五十回程度振ります。振ると固形が多少液状に。

「んー、いつもと少し違います」

「牛乳の代わりにヨーグルトだし、ドライフルーツも入っているからね」

 いつもの食感がサクサクだとするなら、今日は少し柔らかい感じ。そしてヨーグルトのトロッとした感じが全体をまろやかにしてくれます。

「これの方が朝はいいです」

「少し手間がかかるから、休日用だよ」

 精霊に言います。

「なるほど。休日というのは大事ですね」

「精霊に休日ってあるの?」

 ふと疑問に思って聞いてみます。

「休日ですか?んー、どうでしょう?例えばここに居ないときは別に何をしているわけでもない時もあるので、それは休日ですかね?」

「あー、それは休みだね。休日は一日丸ごとおやすみって事」

「それだと、無いかもしれません。年中無休で魔法は必要ですからね」

 なるほど。

 どういう原理で、どういう働きをしているのかは分かりませんが、精霊には精霊の働き方がある模様。

「ウチに居る時は、ゆっくりしていていいからね?」

「勿論です。ここには美味しいご飯もありますし、いい場所です」

 そう言ってもらえるのは嬉しいものです。

「そりゃよかった」

「今日はどうします?」

 朝一人でランニングをしていた時、先週までを思い出して足りなかった物を思い出しました。それは木刀。べつに武器として欲しいわけではなくて、鍛えるための道具として。

 その話をして、武器屋にそういうものがあるのかを聞いてみたのですが、

「無いですね。基本的に前に見た通り武器屋は武器を置いているので殺傷能力の低すぎるものは手に入らないかと」

 精霊からの返事はノー。

 一応で聞いてみるかと思い付いたままに精霊に質問をしてみます。

「木刀の作り方って知っている?」

 返事が無く、少しだけマウスポインタの様に精霊がなると、

「確認できました。案内可能です」

「まじか!すげぇ」

 ちょっとしたスマホの検索機能と同じような事が。

 いや、コーンフレークや昨日の明石焼きも出来たから出来る気はしていましたが、まさか何でもできるとは。

「必要な材料は、良く乾いた木が必要です」

 だろうね。

「ハンドソーややすりを使って作る。という形で書かれています」

 書かれていますって、やっぱり何かしらの検索エンジンを見ているような感じなのかな?

「何か代用できるものってあるかな?」

「代用ですか?原理を理解していないと出来ない可能性はありますが、こういう時こそ魔法を使ってみてはいかがでしょうか?」

 魔法。

 そうだった。さっき水浴びしたのも魔法で。

 当たり前に使い過ぎて、道具を欲したけど、魔法があったんだった。

「とりあえず、出来るかどうかは分からないけど今日は木刀(木剣)をつくってみるか」

 今日の方向性が決まりました。



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークかなり嬉しいです

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 「勿論です。ここには美味しいご飯もありますし、いい場所です」 欲しい!
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