ザーサイそば
家に帰るとやはり疲れも多少あったのか、少し眠気などもやってきます。
「ささ、雅。お夕飯はどうしましょう?」
「だね。量は食べられないけどちょっと食べたいよね」
「え?普通に食べられますよ?」
「あれ?」
僕は多少食べられればいいかなと思っていたのですが、どうやらしっかりと一人前精霊は食べたい様子。
そうなると作るものを多少変わってくるわけで。
「ご飯に合うモノと、麺に合うモノどっちがいい?」
「えーと……」
「どちらもは流石に無しね?」
「むぅ」
先手を打って、両方は無しにしてもらったので少し安全委。
「では、麺がいいかなと」
「わかった」
作ろうと思ったモノはザーサイの炒めもの。
ご飯に合わせるモノであれば、ザーサイにもやしそしてひき肉と鶏ガラスープとザーサイの塩辛さだけの味付けとシンプルだけど味のいいモノを考えていたのですが、麺に合わせる方を精霊が選んだので食材もちょっと変更。
麺はこの前に使ったワンタンメンの時と一緒の市販のラーメン。そしてスープもワンタンメンの時と一緒で市販のままでオッケー。
ラーメンの方は袋に書いてある通りの作り方で問題なし。
ですがその前に乗せる具材を作りましょう。
「結局何を作るのです?」
「ん?ザーサイそばかな?」
「ザーサイそばですか?」
「まあ、楽しみに待っていて」
「ええ。楽しみに待たせてもらいます」
さて、使う材料から見ていきましょう。
ザーサイそばと言う以上ザーサイはまず必要。そして豚肉なのですが、脂身は少な目のロース辺りで、最後に食感が欲しいのでタケノコを。
具材はこれで十分。
まずはザーサイ。コレは好みが分かれるのですが、ザーサイをしっかりと楽しみたいのであれば大きめに切る方が食べた感じを楽しめます。
ですが今日はザーサイそばなので細切りに。タケノコも同じく細切りにして、豚肉もタケノコやザーサイにそろえる形で細く切りそろえます。
食べやすくするためにも豚肉に軽く片栗粉か小麦粉をまぶして準備完了。
少量のごま油をフライパンに敷いてまずは豚肉から火を入れます。
豚肉の色が変わってきたらザーサイとタケノコも一緒に火に入れます。
全体がしっかりと炒められたら味の確認。
ザーサイの塩味だけでも十分美味しい場合があるので味はあまり強くうつ事のないように。
味付けは鶏ガラスープとほんの少しのオイスターソースと醤油。
「味見ですか?」
「する?」
「勿論」
精霊に乗せる具の味見として少しだけ出すと、
「少し薄くありませんか?」
「それぐらいが丁度いいんだって」
「結構薄目ですけどね?」
「まあ、食べれば分かるって」
このままでもいいのですが、少し麺に絡むと食べやすいので最後に水溶き片栗粉でとろみをつけたら乗せる具の餡が完成。
あとは市販のラーメンを作るだけ。
麺を茹でている間にラーメンどんぶりを準備して、スープを先に作った状態で麺が茹るのを待って、麺が茹ったら水切りをしっかりとしてスープに麺を落とします。
その上にたっぷり出来たばかりのザーサイ餡をかけたら出来上がり。
「ザーサイそばの出来上がりっと」
「麺類なので先に食べていますね」
「うん、待たないでいいよ」
精霊が食べ始めるのを横目に自分の分を作って、勿論精霊が足りないというであろうことも想定しているのでついでの白いご飯をレンジで温める作業も同時進行。
自分の分が出来あがったら、温めたご飯も一緒に精霊の横へ。
「麺が食べ終っても多少具の残りはあるでしょ?白いご飯も合うから」
「何かもう少し欲しいなとちょうど思っていたところです」
精霊はやはり何かもう少し欲しかった様子で白いご飯を受け取ると、口にパクリとすぐに含んで、スープを一口。
「んまぁいです」
「でしょ?」
「ええ、少し薄く感じていたのですがなるほど、ラーメンに絡むと逆に味をしっかりと感じるようにできていたのですね?」
「詳しくは分からないけど、薄い方が醤油のラーメンには合うみたいなんだ」
「ここにバターも合うのでは?」
「すっごく合わないとは思わないけど、そこまで美味しくは感じないかもしれないけど自分の分で試すのは別にどうぞ?」
「では、ちょっとやってみます」
実際普通の醤油ラーメンにもバターはかなり合います。
所謂アブラを増す感覚でコクもプラスされるので悪くはないのですが……。
「んー、悪くないけど、雅の言う通りで完全にマッチした感じではないですね」
「そんな感じかー」
「ええ。でもご飯と食べる時には醤油ラーメン追加バターの味は最高ですね」
「あー、ザーサイそばじゃなくて醤油ラーメンとしてだったらそうかもだね」
少し話をしながらも自分の分もスルスルと気が付けば食べ終ってしまうモノで。
スープまでしっかりと飲み干して中々最高な一杯を楽しむことに。
「明日はワインをもってきてもらうんだよね?」
「ええ。何か美味しい料理が浮かんでいるのでしょう?」
「いや、そこまでは考えてないけど……何となくみんな来そうじゃない?」
「それはあるかもしれませんね?」
「おつまみは考えておかないといけないかもなぁ……」
美味しい夕飯を食べながら明日のおつまみを少し思案するダンジョン終わりのお夕飯でした。
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