★換金&魔石袋
いつも通り、食事が無いので……以下略
腹ごしらえをしてギルドへ向かうと、いつもよりもかなり賑やかな状態。
というのも団体が探索を終えて丁度返って来る時間帯だったようで、宝箱を開けて運試しをするグループやちょっとした露店のように拾ってきたアイテムを物々交換の要領で売っている人も居ます。
その間をすり抜ける様に移動して二階の鑑定カウンターに向かいます。
今まで並んだ事は無かったのですが、今日は前に三人程。
団体さんも同じように並んでいて、やはり団体だけあって量が多く見たことのない武器や防具も鑑定されているのが見えます。
手荷物検査の様にどんどんトレイが流れてラベルやタグが付くのは見ていて楽しいものです。
前の組が終ればやっと自分の番。
「鑑定物を置いてください」
リュックから出すのは今回拾ったアイテムたち。
まずは腕輪が五つ、両手剣に剣そして軽鎧と薄手のローブの装備品を乗せるとトレイは一杯に。
もう一つトレイを置いてこっちにはビンを置きます。
紫のビンが五つ緑は八つ青が二つと赤は無し。
あとは魔石があるのですがそれは換金カウンターで出すのでここで出す必要はなく。
手荷物検査機のような所から出て来るアイテムはタグが付けられていきます。
「すみませんがこの時間、説明は出来ませんので換金カウンターでの交渉をお願いします」
鑑定カウンターのギルド職員さんが気を利かせてくれたのか、いつもの様に説明はしてくれませんでしたがトレイごと渡してくれます。
鑑定されたアイテムにはタグが付いているので確認してみることに。
五つほどあった腕輪は三つがガラスの腕輪だったのでこれは換金予定。残りの二つは経験値アップ小の腕輪と魔法防御力アップ小の腕輪。
今付けている罠見えを外すつもりは無いのですが、この腕輪は付け替えで使える可能性があるので取っておくつもりになります。
そして両手剣と剣に軽鎧と薄手のローブについているタグには武器防具の名前が付いています。
「ツーハンデットソードにロングソード、レザープレートとレザーローブは呪われかぁ。どれも使わなさそうだなぁ」
腕輪以外はすべて換金する方向で装備を分けながらリュックに入れます。
そしてビンなのですが、紫の五つの内二つは麻痺で三つが毒だったのは良かったのですが、そのうちの一つが毒2となっています。
これについては換金の時に聞くしかありません。
緑のビンも解毒剤が三つに回復薬が三つで二つは水だったので水はそのまま引き取ってくれた様子。
青も今回はハズレだったようで、魔法防御が下がるものが二つ。
投げつけて試すのも考えましたが、今回の様に魔法を使う機会が増えすぎるとあまり下までいけないので今回は売ることにしましょう。
ある程度分けてそのままカニ歩きの様にスライドして換金カウンターへ行くとこちらもまだ列が。
そこで不思議なものを初めて見ます。
団体の換金をしているグループの人が片手程の大きさの袋を広げるのですが、そこからゴロゴロと大小さまざまな魔石が出てきます。
「え?魔法?」
つい大きな声が出てしまうと、後ろにいたグループの一人が鼻で笑う様に小さく笑いました。
「魔石袋を知らないのか?坊ちゃんは?」
「魔石袋ですか?」
聞いたことのない単語に驚くと、口を大きく開いてこっちの発言にビックリしている様子。
「ダンジョンに入っているのに魔石袋を知らないとは、新人か?」
「まだ数回しかダンジョンに入っていないので新人になるんですかね?」
逆に聞くように言うと、ちょっとした騒ぎになっていたようでギルド職員さんがコッチヘ来ます。
「どうかなさいましたか?」
「いや、この坊ちゃんが魔石袋を知らなかったからちょっと吃驚したんだ」
「あー、彼はソロダンジョンを探索しているので説明が無かっただけですよ。丁度順番になりますし、こちらで換金をお受けしますね」
いきなり来たギルド職員さんに促されるままに換金カウンターへ。
職員さんも慣れているのかすぐに魔石用のザルを出して他のアイテムもあるのでしたらとトレイも置いてくれます。
リュックから魔石をザルに置いて、今日のアイテムたちで保管の必要のないものを置いていくと両手剣やプレートにローブとかさばるものもあるので結構量があるように見えます。
「極小の魔石が一つと小の魔石が二十三個。ツーハンデットソードにロングソード、レザープレートにレザーローブですね。ローブは呪われなので少し値段が下がりますね。それとガラスの腕輪が三つと…………魔石の方は銀貨十一枚と銅貨六枚ですね。武器防具は全部合わせてで銀貨五枚位ですかね」
「それでお願いします」
「はい。えーっと、あ、今剣は人気が出ているので少し色が付けられそうですから銀貨十七枚です、どうぞ」
人気不人気で値段の変動があるというのを今更ながらに知った感じですが、今聞きたいのはそれとは別の事。
「あの、換金はもう終わっていると思うのですが先程の魔石袋の事を教えてもらえませんか?」
「魔石袋ですか?」
「はい」
ギルド職員さんは少し悩むように口の辺りに指を当てて、思案した後に口を開きます。
「魔石袋はですね、団体用ダンジョンで使われている魔石回収用の専用袋ですね。ある魔法屋さんが特殊な魔法を袋に掛けているので容量はとても多く魔石しか入らないのですがダンジョン探索には欠かせないアイテムですね」
「初耳なんですけど?」
「団体用のアイテムですからねぇ。団体で行く場合はギルドから貸し出しがされているのですが、ソロダンジョンではそこまでの量が出る事も無いのでそう言った貸し出しも無いのです」
「あー、なるほど。因みにその魔法屋さんを教えてもらう事は?」
「それも出来ませんね」
「ですよねぇ。ありがとうございます」
「いえいえ。では、次の方どうぞー」
換金カウンターでは次の人が呼ばれてしまったのでその場にとどまる事も出来ず。
ちょっと新しい話にワクワクしながらも、ギルドを後に家に戻ります。
やることが大体終わったと思ったら少しお腹が減ってきます。
軽く何か精霊と食べることにしましょうか。
今回も読んでいただきありがとうございます
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