表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
214/1825

★ダンジョン43

 リュックからジャーキーを出して、齧ると結構濃い味。

 いつも食べている干し肉よりもパンチのある味で、噛むと旨味がじんわりと出て来るので無言で齧ってしまいます。


「美味しいですねぇ」

「だねぇ……じゃなくて、次の階の話を教えてくれる?」

「はっ、そうでしたね」


 精霊も美味しかったようで、喋るのを忘れて美味しく食べてくれていた様子。

 まだダンジョンに入ったばかりなので水筒を出さずにジャーキーだけで。

 精霊にジャーキーがするりと吸い込まれて少しすると、満足してくれたのか話し始めます。


「で、ですね。次の二十二階ですがゾロ目じゃないですか?」

「ゾロ目だね。一応そう言う言い方でいえば十一階もゾロ目だったよ?」


 意地悪を言いたいわけではないのですが、確認するように聞くと、


「そうなのですが、ちょっとだけ違いまして。十一階はチュートリアルでしたからノーカウントです。そういう意味では、今回が初のゾロ目階なのです」

「まぁ、そう言われてしまったら今回が初のゾロ目階だね」

「ええ。そのゾロ目階なのですが、大体特殊なのです」

「特殊?」

「ええ。階数にもよりますが、モンスターに偏りがあったり、マップがへんてこだったり」


 偏りがあるというのはいい方向にも悪い方向にも考えられるので、なかなか難しい所。


「因みに二十二階はどういう偏りがあるの?」

「私の事前調べによると、マップに偏りが」

「マップの偏りかぁ。モンスターの偏りだとゲームだとレベル上げとかに使えそうな気がするけど、マップだとどうだろうね?」

「結構厄介な偏りですよ?」

「どういうモノかは……見てからのお楽しみ?」

「お伝えしても問題はありませんが、楽しみたいのでしょう?」

「まぁね。安全じゃないって言うなら聞いておきたいけど、そうじゃないなら降りて確かめるだけだからね」

「安全だとは思いますから、楽しんでください」

「オッケー。とりあえず特殊なマップだって事でいいね?」

「ですです」


 特殊なマップかぁ。

 今までのマップも毎回ランダムでランダムって事は結構特殊みたいなものだと思っていましたが、それ以上の偏りのあるマップ。

 どんな感じかワクワクします。

 ジャーキーも食べ終わったので、武器を確認して忘れ物が無い事ももう一度確認。

 問題が無さそうなので、早速特殊マップを見てみるとしましょう。


「よし、行くよ」

「ええ」


 階段を下りると、そこは小さな部屋。

 今までと全然違う、とても小さな部屋に降りたみたいです。

 今までは階段を下りるとそれなりの大きさがあって場合によっては敵が居てというパターンでしたが、今回はすぐそこに壁があり通路は二本右手と左手の方にあるのですが通路とそう変わらない大きさの部屋に降ろされた模様。


「狭いね?」

「圧迫感を感じますね」


 降りてすぐが狭いので、念の為で木刀を腰から抜いて軽く上下左右に振り回してとりあえず刀が振れるのを確認。

 通路よりは広さがありますが、それでも窮屈に感じる感じ。

 その原因はどうやら高さ。


「低いね、天井が」

「あー、言われてみると本当に低いですね」


 木刀を振り回すことは出来たのですが、何かの拍子で天井には当たりそうにも見えるので、ちょっとコレは考え処。


「あー、聞き忘れていたけどモンスターは?」

「基本的に無害系モンスターばかりなので、伝えませんでした」

「無害系モンスター?」

「ええ。攻撃をしなければ攻撃をして来ないモンスターですね」

「あー、修理しているスライムみたいなタイプって事?」

「そうです」


 なるほど。そう言われてしまえば結構楽かもしれません。

 とりあえずこの小さな部屋から出て次の部屋へ移動することに。

 通路は二本でどちらに行っても多分変わりはないでしょう。


「こっち行ってみよう」

「ええ」


 右手側の通路に入ると、やはり結構な圧迫感。

 天井が低いというのが結構怖く感じるとは思っていませんでしたが、なかなか嫌な感じです。

 通路は結構長く、前からモンスターが来ることも無く。

 次の部屋が見つかったのですが、どうも変な感じ。


「この部屋も狭いね?」

「です。こういう感じのマップですね」

「あー、うん。何となく分かった感じはするかも」


 天井が低く、大きな部屋が無い代わりに小さな部屋に変わっているというそう言う作りのマップなのでしょう。

 二つ目の部屋も最初の部屋と変わらない程度の大きさですが、そこにはアイテムが。


「おっ、緑のビンだね」

「イイですね」


 アイテムを拾って、リュックのサイドポケットに入れます。


「モンスターが居ないね?」

「居ないわけではないはずですが、あまり動くモンスターはいないので仕方ないです」

「あ、そうなんだ」


 通路から伸びている道は三本程。

 どれが当たりか分かりませんが、とりあえず真ん中を選んで進んでみるとそこにはゴミ箱。


「……ゴミ箱?」

「ダストボックスですね」

「って事はアレ、モンスター?」

「そうです。行動はタートルに似ていて基本あまり動かないタイプです。蓋の内側に本体が居まして、それが襲ってきます」

「トラップチェストみたいな感じ?」

「ですです。あれよりは弱いと思いますけど」

「そうであって欲しいね」


 ゴミ箱のモンスターが現れました。

 さて、どうしましょう?倒すべきか、無視するべきか。

 悩ましい所ですね。






今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ