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明太子の豚大葉巻&ナスの味噌汁(ミョウガ入り)

 なぜすぐに思いつかなかったのか。

 思いついてしまえばそんな感じの事だったのですが、多分これでフレークはもう少し美味しくそして焦げにくくなるハズ。

 自分たちの食べた洗い物を済ませたら、今日はそのまま厨房で魔法の練習。

 先程の精霊のヒント、形をそろえる。

 それはそのままの意味。

 いつも通りにコーンを濾して、粉とはちみつを足して、シートにのばすところまでは一緒。

 デローンとシートの上には楕円形のコーンが薄く延ばされます。

「こういう感じでやれば、イケるはず」

 想像するのはキッチンシートと同じ形で板状に。

 そこに火を起す感じで。

「紙の火」

 ペラペラの紙の形をした火が出来上がります。

 チリチリと焼けるいい音。

「これは成功じゃないかな」

 少し待って横に火をずらしてみます。

「……あれ?火があまり入ってない?」

 一度魔力を切ってみるとその理由もすぐにわかりました。

 紙の形なので魔力を切ると最初の頃の火と一緒で形が残ることなく風とともに消えてしまいます。

「んー、なんでだ?」

 形をそろえて、これでイケると思ったんだけどなぁ。

 というか、火力が全然なかったかもしれない。

 火の玉が初めてできた時は顔を思わず下げるほどには熱さを感じましたが、今日の紙からは熱さは感じませんでした。

「あとは、密度?」

 形を作って、凝縮すれば火力も上がる?

 じゃあ、んーと、形を四角にしてみるか?

 もう一度、しっかりと想像を。

 さっきは紙でダメだったので紙に少し厚さを持たせたモノ。パッと思い浮かんだのはこっちの世界では見ない紙幣。それが揃うと札束になって、更にそれがレンガの形に。

「レンガでやってみよう」

 四角い形で、厚さもあって、それが燃える。

「四角い火」

 先程との違いがすぐに分かったのは魔力の減り。さっきが1だと今は3ぐらい減った感じ。でもそれが成功を確信させてくれている気がします。

 コーンの上の辺りで維持して、少し待つといい香りが。

 ずらしてみると一部端の薄い所からいい感じに焼けています。

「お、いい感じ?」

 ずらして、戻して、を何回か繰り返すと火の玉の時よりもかなり焼きムラは少なくいい形で焼けたようです。

「あー、もしかして」

 火の玉の形だと玉の底の部分はシッカリ火力がありますが、少しずれると火力が弱まっていたのかもしれない。となれば、ムラができやすいのも頷けます。

 だから、形をそろえる。火の接地面が平らであればムラは少なくなるのも道理。

 そういう事?

 即納得とまではいきませんが、とりあえず少しだけ魔法が上手くなった気がします。

 焼きたてほやほやをちぎって一口。

「ん。オッケーかな」

「ふふん、ヒントの意味が分かりましたか?」

「多分ね」

 魔力をゆっくりと切って、火を下に落とさないように注意します。

 これも火の玉などを何度か作っているうちに分かったことの一つ。

 危ないからどうしようと最初は思っていたのですが、それは何でも一緒。いきなり手を離すからいけないわけで、蛇口をひねる様に量を少しずつ減らして、減らして。

 そういう形でやれば、形の維持が出来なくなって火に戻り、そして火は魔力がなくなればそのまま消えてしまいます。

「イイですねー。そう言えば今夜の夕飯は何になります?」

「あー、お昼パスタたべなかったからアレでいいかなって思っていたけど、その感じは別のモノが食べたいって事だよね?」

 グルグルと回って、何かを示すような横揺れを繰り返す精霊は分かりやすく、その意味は拒否でしょう。

「勿論です」

 んー、明太子が結構まだ残っているので今日はそれを使い切っておきたいところ。

 少しアレンジしただけだとこの感じでは喜びそうにはありません。

 お昼に作った明太バターはそのまま数日は持つので、保存すればいいので焦る事はありません。

 思い浮かんだ一品は父さんや母さんがお酒のつまみでよく食べていた一品。

「あれだと、ご飯が必要だし炊くか」

 ストックも減ってきているのでご飯を二合炊くことに。

 ご飯があるなら、お味噌汁も欲しいので今日のお味噌汁は少しさっぱりとするものに。

「精霊、しっかり食べる?」

「勿論です。結局何を作ってもらえるのです?」

「豚肉と大葉で明太子を巻こうかなって」

「それはまた美味しそうですね?」

「年齢的にも飲めないけど、お酒のつまみだよ」

「お酒のつまみ?ですか」

「そそ。じゃあ、とりあえず作っちゃうよ?」

「お願いします」

 そんな形で魔法の練習も一段落。

 夕飯はサクサク作って、明日からの休日に弾みをつけたいところ。

 ご飯は炊飯器にセットして、お味噌汁をパパッと作ります。

 出汁を温めて、入れる具材はナス。後でお味噌を溶けばお味噌汁はこれで良し。

 精霊に教えた通りに、明太子を一腹ずつに分けて、まずは大葉を二枚巻いて、更に豚ロース肉で巻いて端っこの部分を下にして置いておきます。

 少しだけ油を敷いたフライパンに、巻き終わりを下にして焼き始めます。

 中火でまずは三分。コロコロと回してもはがれなければあとは無茶をしなければ外れることはないでしょう。焼けていない面を下にもう少し焼いていきます。

 ただ、これでやっても内側は生のままになる事があるので、全体的に焼き色が付いたら、お湯を入れて蓋をして火は弱火にして五分ほど。しっかりと蒸し焼きに。

 もしカリッとした食感が良ければ蓋を開けて水気を飛ばせばオッケー。カリッとしていなくてもいいのであれば、そのままで十分。

 味付けは明太子の味だけ。少し足りないときはお好みで醤油をかけてもいい感じです。

「おっと、忘れちゃいけないミョウガの千切りつくらなきゃ」

 今日のお味噌汁、表の主役がナスだとすれば、裏の主役はこのミョウガ。

 好き嫌いが分かれるかもしれませんが、これが入るだけでサッパリ感がでてかなり美味しくいただけるので、個人的には凄くお勧め。

 お肉もいい感じに焼けて、お味噌汁も出来あがって。

 タイミングよくご飯も炊けた様なので、夕飯にしましょうか。

 厨房に二人分のご飯、お味噌汁に豚と大葉で巻いた明太子。

「足りなかったら、また何か少し作るってことで、いただきます」

 食べ始めてみれば、明太子一腹のソレが一人四つ。結構なボリュームがあるので一つだけでもかなりご飯が進みます。

 口の中が結構重くなりますが、お味噌汁のミョウガがいい感じにさっぱりさせてくれます。

「今夜の夕飯も美味しいですねぇ。あ、ご飯のおかわりお願いします」

 精霊は黙々と食べて、おかわりを。

 今日は少しだけ夜更かしでもしようかなぁ、と考えながら夜は更けていきます。


今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークかなり嬉しいです

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります


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― 新着の感想 ―
[一言] 火にも色々あるもんね。 先が楽しみだなぁ!
[良い点] 今日も簡単で美味しそうなおかず?ですね(╹◡╹) ナスの味噌汁にミョウガを入れるのも簡単だから、やってみます。 相変わらずーー食いしん坊の精霊さんに振り回されてるみたいですが、話し合い手…
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