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豆腐の照りマヨ焼き

 お昼が終れば後はゆっくりな時間。とはいっても今はお仕事?の木刀作りがあるのでまだ出来ていない今はやることがあるのですが、それでもゆっくりしていい時間に違いは無く。

 お客さんが帰って食器などの洗い物をしながらの追加の焼きナスを作りと少しだけ手間はありますが、時間に追われない程度に出来ることなのでそれほど苦でもなく。

 自分のお昼もゆっくり食べられたので、いつもよりは少し遅い時間にはなりますが問題は無く。


「精霊、今日は一緒に魔法を頼める?」

「勿論ですとも。美味しい焼きナスを一杯食べたので元気いっぱいです」

「そりゃぁ頼もしい限り」


 昨日木刀の形へ削りはやったので、今日は磨きの予定。

 昨日の木刀を倉庫のような場所になっているいつもの所から取り出して、そのまままとめて持って動くのですが、慣れてきているのか滑る事も無く。

 パパッとまとめて木刀だけを持って南の扉へ。


「あっ、こんにちは」

「おっ、今日はその感じだと磨きかな?」

「ですね。というか流石材木屋さんですね」

「本当だよ。扉の所の分はもう作ってくれたよ」


 そう言いながら軽く六角棒をクルクルと回して見せてくれます。

 どうやら凄い勢いで作ってくれているようで、六角棒の方は各自に配られたようで、中々嬉しそうにしているのが伺えます。


「まぁ、皆欲しいのはそっちの方だがな」

「そう言われるとプレッシャーですけどね」


 木刀を求めてくれるのは嬉しいのですが、自分で作ったらいいのにと思って聞いてみると、


「自分たちで作らないのですか?」

「何人かやってみたそうだが、形が上手くいかないとの事で皆待つことにしたそうだ」

「そうですか」


 それほど難しい事は無いように思っていたのですが、考えてみれば自分も風のチェンソーを使ってかなり形を整えて、土の切り出しややすりでしっかり磨いているわけで。

 魔法を使わないでコレを作れと言われるとその労力は結構なものだと今更ながらに納得。


「まぁ、今日もゆっくり頑張ります」

「おう、頼んだ」


 いつもの人が居たのでそんな話をしながら扉を抜けて、いつもの様にいい風が僕を迎えてくれます。

 今日は少しだけ温かく感じる風が背中をグッと押している様にも感じるほど。

 いつもより遅い時間に出たのにもかかわらず、それほど遅くなった感じも無いまま磨きの作業を始めることに。


「じゃあ、身体強化をするからやすりをお願い」

「ええ。お夕飯の為にもぱぱぱーっと終らせて早く帰りましょう」

「いやいや、今来たばっかりだからね?」

「そういう気持ちっていう事ですよ」

「まぁ、気概は認めるけど……、とりあえずやろうか」

「ですね」


 自分に身体強化をかけて、自分にしっかりと魔法がかかっているかを確認すると精霊の方を向いて頷き一つ。

 精霊もやすりの魔法をすぐに使ってくれるので、自分の手には魔法で出来たやすりが。

 身体強化そのままにやすりを使ってしまうと早すぎるので多少は加減をして、木刀にやすりがけをしていきます。

 実はこの光景は見ていると楽しいもので、少しずつ角が取れてツヤが出てきてモノが出来あがる感じをゆっくり見ていられる光景。

 作る人の特権でしょうか?工程が終わりに近づくのは中々楽しいもので休みを入れずにどんどんとやってしまうと三本の木刀磨きもそれほど時間がかかる事も無く。

 まぁ、最初に角が取れて、二つ目で丸みが出てきて、三つめでツヤが出るといった工程。三本同時にとはいかないので、同じように一本ずつ出来上がるのを見ているのは楽しい限り。


「ふぅ、休憩も挟まないで一気に今日もやっちゃったね」

「本当ですよ。一つ目のやすり掛けが終ったと思ったら、間髪入れずに『目の細かいものを』といわれては何も言えませんよ」

「あはは、ごめんごめん。集中しちゃって……」

「その分、お夕飯は奮発してもらいますからね」

「奮発って……因みに何か食べたい物があるの?」

「とりあえずはお肉がいいです。がっつりとジューシーな感じのお肉っ!って言う感じが」

「お昼は魚だったからお肉のリクエストは分からないわけではないけど……」


 言われてすぐに思いつくものでもありません。

 頭の中で良さそうなものは浮かびましたがお肉ではないのでどうしたモノか……。


「雅が作る気のうちに帰りましょう!」

「え、いま木刀作り終って休憩なのに?」

「私だってずっとお手伝いしていましたよ?」

「はいはい」


 休憩はいきなり中断で。

 背中を押されながら帰らされることに。


 南の扉に着きますが、交代があったのかいつもの人はいない様で軽い会釈をするとにっこり笑って会釈を返してくれます。多分、僕が木刀を作っているのを知っているのでしょう。嬉しそうにこちらを見ていたので、少しだけこちらも嬉しくなって会釈を返して家路へ。


「ささ、雅夕飯をお願いします」

「はいはい。片付けをもう少ししてからね」


 さて、頭に浮かんだのはボリュームもあってジューシーな感じではあるのですがお肉ではない一品。

 ただ、ご飯のすすみでいえば、かなり適切な感じ。


「精霊、お肉じゃないけどお肉みたいな感じにバクバク食べられそうなものなら今浮かんだんだけど、それでもいい?」

「えー、お肉じゃないんですか?」

「うん。お肉ではないけど、まあ畑の肉とは呼ばれているかな」

「畑の肉であればお肉なのでは?」

「とりあえずそれでもいい?」

「畑のお肉というのであればお肉っぽいのですよね?ではそれでいいです」

「ん、わかった。すぐに準備するね」


 という事で使う材料は畑の肉(大豆)の加工品である豆腐。

 このまま使いたいところですがジューシーさを作る為にも今日は少し水分が邪魔。

 キッチンペーパーに包んで電子レンジで数分温めて水気を飛ばします。

 ついでに粗熱をとっている間に合わせ調味料を作ります。

 いわゆる照り焼きのタレと一緒。醤油、砂糖、みりん、酒を混ぜたモノを先にしっかり混ぜておきます。

 豆腐の粗熱が取れたら豆腐を食べやすい大きさに切りそろえて片栗粉を全体にまぶします。

 そしてサラダ油を敷いたフライパンでその豆腐を焼きます。

 豆腐を焼いている間にご飯やお味噌汁の準備。ご飯はお昼の残りをそのまま残していたので、こちらも温めなおして用意して、お味噌汁もお昼の残りをそのまま流用。

 しっかりと豆腐に焼き色が付いてきたところに先に作って置いた照り焼きタレを投入。豆腐についている片栗粉のおかげもあって少しするととろみがついてきます。

 全体に絡まってきたら出来上がり。


「この香りは食欲をそそりますね」

「だよね。でも、最後にもう一工夫というかもう一つ乗っけるモノが」

「まだあるのです?」


 そう、このまま食べても十分ですが、小口切りの万能ねぎとマヨネーズ。

 コレがかかると更にぐっとジューシーさが増える感じ。

 色合いも茶色だけな感じが白と緑がちりばめられてちょっとだけましな感じに見えます。


「ささ、食べよう」

「ええ」

「「いただきます」」


 パクリとお互い一切れをそのまま口へ。

 少し濃い目の照り焼きの味は食欲をそそり、ちょっと甘辛いのですがその辛さをマヨネーズが中和。更にとろみを帯びてネギの青い香りと共にご飯をくれと言わんばかりのいい味。


「これは、お肉じゃないけどお肉な感じですね」

「でしょ?」

「コレ好きです」

「ん、よかった」


 精霊の言葉に反応はするのですが、簡単な割にいい味で。

 自分も思っていた以上にお腹が減っているのか、食が進みます。

 気が付けばかなり美味しくいただけて。

 いつもの倍ぐらいご飯をしっかりと食べて、ちょっと動くのが辛いぐらいにしっかりと食べてしまうお夕飯になるのでした。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 私も好きです。マヨのは食べたことないけど、絶対作る。
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