ホワイトチキンパスタ
鳥皮焼きのおつまみを楽しみながらも時間は過ぎていくもので、下準備をどんどん済ませて行きます。
鳥皮焼きで出た油の所へ一緒に入れる具材はネギとキノコ類。
ネギは食べやすくある程度食感も感じられるように三センチ程度で切りそろえてキノコ類はまいたけとしめじは適当に手でほぐしてシイタケは薄切りに。
これらを一緒に炒めるのですが、ネギは結構すぐにいい色が付いてくるのでネギは先にとりだしてオッケー。
キノコだけは前にもやったような感じで水分をしっかりと出し切れば旨味の塊にもなるのでじっくりと炒めます。
キノコをじっくりと炒めている間に、ある程度他の準備も。
メインがパスタの予定なので、合わせるものは簡単なサラダ。
いつも通りですがグリーンサラダを用意して、コーンとトマトを櫛切りにしてラップをかけて冷蔵庫へ。すぐに出せる様に支度をしておけばこの後が少しだけ楽に。
キノコもしっかりと炒め終ってみるとやはりかなり量が減りますがそれで問題はありません。水分が出なくなったキノコの所へ一口大に切ってある鶏肉を入れて一緒にネギも戻して鶏肉に火を入れていきます。片面に焼き色が付いたらひっくり返して、軽く塩コショウの下味をつけて水を入れて蓋をして蒸し焼き。ネギもクタクタになってしまいますが、その方がこの後食べやすいので問題なし。
ここまでできれば下準備も一段落。
「ふぅ、とりあえず間に合ったかな」
「なにやら美味しそうな香りがしていますが、今日のランチで聞いていた色合いになっていませんが?」
「そりゃぁ、作るときに色が変わるからね」
「そうでしたか」
「今日は皆さんと一緒のタイミングでいい?その方が楽なんだけど」
「構いませんよ」
精霊もそう言ってくれるので安心です。
ゆっくりとコーヒーでもと思ったのですが、時間は微妙で悩んでいると来客の音。
「来たよー」
「こんにちは、いらっしゃい」
皆さんがいつもより少し早いタイミングでぞろぞろと来たようです。
「今日のランチはお願いしていたモノ?」
「そうですよ。まぁ、多少の味の違いはあるかもしれませんけど」
「ん?がーさんのリクエストなのかい?」
「ええ。食べたいと言われたものを今日のランチにしてみました」
「それは楽しみだ」
お水とおしぼりを出して、少し時間がかかると伝えて厨房に戻ります。
一気にできるのはいつも通りに三人分ぐらいなのでここからは頑張り所。ちゃちゃっと頑張ります。
最初にするのは勿論パスタを茹でる事。
来ることは分かっていたのでお水ではなくもうお湯になっているので、塩をある程度入れて乾麺を茹で戻します。
その間にフライパンを用意して一つのフライパンで一人前ずつ今日は作って行きます。
先程準備した鶏肉とキノコとネギの炒めたものをお玉一杯たっぷりとフライパンに入れて、そこへパスタのゆで汁を少し入れて火にかけます。
グツグツと煮立ってきたら軽くコショウを振って茹で上がったばかりのパスタを入れて軽く全体を混ぜます。一度火を落として生クリームを入れて全体を混ぜ合わせて軽くフライパンを振って、次にチーズを数種類混ぜたモノを加えます。
あまり生クリームに火を入れたくはありませんが、チーズがいい感じにとろける程度まで火にかけて全体を数回混ぜ合わせたら出来上がり。
作り方は色々あるので、麺を最後に足す方法やゆで汁を入れないで作る方法や生クリームの代わりに牛乳で代用など色々なバリエーションはありますが、今日のこの作り方だとかなり濃いクリームとチーズを楽しめるので中々ボリュームを感じる一品に出来上がります。
「どうぞ、お待たせしました。ホワイトチキンパスタです」
出来上がったものをすぐに出していくので、サラダは事前に用意しておいた感じ。サラダにもドレッシングを振ってすぐに出して、次を作ります。
何とか全員分を出し終えて、チラリと横を見るとそこには精霊が。
「私の分もお願いします」
「はいはい」
「おーい」
作ろうとしたのですが、客席から声がかかってしまって一度中断。
すぐに客席へ向かうと、
「今日も凄く美味しいのだが、残っては勿体ないのでパンかなにかある?」
クリームをそのまま食べるよりもという事でパンを少し出すことに。
トーストにして欲しい人やそのままでいいという人が居たのでストックのパンを出したのですが、その時間が精霊には待てなかったようで、
「雅、そろそろ私も食べたいです!!」
「お客さん優先だって」
「でもっ!お腹が減りました」
「はいはい」
という感じで、パンを焼きながらも精霊の分を何とか作って提供を続けます。
「んー、コレは何ともクリーミーです。鶏の美味しさもそうですけど、キノコが噛むほど美味しく、ネギがとろけてクリームシチューのような感じはあれど、パスタになっていて何とも言えません」
中々楽しめているようで、おいしそうに食レポをしてくれているのはありがたいのですがこちらは忙しさのピーク。
パンを出して、追加のパンを焼いて、精霊の分を作ってと大忙し。
気が付けば精霊も食べおわって、
「雅、私もパンを」
「はいはい」
二つ返事のつもりはありませんが、まあ美味しそうに食べているので文句も言えず。
かなり忙しくなるお昼を何とか過ごして、お客さんも満足だった様子。
「いやぁ、やっぱりおいしいね。リクエストして正解だったよ」
「そう言ってもらえると嬉しいですね」
「また何かお願いすることがあるかもしれないけど、頼むよ」
「出来る限りは」
「うん、よろしくね」
なぜかいつも以上に疲れたお昼はこんな感じで終わりました。
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