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里芋の煮っ転がし

「うぅ、眠い……」


 いつもと同じ時間に起きたのですが、昨日のジャーキー作りで遅くなったのもあって少し眠いのですぐに目をしっかりと冷ますためにもお湯浴びでもするとしましょう。

 昨日は結局魔力切れを起こすことも無かったのですが、流石に遅い時間になっていたのでもう一度お湯浴びとはいかず。

 朝からお湯でゆっくりと体を温め、いつもよりは少し時間をかけます。


「ふぅ、さっぱりした」


 お風呂に入ったわけではないのですが、お風呂に入ったのと同じような感じなので朝から牛乳の気分。

 コップ一杯分を勢いよく飲みます。


「ふぅ、牛乳だからお腹も少したまった感じになっていいな」


 目も覚めて軽く朝食を取った感じにもなって、一石二鳥ではあるのですがさて今日のお昼をゆっくり考えないといけませんね。



「今日、なにつくろう」



 朝ごはんを牛乳で済ませてしまっているので正確には食べていないのですが、食べた気になっていたところにうちの食いしん坊が起床。


「おはようございますぅ、おなかがへりました」

「おはよう、精霊。いつものでいい?」

「おねがいしますぅ」


 グラノーラやフレークで基本的には済ませているのでそれで何も言わないでくれることはありがたい所。パパッと用意して精霊にだしたら厨房でもう一度考えます。

 浮かぶときはすぐ浮かびますが、悩んでも何も出ないときは全然でないこともあって。

 今日は後者の様でいい感じに浮かんでくれるものがありません。


「今日はお悩みな感じの日ですか?」

「うん。お悩みな感じの日だね。全然浮かばない」

「そういうものですか」

「仕方ないねー」


 ゆっくり待っていたらいつかはと思いたいところですが、時間は有限で待ってくれるわけではないので、いつかを今に持ってくるほかありません。

 こうなってくると一番楽な方法は一つ。


「今食べたい物は……」


 お客さんより自分というわけではないのですが、食べたい物を浮かべると同じものを食べている人は大体同じようなものが食べたくなるもので、それが伝播する気がしたりします。そういうのって家族でありませんでした?うちの家族は結構そう言うのが多くて両親がお昼なに食べたかを聞き合うと同じものだったり、揚げ物というジャンルで一緒だったり、意外と偏るわけではないのですが食事が一緒だと似たものが欲しくなる時はあると思います。

 そういうのもあってか、うちでお昼を食べている人達はちょっとした家族の延長線上の感じで考えると同じものが食べたくなる可能性もゼロではないと思えるわけで。


「うん、副菜にはなりそうだけど思い付いたかも」


 作るものが決まれば後は材料を確認。ここには魔法の冷蔵庫があるので心配は無用ですが、決まったらすぐに確認。

 副菜に使う食材はいたってシンプル。

 里芋だけ。

 芋の煮っ転がしを作るとしましょう。


 里芋は皮ごと綺麗に水洗いをして、布巾などで綺麗に拭って準備をします。

 水気を拭った里芋は上下を切ってすわりをよくして、少し厚めに皮を剥きます。偶に大きいものがあったらそれは半分に。大体の大きさを揃えてどんどんカット。

 量を作るので何回かに分けるのですが、剥いた芋に軽く塩を振ってぬめりが出て来るのでそれをもう一度水洗いして鍋に入れていきます。

 全て剥き終わって鍋に入れた里芋を強火で煮て、沸騰したら五分程度一度しっかり茹でましょう。

 茹で汁を切って、出汁の中へ茹でた里芋を入れて今度は味を里芋に染み込ませていきましょう。

 出汁の中に砂糖、みりん、酒を入れてもう一度沸騰させて酒精なども飛ばしてあげたら最後に醤油とほんの少しの油を加えて、落し蓋をしてあとは煮込むだけ。


 やることはコレだけなのですが、煮崩れしないように後は気をつけて火にかけます。


「コレは、お芋ですか?」

「そうだよ、里芋の煮っ転がし」

「煮っ転がし?」


 大きな鍋で今も煮ているのですが、諸説あるので正しいと断言はできませんが言葉通りの意味なので説明することに。


「転がしながら煮て、焦げ付かないようにする料理だから煮っ転がし。こうやって大鍋も両手でつかんでゴロゴロと転がしてあげるんだよ」

「なんとも豪快ですね。香りも凄くいいモノですし」

「もう少ししたら味見をしようね」

「いいのですか?」

「朝ごはんが無い分、コレの味見で代用だから」

「雅にしては珍しいですね。因みにコレは副菜と言っていましたが、メインは決まったのですか?」

「あー、メインはまだ決まってないかなぁ」


 副菜が決まっていい気分になっていましたが、メインが無いのは困りもの。ただ、この煮っ転がしがあるのであれば、パンや麺よりはご飯が合いそうなので白飯の支度はした方が良さそうです。


「とりあえずご飯は炊くつもり」

「ご飯とこれでも十分美味しいでしょうねぇ、んーいい香り。そろそろ味見をしませんか?」

「いや、もう少し汁気が飛んでからね?」

「雅のもう少しは長いので困ります」

「いやいや、精霊が早いだけだからね?」


 そんな感じに話をしているといつもは浮かびますが、さて今日はどうしたモノか。

 浮かばないお昼のメインを考えながらもう少し悩むことになりそうです。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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